高見知英のかいはつにっし(β)

高見知英のアプリケーション開発日誌 のほか、地域活動などの活動報告ブログ。

AIとの共同作業に必要なこと

ここ最近AIの話が続いていてまたかという話ですがまたAIについて。

blog.onpu-tamago.net

最近はChatGPTやBingチャットを使って主にプログラミングなどについての質問をしています。

結構これを使うことで気づかされることも、知らなかったことを知ることも多く、勉強のきっかけにはなかなか使えるなという感じがします。

ここ最近はチャットログはなるべくNotionに保存するようにしています。

Notionはリスト項目内の一項目だけ非公開にするなんてこともできるので、たとえば質問は原則公開するけど秘密の質問は一般公開しない(けどリストには載せる)みたいなこともできて便利ですね。

takamichie.notion.site

「なんか難しそう」に踏み出すきっかけ

AIは「この分野なんだか難しそうで手を出せてない」に手を出すいいきっかけになるなあ と最近感じています。

たとえばプログラミングの場合は「なんか難しそうだな」と思って触ってなかった新しい技術やフレームワークについて調べる。

この分野は特に既存の技術ブログでも余計な要素が足されていて過度に難しく見えたり、逆に要になる処理しか紹介されてなくてそれだけでは全く動かなかったり読むのにそこそこその分野の知識が必要になることがある。

それに対し、AIの生成したコードは結構読めたりするので、なんとなく「これくらいなら自分にもできそう」という気になってくる。

だからこそ、なんか難しそうだなと思ってるところに後押しをする力はあるなと感じています。

AIとの共同作業に必要なこと

それにあわせてAIを使って作業をするときに、気をつけたらいいなということもある程度分かってきました。

あいまいさの脅威

まずは事前に説明できることは説明すること。

質問の内容にあいまいさが含まれたときの影響は、人間と話してる時の倍以上かなという感触があります。

AIへの最初の質問に曖昧さが含まれているとき、AIはその曖昧な部分に触れずにおかしな方向に話を持って行きがち

人間相手であれば、多分質問されるだろうなというようなことも質問をしないで勝手に解釈してしまう。

だからこそ、なるべく質問で返されないような質問をすることが重要なのかな。

質問をするときは、課題についてしっかり理解して、疑問を文章化する必要があると感じました。

新しいものを探したいならBingチャット、安定さを追求するならChatGPT

ツールについても、ツールごとに大きな特徴があります。

自分が使ったのはChatGPTとBingチャットだけですが、ChatGPTは非常に安定した会話ができる反面、持っている情報がやや古いという弱点があります

なので、最新の技術や最新のサービスについてはうまく答えられないことがありますし、紹介するURLも古すぎてリンク切れになっていることがあります

一方。 Bingが現在展開しているBingチャットは、さすが検索のコパイロットを目指しているだけあって、情報はとても新しい

ただしその反面。常にデータベースがアップデートされているからか全体的にやや不安定で、会話中に同じようなことを何度も言ったり、聞いたことと微妙に違うことを返してきたりする

自分が今欲しいのはどんな情報なのか?しっかり把握してどっちを使うか選ぶ必要があります。もちろん両方使ってもいいといえばいいんですが。

AIに指示するのは人間に指示するのの10倍難しい かも

前述のとおりですが、AIに質問するときには、なるべく曖昧さのない回答をしなければいけない

例えば読み込むファイルのバージョンとか、アプリのバージョンとか。

基本的にAIツールはこちらの質問について質問で返してくることはしないので、曖昧な箇所があると曖昧なまま回答されてしまう。その結果、回答が明後日の方向に飛んでいってしまうということが結構ある。

AIにちゃんとした指示をするのは、ひょっとしたら人間に指示するのの10倍は難しいかもしれません

たまに「AIでアプリを作った」みたいな記事を見かけますが、本当にどうやって作ったんだかという気がします。

たぶんよほどこの分野の理解が深く、AIを使わなくてもアプリが書けるレベルの理解があったんだろうなあ。

www.j-cast.com

AIで役に立つ質問をしよう

ただ個人的には、基礎技術を6割以上知っている状態で応用技術について調べたり、ブログなどの文章に抑えておきたいポイントを列挙してもらったりするのは、とてもやりやすいと思っています。

あくまで自分の半歩先を照らすような使い方をする一歩先や二歩先だと良い回答が得られないという感覚がありました。

(AIを使うためにも)ちゃんと勉強をしよう

だからとにかく、分野についてしっかり勉強する。分野について理解する。理解しているから、その半歩先を照らすような質問の仕方ができる

それがこれらAIツールの良い使いかたなのかなと感じました。

インターネットの記事を見ると、「これで勉強しなくてもいいね」とか、「こんな危険な使いかたができてしまう」とか、いろんな意味で極端なツールの使いかたが書かれていることも少なくない。

でも個人的には、そんな極端な使いかたをしなくても、AIツールって結構使える

だから分野についてちゃんと知って、いい感じの使いかたをしましょうね。と、ChatGPTやBingチャットを使っていて感じました。