ずいぶん前にstand.fmで言及したことですが、ここ最近改めて重要性を感じたので一つ。
今回話すのはソフトウェアの新陳代謝について。
新陳代謝と表現するのが正しいのかどうか分かりませんが、ソフトウェアって、仮に脆弱性や不具合がなかったとしても、定期的に更新されていかないとまずいということを感じるできごとがあり、ブログにしたためてみることにしました。
今回出くわした問題
そもそも今回何があったのかというと・・・。
SBCast.の音声はAudacityを使って編集を行っており、今回SBCast.をstand.fmに再配信するために、過去の音源を再編集することになりました。
SBCast.配信初期の頃はAudacityのバージョンが古く、ファイル形式が今のものと異なっています。
具体的には、現在のバージョン3.xのAudacityでは音声ファイルはaup3という一つのファイルで管理されているのに対し、バージョン2.xの形式ではaupファイル+大量のデータファイルという形式でファイルが保存されていました。
今回の編集作業は、この古いファイル形式を新しいファイル形式に変換する目的もあったんですが、ここで、古い形式のファイルを開くと、いくつか音声が抜けていることに気付きました。
どうも古い形式のファイルは、プロジェクトファイル(aup)に音声がどこにどの順番ではいるかといったインデックスの情報のみを記録し、大量のデータファイルをその順番通りに組み合わせてプロジェクトを読み込む形式になっていたようです。
ここで大量のデータファイルのうちいくつかのファイルがなくなってしまっており、結果とくに編集が多かった自分の音声が一部欠けてしまっていた ということのようです。
ここで気づいたこと
昨今、OneDriveなどのように、ファイルをPC上の特定フォルダに置いておくと自動的にクラウドストレージと同期してくれるというタイプのサービスが多くなってきました。
SBCast.はOneDriveにファイルを保管しているのですが、おそらく、OneDriveのクライアントソフトが大量のファイルをアップロードしている途中に何らかのトラブルがあってアップロードが漏れたんだろうと思います。
ただ、Audacityのバージョン2.xが配信された頃にはクラウドストレージなどのようなものも、自動的にファイルをアップロードするようなソフトもなく、そんな想定がされてなかったんだと思います。
ソフトウェアの新陳代謝
そこでタイトルの話に戻ります。
ソフトウェアというものは、PC周りの様々なサービスなど、時代や環境によって求められるものが変わってきます。
それは今回のようにデータがひとまとめになってなければ困るだとか、最新の画面デザインや仮想デスクトップなどのOS機能に対応しているかどうかとか、さまざまなものが考えられます。
ただ、時代時代によって変わっていかなければいけない。
いくら使えるからといって古いままで良いなんてことはないんだなと、改めて感じたことでした。
新陳代謝が行われないことの問題
冒頭で取り上げたstand.fmの音声で言及していたソフトは、Stirlingというバイナリエディタでした。
このソフトは自分も前にちょっとだけ使ったことがありますが、確かに多少の癖はあるものの全く問題なく使えるし、未だに定番と言われるということは同じ分野のソフトは他にあまり無いんだろうと思います。
ただ、やっぱり、今の世代に使って不便がないかというと、そうでもないんだろうなと思います。
今の時代には使わない機能があるとか、今の時代だったらこれぐらい欲しいという機能がないとか。
こんな問題に対してTwitterで、誰かが「こういうものはなるべくオープンソースにしてほしい」と言ってましたが、全くその通りだろうなと。
もちろん公開して良いかどうかわからないものが含まれているとか、スキル的に未熟だから出したくないとか、いろんな事情があるんだとは思いますが、愛用しているソフトがいきなり開発停止になってしまった時に、引き継ごうと思ったら引き継ぐことができるような選択肢は、残しておいてほしいなあと思います。
愛用しているクリップボード履歴ツールが開発停止になり、移行を余儀なくされた身としては。
ところでなんでSBCast.を再編集したのか
上でも書いたとおり、SBCast.はstand.fmでも配信をはじめました。
ほかのかたのライブ配信に参加しているときなど、たまにSBCast.の話題で「ポッドキャスト?なにそれ?」となることがたまにありました。
そこで、そういう方にもSBCast.を聞いて貰えればと思い、SBCast.をstand.fmでも配信することにしたのです(まあ、元々理事長に言われてたことでもありましたし・・・)。
ただ当時の音声を見てみると、BGMが付いてなかったり、音量が極端に小さく聞きづらかったり、冒頭のキーワードピックアップがなかったりと、このまま配信するのははばかられるようなものが結構ありました。
昔の音声をあらためて聞いて、昔ゲストに呼んだ皆さんのことを思い出すという意味も含めて、今回一部音声の再編集をすることになった次第です。
とは言っても、現行のゲストさんの音声を編集しながら、過去の音声まで再編集するのはとても大変なので、特にデータ形式が古くなっているものについてのみ再編集を行うという形になりました(それ以降の音声も一応全体的に軽く確認はしています)。
もし過去の音声もちょっと気になるという方、あらためて聞いてみてコメントなどしたいという方は、チャンネルのフォローをお願いいたします。