先日3月18日(金)、樹村房という出版社の方や図書館関係の方々により開催されているオンライン勉強会に参加・登壇してきました。
こちらのイベントは昨年11月図書館総合展を契機に始まったイベントで、図書館や人文系出版社の人々と、それ以外の人がつながる場を作る ということで動き出したイベント。
昨年11月から少しずつ、図書館についての様々な取り組みや期待、図書館に変化をもたらすためのなんらかの取り組みについて話しあってきました。
今回はわたしがスピーチをする番 ということで、最近まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.内外で考えているキリンの首を伸ばすということについて、そして図書館がそれについてできることはなんだろう ということについてお話ししてきました。
今回の内容
今回の内容については、最近まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.でも言及した、「この状況下でも多くの人に新しいものを探し、つかみ取ってもらう土壌を作るにはどうすれば良いか」といったもの。
詳しくは資料を共有していますので、そちらを読んでみてください。
この内容は、先日まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.でもブログに書いています。
高齢者がスマートフォンを活用するためのヒントに関する記事の紹介などを交えて、どうやったら多くの人に響く「人が伸びるための原動力となるもの(=ここでいうキリンの首を伸ばすための何か)を提供できるのか」という内容としました。
人は課題によって伸びる
人は課題によって伸びる。わたしは常々言ってきています。
- ○○ができないと自分の仕事に大きく差し障りがある
- △△ができないと、自分のおもしろいと思うものに触れられない
- 自分の好きなものに触れるためには、□□について学ぶ必要がある
などなど。課題があれば、人はそれをクリアするために何かをしようとする。
例えばこのコロナ禍は、多くの人にとって多くのデメリットをはらむマイナスの課題だった。
しかし、その課題を乗り越えるために多くの人が動き出したおかげで、さまざまなコミュニティがオンライン上に進出するようになった とも言えると思います。
じゃあこの先どのような課題を探せばいいのか というと、今度はもっとプラスの「オンラインに存在しないと思っていたものに触れられる」などといったプラスの課題が必要なのかな と。
たとえば演劇であれば劇団としてスタートしたノーミーツの取り組みなどが、その一つなのかな と思っています。
人はそうやって自分により近い場所に、自分にとって身近な課題を見つけたときに、その方向に動き出す(=首を伸ばす)ことになるのではないかと思います。
図書館の動き・図書館にできること
SBCast,でも、今まで図書館に関係する活動を行っている人への取材を行ってきました。
格闘系司書さんと、帝京大学メディアライブラリーセンターの共読ライブラリーです。
とくにSBCast.やSBC.オープンマイクでここの方々とお話をしていて、図書館に関する活動も徐々に変化してきたな と感じています。
書籍の集積場所としてだけではなく、知の集積地として。なにかの使い方を教えるだけでなく、ものを使うときの考え方を教えられる場所へ。
現状はどうあれ、変化しようとしている人たちがいる ということを、これらの対話を通して感じてきました。
だからこそ、今回のような発表を通して、そのような輪が少しでも大きく広がれば と思いました。
おためし動画収録
また、今回のプレゼンテーションにはいつもの通りPowerPointを使ったのですが、先日よりPowerPointの新機能として、スライドの録画機能が付属しています。
これは仕組み的には「スライド切替えまでにかかった時間と、その間の音声を記録する」だけ(設定すればカメラ映像も同時録画可能)というものですが、記録後のプレゼンテーションをmp4ファイルとして出力すれば、スライドの録画を行ったかのような動画が生成可能です。
今回はおためしとして、この録画を行ったものをYouTubeにアップロードしてみました。
スライド切り替え時などの一部の音声が切れていますが、とりあえず何をしゃべろうとしていたかは伝わっているかと思います。
この音声はPCのマイクからとっているため、イヤホンをした場合、Zoomなどの会場音声を拾うことはできないのですが、たとえば質問リストを記録しておいて自分の回答とメッセージを組み合わせて掲示するなど、ちょっと工夫すれば会場の質疑応答も加えた動画を作成する などということもできるかもしれません。
今後に向けて
今後もこの樹村房さんが中心になって開催しているオンラインサロンには、自分も関わっていこうと思っています。
それはやはり、図書館や、その周りで活動している人と、まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.としてもなんらかの形で関われればいいなと思っているため。
まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.には、ITツールの開発や、IT利活用、オンラインイベント開催など、自分が主に行っている活動に関わっている人があまりいません。
だからこそ今技術知識がない人にも、気持ちがある人にはどんどんまちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.に、IT利活用分野に関わっていってもらえればいいな ということ。
少しでもまちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.の活動と図書館コミュニティが、相互に影響を与えていけるようになればいいなあ と、思います。