高見知英のかいはつにっし(β)

高見知英のアプリケーション開発日誌 のほか、地域活動などの活動報告ブログ。

地域にはもっと遊びが必要だ

ここ最近地域でいろいろなイベントに関わっていて感じるのは、地域って結構遊びが少ないなということ。

地域課題の解決について考える、自分たちの活動について考える。

考える機会はすごく多いけど、遊びについてあまり触れられない。

触れたとしても「SDGsを学べるカードゲームをやろう」だとか「地域の課題を体感できるボードゲームをやろう」とか。自分たちの団体の目的に近づくことばかり。

そういうような活動を振り返って思うのは、地域には遊びが足りないんじゃないかなということです。

今の遊びを話す機会

一方今遊びというと、自分にとっては真っ先にNintendo Switchなどのゲーム機を使ったいわゆるビデオゲームが思い浮かびます。

山手縁乃庭でもNintendo Switchを置いて子どもが自由に遊べる場を作っており、子どもや大人が一緒にゲームで遊ぶ という機会も増えている。

ただそれ以外のイベントの場では、Nintendo Switchのような今時のゲーム機を使ったゲームというのを全く見かけない。

それこそ冒頭に書いたような「SDGsを学べるカードゲーム」とか「地域の課題を体感できるボードゲーム」とか。その他だとコマやメンコなどといったいわゆる「むかしあそび」ばかり。

今の子どもたちはSwitchのようないわゆる「いまあそび」に触れる機会が多いのに、そこに触れないで良いのかな と思うこともあります。

もちろん他の遊びを否定するわけではないけれど・・・

もちろんコマやメンコだって環境が整えばそれぞれの楽しみ方というものがあるでしょう。

ただそれだけというのもなんか違うんじゃないかというのを常に感じています。

もっと単純に純粋に、ゲーム機を使った今の遊びを知る機会があってもいいんじゃないか?

このようなゲームを話題にした地域イベントを見るたびにそう思います。

ゲームは学びにつながり得るものでも、学ぶためにやるものじゃない

そしてもう一つは、ボードゲームやカードゲームをやるにしても、「○○について知るゲーム」ばかりになってしまっていること。

地域の活動にゲームが出てくるときは、どこかしらに「学ぶ」だとか「体験する」のような要素がついてくる。

もちろんどのゲームをやるにしてもどこかしらで学びの要素が見えてくることはあるし、なんらかの体験ができるということはある。

ただそれをゲームをすることの主目的にするのはなにか違うんじゃないか。

地域では純粋にゲームを遊ぶ機会がない

地域でゲームと言った時、単純に楽しむとかお互いに仲良くなるとかそういうことではなく、常に学びや体験がついてくる。

そう考えると、純粋に遊ぶためだけにゲームをやる機会は地域にはないのではないか?

もちろん「そういうのは家でもう既にやってるでしょ」というのがイベント主催者の思いかもしれません。

でも実際にそんな機会はあるのでしょうか?と、山手縁乃庭の活動をとおしても感じるところはあります。

今時のゲーム、楽しみたいように楽しめてる?

例えばマリオカートで対面で4人プレイ*1するとか、スプラトゥーンで顔を突き合わせて4対4の対戦*2をするとか。

そのほかにも、周りの環境を気にすることなくビートセイバーで遊ぶ*3とか、さらに多くのスペースを使うマリオカートライブホームサーキット*4を遊ぶとか。

Everybody 1-2-Switchを満足いく規模で遊べてる人って、いる…*5

そういった遊びたい環境でゲームは遊べてる人って何人いるんだろう?

そういった希望を全て叶えることはできないけれど、少しでも遊びたいように遊べる環境を作りたい。その想いの一つのかたちが山手縁乃庭だったりします。

逆にこれだけしないと遊ぶ環境を確保するのは難しい。

それが今のゲームなのに、果たして本当に遊びたいように遊べている人っているんでしょうか。

全ての人が居やすい社会。その中にわたしたちも入りたい。

障碍がある人もない人も、大人も子どもも、全ての人が分け隔てなく関われる社会。

このようなことは最近多くの地域コミュニティで言われます。

ただそんな「すべての人」の中に、自分のようにゲームをする人は、プログラミングをする人は、入っているのだろうか?その場にいてゲームの話をしてもプログラミングの話をしても拒絶されない環境は果たして出来ているのだろうか。

全ての人が居やすい社会であれば、その中に自分のような人も居られるようにしたい。

ゲームのことを知ってる人をもっと地域に増やしたい

最近だと図書館とゲーム部の活動を中心に、図書館でゲームを使ったコーナーをつくったりと、ゲームを使った取り組みを行っている図書館の話もよく聞きます。

ただそんな状態でも、ゲームのことを全く知らない人が地域にはたくさんいる。

あまりにもそんな人たちばかりで、ゲームの話をしたくてもできないという空気が充満しているコミュニティもたくさんある。

そんな空気をひとまず変えていきたい。

そうすることで少しでも、ゲームの話が受け入れられる地域を作っていきたいなと思います。

*1:マリオカートではコントローラーを持ち寄ることで最大4人のローカル対戦ができる…が、当然ながらオフラインで4人のプレイヤーと2対以上のJoy-Conが集まる必要がある

*2:スプラトゥーンでは、1チーム4人✕2チームで対戦することができる…が、そのためにはオフラインで8人の人が集まることと、人数分のSwitchが必要になる

*3:ビートセイバーはVRリズムゲーム。腕を振り回すことになるため、全く周りを気にせずに遊ぶには、畳四畳分ぐらいのスペースが必要になる

*4:専用のラジコンカーに搭載されたカメラを使ってリアルな場所でレースをするゲーム。公式に6帖分のスペースが推奨されている

*5:最大100人までの同時プレイが可能… まあ最大人数までは行かなくても、10人くらいの同時プレイはしたいところです