高見知英のかいはつにっし(β)

高見知英のアプリケーション開発日誌 のほか、地域活動などの活動報告ブログ。

EDIXに行ってきました

だいぶ時間が空いてしまいました。 5月8日水曜日は東京ビッグサイトにて行われた教育総合展EDIXというものに行ってきました。

EDIX

教育に関連する様々な製品であったり、教育コンテンツやイベント向けグッズ制作販売などを行っている会社が所狭しとビッグサイトに集まり、出展をするというイベントです。

自分はかなり昔にコミケに行くためにビッグサイトに行ったきり、ビッグサイトはとんとご無沙汰だったので、とても久しぶりにここに立ち寄りました。テレビなどではたまに見るビックサイトですが、ある意味なんかとても新鮮な気分ですね。

今回出展していた企業は、よく名前を知るところでは、MicrosoftやLITALICOなど教育関係の分野ではよく名前を聞く企業。

その他ドスパラで有名なサードウェーブやレノボロジクールなどパソコンやパソコン関連商品の製造販売を行っている会社。

教育向けのパソコンや大きなデジタル黒板、遠隔授業向けのカメラ中継システムといった施設、Chromebook用のアドオンなど様々なツールが展開されていました。

会場の様子

AI関連の試み

Microsoft以外のところもそうですが、AIを活用する取り組みは非常に多く、動画からテキストコンテンツを作る試みであるとか、教師のアドバイスをするAIだとか、様々な分野にAI活用の施策を見かけました。

この辺はやはり時代だなぁと思うのと同時に、例えばテキスト起こしであれば自分がポッドキャストで使っているLISTENなど、既存のtoCサービスがあるものもちらほらあり、やはり学校という比較的大きな単位でやろうとするとできることできなくなることあるんだなぁと思いました。

その他にはメタバースの空間を使って授業を進める方法など様々な取り組みをしている会社もありました。

特にここ最近感じているのは、先生だけでやる授業の限界。

地域の人たちなど、いろいろな分野で仕事をする人たちが学校に関わる必要性。

そのような分野には こういうメタバース授業やカメラを使った遠隔授業など様々な取り組みが必要になるのではないかと感じました。

プログラミング教育分野

個人的にメインと思っていたのはこちら、プログラミング教育の分野。

自分も毎年プログラミングの講師を多少やっているということもありますし、そもそもプログラミング学習という分野については個人的にも興味があります。

今回は今企業が作っているプロダクトとはどのようなものがあるんだろうということで、こちらもいろいろ見させてもらいました。

実際に出展していたいろいろな製品を見ているところ、やはりなんというか、Scratchベースがとても多かったなぁ というところ。

わたしがやっているプログラミングの授業でも1日目にScratch、2日目以降はJavaScriptであったものの、今回見たところは中高生以上もScratchでやっているというところがほとんど。

実際他のところで話を聞くと会社のOJTなどにもScratchを使っている事例もあると聞きますし、やっぱり学習=Scratchという構図はかなり作られているのかなあと思いました。

実際Scratchはオープンソースですから、各社いろいろカスタマイズをして自社製品として出すということもできるはずですし、多分学校の授業で使うのならば、そこが妥当な線なのでしょう。

ただ個人的には、Scratchでアルゴリズムやプログラミングの仕組みを学ぶことはできたとしても、いつしかJavaScriptPythonなど、文字ベースのプログラミングに触れなければいけない日がやってくる。

そう考えると、学生のうちはScratchで十分と安易にきめてしまうのもどうなのかなぁと思っています。

実際Scratchなどでプログラミングの仕組みを知ってから、他の言語に移るまでの溝が大きすぎて、そこでめげてしまうという生徒さんの話も聞きますし。

ただそこについての対策とか解決策のようなものは残念ながら特に提示されている様子はありませんでした。

まぁ基本的には学校の先生がやるはずの授業、そこまで手を出そうというのは土台無理な話なのかもしれませんが。

今後のプログラミング授業と、その先に向けて

——ということでScratchが大きくいろんなところで使われていると言う状況は見えてきましたが、 逆に言うと、他の言語が使われている授業の事例はあまりなく、そこは自分たちが何とかしていかなければいけないなぁと感じたところではあります。

実際基本情報技術者試験等のカリキュラムも変わってきて、既存のプログラム言語を覚えなくても資格は取得できるようになったとのこと。

ただ資格自体はプログラミング環境の知識なしで取得はできても、本番のプログラミングができるという点にはつながりません、いずれは文字ベースのプログラミング言語プログラマーを目指す学生さんは触れることになる。そのときのこともできれば見据えておきたいとは思います。

自分は新入社員向けのプログラミング研修のサブ講師もやったことがありますが、やはり大人になればなるほど学習に遊びは許されなくなります。

プログラミングは楽しく学べる体制を作らなければ個人的にはいけないと思っています。

だからこそ、なるべく若いうちに小さいうちに楽しいプログラミングの学び方を身に付けていかないと後につながらないのではないか。

その方法については、今回出展していなかった企業の活動を見るなどして、自分たちで探していかないといけないんだろうなぁと思いました。

その他のいろいろな感想

その他、このような展示会ではつきもののノベルティもたくさんいただきました。

ノベルティいろいろ

ものについてはいくつか山手縁乃庭にそのままお送りしてます。

パンフレットも縁乃庭にいくつかあるので、興味がある方は木曜日や土曜日などのイベントに参加してみるのもいいかもしれません。

パシフィコ横浜などと比べると圧倒的に広い会場で、大量の紙資料も重さもあり足がくたくたになるほどたくさん歩きましたが、ただ面白いものはたくさん見られたなと思います。また機会があればこういうようなイベントには参加してみたいところですね。

NPOには、このような旅人の存在が必要なのではないか

また、今回のイベント参加は、直接的にはNPOの事業にはあまり関係なく、あくまでNPO自体は特に感知しない個人的な活動ではありました。

ただこのようなイベントに参加し、その情報を地域に持ち帰るような人の存在は、やっぱり必要なんだなぁと感じるところでした。

自分たちのようなNPOが地域外の情報得る機会って意外と少ない。

もちろんそこに関わっている人は、別のところで仕事をしていて、いろんなところで刺激を受けている人ではあるはずなのですが、そういう本業での経験がNPOの活動にフィードバックされることって意外とない。

仕事は仕事、NPONPOといった具合で完全に分離して考えているという人は思った以上に多いなと感じています。

だからこそこうやって半分NPO事業半分趣味のような感じでいろいろな企業出展に行き、その情報を持ち帰る人の存在は、こういうような場所に必要なんだろうなと思いました 。

もちろんそのような人が現場NPOで居場所を確保できるという状況ではあまりないと思いますし、そういうな人が生活をするための土壌もあまりありません。

ただこうやっていろんなところに行って、積極的に外気を持ち込む人がいないと、NPOってどんどん内向きになってしまうなと。

荷物的な問題もあるので、次はできればパシフィコで済ませたいなぁと思うところではあるものの、またこういった展示会には顔を出してみたいなぁと思いました。