高見知英のかいはつにっし(β)

高見知英のアプリケーション開発日誌 のほか、地域活動などの活動報告ブログ。

横浜市人権啓発トークイベント&パネル展に行ってきました

先週3月21日(木)は、横浜駅東口、横浜そごう駅前で開催された、「横浜市人権啓発トークイベント&パネル展 多様性を認め 自分らしく 生きられる社会づくり」というイベントに顔を出してきました。

先日からポッドキャスト横浜市のラジオ放送アーカイブを聞いているのですが、その中にこのイベントの紹介があったので。別の用事で東京もありましたし。

今回の内容は、ごくごく一般的なLGBTについての知識や、各地の取り組み、それから横浜の取り組みについての紹介。横浜にもそのような方々が訪問できるような場所はいくつかあるそうで。ひとつはふらっとステーション・とつかそばの「フォーラム」という場所だそうで、機会があれば見てみたい気もします*1

8.9%の人々

トークイベントで紹介されていた資料によると、LGBTの人は人口の約8.9%だとか。

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左利きの人やAB型の人の割合に近い とのことですが、個人的にはいつも紹介しているコンピュータスキルの分布についてを思い浮かべていました。

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これによれば、コンピュータスキルにある程度以上に習熟している人(ここでいうレベル3)が、ちょうど日本でだいたい8%程度とのことでした。

これと結びつけて考えると、LGBTの人は思った以上に多いんだなと思うと同時に、自分たちのようなコンピュータスキル高めの人は本当に思った以上に少数派なんだなと 思いました。

常々LTなどで「自分たちは少数派だ」と話していましたが、あらためてデータを突きつけられて、「マイノリティである」と言われるとこう、衝撃を感じます。

少数派をのけ者にしようとする反応

そのあとの事例紹介ビデオで、当事者の方が周りから無理解な言葉を投げかけられているのを見ると、他の「少数派」も同じような言葉を投げかけられることがあるなあ と思いました。例えば、オタク趣味とか、実名と匿名の考え方とか、コンピュータスキルとか(もちろんそれぞれに、スケールの違う話ではあるとは思いますが)。

LGBTのみならず、こういう少数派をのけ者にしたり・理解しようとしない考え方・反応の仕方をする人はどんな分野にもいるし、まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.としてもこれからそういう人と関わることも出てくるだろう。そんなときにどういう対応をしたら良いのか というのは、考えなければいけないことのひとつなんだろうな と思います。

もちろん全ての考え方を受け止め、お互いに理解できるとは限らない。

とはいえ、そんな人が恐らく一人や二人ではない以上、NPO単位としてはその存在を無視するわけにはいきません。

「誰も置き去りにしない街へ」とはいうけれど。

最近地域活動において、「誰も置き去りにしない街へ」という言葉をよく聞きます。

個人的にはこの言葉はあまり好きではない。

もちろん言葉の響きとしては悪くないのだけど、大抵の人は、口ではそう言っておいて、実際置き去りにしている人のことなんて気がつかないし、気にも留めないから。もちろん、それを目指すこと自体は、悪いことではないのですが。

「誰も置き去りにしない街」を目指すのであれば、全ての面において、少数派の可能性を考えて行動しなければいけない。

それは自分たちまちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.もそうですし、他の団体も「誰も置き去りにしない街」を目指すのであれば、それを認識しておいてほしいな と、思いました。

*1:わたしもTwitterではたまにぼやいているとおり、ときどき性別不詳なときもある人ですので