高見知英のかいはつにっし(β)

高見知英のアプリケーション開発日誌 のほか、地域活動などの活動報告ブログ。

都市型フェスティバルとオンライン

先日北海道札幌にて、NoMapsというイベントが行われました。

no-maps.jp

このイベントは全国各地で行われている都市型フェスティバルの一つで、教育やテクノロジー、ビジネスについてなどさまざまな話題のカンファレンスイベントや、体験型のイベントなどを複数同時に開催するというイベント群。

SBCast.でも過去4都市の都市型フェスティバルのかたをお招きしてきました。

sbc.yokohama

sbc.yokohama

sbc.yokohama

sbc.yokohama

わたしと都市型フェスティバル

わたしが初めて都市型フェスティバルの存在を知ったのは、 2020年。

コロナ禍で多くのイベントが中止になる中、NoMapsのような都市型フェスティバルは、フルオンラインでの開催となりました

最初に開催されたのは、神戸の078Kobe。

2020online.078kobe.jp

当初の予定を少し延期して、5月ゴールデンウィークの時期に開催した078Kobeオンライン。

YouTubeにcluster、Zoomなどさまざまなツールをふんだんに使ったイベント群は、オンラインイベントの可能性というものを強く感じるものでした。

当初から基本的にフリーランスで平日休日区別なく、常に仕事をしていた自分がとても久しぶりにゴールデンウィークゴールデンウィークらしく過ごせることができたな。と、感じました。

ゴールデンウィークと言えば、一般的には「この週には人がいないからイベント開催をやめよう」といわれる週でしたが、コロナ禍に入って間もない2020年のゴールデンウィークはその逆「大抵の人は家に居るから、この時期にイベントをやろう」という週になった。当時は強く、それを感じました。

あれから三年半

あれから三年半、コロナ禍も少し沈静化し、リアルイベントも再開されるようになってきました。

それとともにオンラインイベント全体も、このような都市型フェスティバルのイベントも、徐々にリアル回帰オンライン縮小が行われてきたなと感じます。

現地で参加している人たちは、「面白さを取り戻したな」という感覚があるのでしょうが、どの現地にもさすがに遠く、遠くから見ているしかない自分としては、やや寂しい思いがあります。

「オンラインイベントはリアルイベントの代替ではない」本当に?

オンラインイベントはリアルイベントの代替ではない。当時はそんなことを言っている人もいました。

www.youtube.com

でも、本当に?

イベント主催者の本心は本当にそうだったんだろうか?と、度々思います。

確かにオンラインイベントとリアルイベントは、全く違うもの。オンラインでしか得られないものもあるし、リアルでしか体感できないものもある

でも本当に主催者の人はそう思っていたのだろうか?

少なくとも横浜市内で連日オンラインイベントを開催していた西区と都筑区の区民センターは、オンラインイベントをやめてしまいました。

オンラインの時に極端に参加者が少なかったのか?

やっぱりオフラインのほうがいいねという意見が大多数だったのか?

オンラインにもオンラインなりの手応えを感じている人は、参加者にも結構多かったのではないかなと感じています。主催の方々も、その思いは少なからず受信していたものだと思います。

ただ、それでも結局すべてなくなってしまった。オフラインに回帰してしまった。

だからこそ、本当にあの人たちにとってオンラインイベントはリアルイベントの代替ではなかったのか?と。

今でも存在するオンラインイベント

もちろん、今でもオンラインイベントに主催者自身価値を感じていて、オンラインでやろうと考えている団体もいます。

ただ、圧倒的にそうでない団体の方が多いように思います。

時間的環境的都合で外に出て、イベントに参加するのが困難な人たちによって構成される団体や、オンラインでやることをメインテーマとしている団体。それ以外の団体のイベントはほとんどがオフラインに回帰してしまった

リアルイベントの代替としてオンラインイベントを始めて、それでも何かしらオンラインイベントでしか得られないものがあったなと感じた人は今、何を考えているんだろう?

今後のオンラインイベント

世の中では、オンラインでないとなかなかわからないというものは存在します。

自分がそこまで興味ない分野の活動。

時間的環境的都合で外に出られない人たちの活動。

自分の生活圏から大きく離れた場所での活動。

そういうような情報をオンラインで本人と対話することによって知れる機会というのは、やはり重要だなと感じます。

しかし、そのようなものは今後も残り続けるのだろうか?さまざまな地域の様子は、オンラインで知れることの一つとして残り続けるのだろうか?

個人的には交通の便も決して良くなく、どこに行くにも時間がかかる立場として、オンラインでの営みはたくさん残っていて欲しいなあとは思います。

オンラインでできることは結構多い。しかし。

オンラインでできることは、結構多くなった。

しかし、それらはすべて自分がスキル的にできるだけでなく、相手もスキル的にも、気持ち的にもできなければ意味がない。

この三年のオンライン中心社会をとおして、スキル的には多くの人がオンラインを身につけてきた。

ただ、気持ちはどうか?

もちろんリアルでしかできないことはたくさんある。ただ、それと同じく、オンラインでしか見聞きできない・見聞きするのが困難なこともたくさんある。

そういうオンラインでしかできないことにもフォーカスを当てて考えてほしい と感じました。

オンラインでもっとできることはある

オンラインでできることは、たぶんもっとたくさんある。

オンラインゲームとか、そのようなツールを使わなくてもできることはたくさんある。

コロナ禍がある程度沈静化し、リアルイベントという選択肢も選べるようになった今。

でも、だからこそ、オンラインをあきらめない

その気持ちって大事なんじゃないかなと、これらのイベントを見ていて感じます。