高見知英のかいはつにっし(β)

高見知英のアプリケーション開発日誌 のほか、地域活動などの活動報告ブログ。

世界の見方が変わる本

4月15日(金)、以下のイベントに参加しました。

この「図書館・書展・出版について学び会うオンライン勉強会」というのは、だいたい毎月一回第三金曜日を目当てに開催されているシリーズイベントで、毎月関係するメンバーの中からだれか一人が書籍について話す というZoomイベント。

先月はわたしも登壇しましたね。

blog.onpu-tamago.net

今回のテーマは理科読 ということで、物理学・化学・石・生物学など、理科系の科目に関する興味をかき立てる書籍の紹介を主に、そのような本と図書館 ということをテーマにお話しした後、参加者全員での情報共有などを行いました。

今回は書籍を紹介する という都合上基本的にはリアルな本を画面上に見せねばならず、基本的には全員カメラオンでの参加 という形。

最近Zoomでのアバター機能が搭載されましたがこれでも手に持ったものを紹介したりなどはできないんですよね。そのうち事情も変わってくるのかもしれませんが。

技術そのものではなく「技術の見方を変える」本

今回この話しを聞いていて思ったのは、そのような技術の見方を変えることができる本って、テクノロジー界隈にはあるのかな と。

気になってカーリルで「プログラミング」を検索してみましたが、特定の言語についてではなく、プログラマのためのノウハウ本でなく、純粋に「プログラミングってどういうものか」について語っている本は、数えるほどしかなかった。

calil.jp

まあ内容的に「そんなものはいちいち書籍にせずブログに書くよ」ということも多いし、それをあえて本にしようという出版社さんも多くないのかもしれませんが、あたらしいものへの興味の入り口に本を使う人にとって、それはその分野の敷居を上げてしまうことになりかねないな と、なんとなく感じました。

もちろん世の中にはアンプラグドな教材として、そういう本が出ている例もありますし、少ないながらもプログラミングとか、テクノロジーで何ができるのか、どんなものがあるのか を紹介する本はある。

ただ、こういうのがここでいう「理科読」の本くらいに多くなるのが、プログラミングの一つの目指す道なのかなと、ちょっと思ったりしました。

まったく違う分野の人と話すこと

今回のようにまったく違う立場の人と話すというのは、とても良い刺激になります。

わたしの場合どの分野の専門でもないので、どこが自分と違う立場になるのかは分からなかったりしますが…。

今回のように本を中心に知識を集積するのを好む人や、自分が普段全く触れない分野で仕事をする人と話しをするのは、とても良い刺激になる。

「あ、こういう人ってこういう風に物事を考えるんだ」とか「あ、この分野はこういう人へのアプローチが足りてなかったな」というのを、客観的な視点から見ることができる。

とくにオンラインになって、そういうような場にはアクセスしやすくなった。

今までは都心のどこかにある行ったこともないような貸し会議室に(完全な空振りになってしまうのを覚悟の上で)行かなければいけなかった。

いつも行ってるイベントに参加するならともかく、そうでもない場所に飛び込むのには、それなり以上の覚悟が必要になります。

ただ、オンラインであれば、そういうことはあまり気にしなくて済む。

ひとまずちょっとだけでも興味があれば、チケットを取得し、時間になったらZoomなどのイベントページに入る それだけで参加ができてしまう。

これはひょっとしたら今しかできない、貴重な体験かな と。

オフライン「回帰」が進みつつあるイベント

ITコミュニティ関係や、広く多くの人に情報発信をしたいという図書館関係のようなイベントを除き、イベントは徐々にオフライン開催のものが戻ってきている。

また、なんらかの形でオンライン・オフライン共催のイベントもあるにはありますが、それもオンラインで配信される範囲がどんどん制限されてしまう なんてことが少なくない。

たとえば先日開催されたLEAP DAYなども、オンラインで見られる範囲はかなり限定されてしまったし、オンライン視聴者同士を繋ぐような仕組みもなかった。

www.leapday.jp

他の都市型フェスティバルもそうで、オンラインで見られる範囲は、少しずつ小さく・狭くなっているように感じます。

これらイベントの主催者が「やっぱりオフラインの方が楽しい」という思いを抱いていることが多い以上、その流れはある種止めようがないものなのではないかと思っています。

体験するなら今のうち

だからこそ、このようなイベントでの対話を体験するなら今のうちではないかと思います。これ以上オフライン回帰がすすまないうちに「自分たちの普段目にしない場所にこんなものがあるんだ」ということを知る。

それはひょっとしたら、イベント自体がオフライン回帰の方法を考え直すためのヒントを与えることになるかもしれません。

とにかく今のうちに、自分のやっている仕事や、得意分野以外の場所に顔を出してみる というのが、重要なのではないか と思います。

ヒントになるのが、ポッドキャストとか、stand.fmとか・・・。

そのようなイベントを探すヒントになるのが、たとえばポッドキャストだったり、stand.fmだったりする。

とくにstand.fmなんかは、カテゴリーごとに別々に番組が紹介されているぶん、違う分野に触れ合うのは若干やりやすいのではないかなと思っています。

こういうような手法で、より多くの人が、様々なオンラインイベントに出てみることが、増えたら良いなあ などと思ったりします。

自分の参加イベントであれば、ちえラジChatもおすすめ

最近stand.fmとAnchor.fmで配信しているちえラジChatでは、毎週月曜日に今週の参加イベント予定を配信しています(最近は自分の参加しているイベントの数が少なく、ついでに参加はしないけど気になる100人カイギイベントなどを紹介したりもしています)。

stand.fm

全く知らない誰かのイベントよりも、多少でも知ってる人が参加しているイベントに出てみた方が、気は軽いもの。

まずはこのようなところから、イベントに参加してみるのも悪くないのではないでしょうか。