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先週10月13日(水)~10月17日(日)は、札幌で開催されている都市型フェスティバル、NoMapsがありました。
このイベントは北海道札幌で数年前から開催されている都市型フェスティバル。去年からはオンラインでの開催も行なわれており、様子がオンラインでも配信されていました。
今年はオフラインでの出し物も数点あったものの、カンファレンス(YouTube)とミートアップイベント(oVice+Zoom)はオンラインでの開催。カンファレンスは一部現在もアーカイブが配信されています(一部有料視聴になっているカンファレンスもあります)
去年は別のイベントと被って参加できていなかったのですが、今回は多くのカンファレンスやミートアップに参加できて良かった。
NoMapsの様々なカンファレンス
今回のNoMapsは、SDGs、教育、データサイエンス、スタートアップという四つのキーワードを掲げたカンファレンスを展開。
毎日13時から20時頃までのカンファレンスを2チャンネルで同時配信+後日アーカイブを配信 という形式で行なわれていました。
内容は必ずしも札幌や北海道とリンクした内容ではなく、学びやテレビなど、北海道以外の人が見ても楽しめるもの、考えさせられるものが多く、外の人から見ても「あっ、この地域って面白い」と思わせるパワーがあると感じました。
オンラインで繋がる場作り
特に印象深かったのは、NoMaps内で何回かに分けて行なわれたミートアップイベント。
NoMaps Meeeeeeet!
水曜日~金曜日に行なわれていたNoMaps公式ミートアップ 「NoMaps Meeeeeeet!」は、oViceの会場に集まって参加者同士で話しをする という形式。
毎日それぞれのテーマに沿ったお話と、それにまつわる会話を数点。あるいは居合わせた人たちとカンファレンスを同時に見ながら感想を言い合うなど、様々な形で交流を楽しむことができました。
「タノシイ」ハジマリミートアップ
また土曜日には、「タノシイ」ハジマリミートアップというミートアップも開催。こちらのほうはZoomで、あらかじめ決めた議題についてのワークシートを参加者数人のグループで作成していく という形式。
こちらもまた、オフラインの時には頻繁にあったワークシートを囲んでのワークショップ形式で、懐かしくも新しいという感覚がありました。
オフラインでは比較的頻繁に開催されていたワークシートを使ったワークショップ。ただし、このような形式のワークシートは、オンライン主体になってからぱったりと見かけなくなってしまいました。
とはいえオンラインでそのようなことができなくなったかというと、そんなことはなく。Google SlideやJamboard、Miroなどのツールを併用することでいくらでも可能。ただ、そのようなイベントはなかなか実施されてこなかった。
それだけに、このワークショップはとても新鮮で楽しいイベントでした。
その他にもある都市型フェスティバル
このNoMapsのようなイベントは、このNoMapsだけではありません。来月11月には神戸の078Kobeや福岡の明星和楽、沖縄のLEAP DAYなど、様々なイベントがあります。
- 078KOBE 2021 – 音楽×映画×IT×食×ファッション×キッズと様々な分野が集まったクロスメディアイベント!観覧・参加無料
- 明星和楽 | クリエイティブとテクノロジーの祭典
- 未来を考えるコミュニティ | LEAP DAY(リープデイ)| 沖縄県
これらイベントについては去年、わたしも参加し、楽しみました。こちらについてはSBCast.でもお話を伺いました。
- SBCast.#33 楽しさが行動原理(078Kobe 舟橋 健雄さん)
- SBCast.#38 異種交創(明星和楽 松口 健司さん)
- SBCast.#46 目指す世界はウェルビーイング(Leap Day 畑中ひらりさん、山崎暁さん)
これらもすべてなんらかの形でオンラインイベントを開催する予定とのことで、わたしも楽しみです。
このようなイベントがなぜ横浜で開けないのか
このようなイベントを振り返ると、なぜこのようなイベントが横浜で開けなかったのか というのを、毎回考えてしまいます。
もちろん横浜だって、この環境下でイベントを全く行なわなかったわけではない。
オンラインであれば、おたがいハマやよこかしなどのイベントを、横浜コミュニティデザイン・ラボやライフデザインラボが中心になって開催しています。
オフラインのイベントも、感染対策を施しつつもいくつか、主に関内では開催していた模様。
ただ、これらの情報が一箇所に混ざり、議論されるような場所がなかった。
今回のNoMapsのように、いろんな情報が集まる場所がオンライン上にも、オフライン上にもないというのは、横浜で活動をするNPOの理事として、なんともやるせない気持ちを感じます。
都市型フェスティバルの意味
このような都市型フェスティバルは二つの意味があると思っています。
- 市外の人に、パブリックイメージ以外の都市の魅力に気付いてもらう
- 市内の人に、知らなかった町の魅力に気付いてもらう
例えば横浜であれば、外部にはベイエリアのことは知られていますが、それ以外の横浜のことはあまり知られていない。今でもSBCast.の収録などで市外の人に山が多く、起伏も激しい横浜のことを話すと驚かれることが多い。
市内の人だって、横浜で行なわれていることのすべてを知っている人はそうそういないでしょう。
そのような様々な情報を話し、異なる分野で活動している人が繋がる、横浜市内の課題について話し、形にしていく。そのようなことが、都市型フェスティバルではできるのではないか。
普段関わっていない人たち同士が混ざり合う。そのような都市型フェスティバルの特徴は、先のSBCast.でも何度か語られていました。
オンラインだからこその交流を
オフラインでのイベントに制限が生まれ、交流がしづらくなった。とはいえ、逆にオンラインで見える世界は広くなった と思っています。
たとえばわたしは、先日壱岐島の100人カイギにも顔を出してきました。
直接行くのは距離的にも困難な遠方のイベントでも、オンラインであれば気軽に繋がれるし、共同で何かをする可能性もうまれる。
だからこそオンラインならではのつながりを作って、活用して欲しいなと思います。
「まちはまちの人が作る」ただ、その後にもっと多くの人が関わる機会も作れるのではないか。
昨日参加した壱岐島100人カイギを通して感じたことがあります。それは、遠くのどこかのまちづくりに、遠くの誰かが関われる可能性。
壱岐島100人カイギでは、「まちはまちの人が作る」という言葉が出てきました。
ただ、最近であれば、このまちづくりに、遠くの誰かが関われるのではないか。
インターネットを通じて、遠くの人が何かの助言をする、新しい提案をする。まちの人の意見は最大限尊重しつつも、遠くの人も協力できる。遠くの人が、いろんなまちに関われる可能性。そんなものを最近感じました。