高見知英のかいはつにっし(β)

高見知英のアプリケーション開発日誌 のほか、地域活動などの活動報告ブログ。

ひとまかせ社会を変える

先日、期日前投票のついでに、磯子区役所にあるいそご区民活動支援センターに行ってきました。

www.city.yokohama.lg.jp

わたしたちまちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.のメンバーは横浜市内各地の区民センターに登録しており、わたしは特に横浜市内南側の区民センターに登録をしています。

期日前投票は区役所で行われるため、投票の後、ついでに区役所上にある区民センターにも顔見せ というのは毎年やっているんですが、ときどきここでITに関する話をしたり、提案をしたりすることも。

しかし話しても話してもなかなか自分たち(センター職員)が何かをやるという目線で考えていただけるということがなく、そのたびに、「これって何とかならないものかな…」と感じています。

自分たちでやれそうなのにやらないこと

このような所で自分たちでやれそうなのにやらないことといえば、次のようなものがあります。

  • イベント情報のインターネット上への発信
  • イベントチラシなどの電子化(スキャン・PDF作成)
  • 複数のイベント録画の結合

最初は技術スキルがないからできないというのもあります。

しかしながら、わたしがやり方を話そうとしても聞いてもらえず、結局、次の時も自分がやることになるなんてことも少なくない。

ひとまかせ文化

以前SBCast.で、「ひとまかせ文化」という言葉もでてきました。

sbc.yokohama

やろうと思えば自分でもできるんだけれど、自分でやろうとしないで他人に任せる。

もちろん、相手に任せた方が品質が明らかに良いという場合はしかたがないこともあるでしょう。

ただ、そうでもないときや、そこまで品質が大事にされていないときまで、人まかせにしてしまう。

そんなことは最近、少なくないなあと感じます。

ITは「ひとまかせ」にされやすい?

ほかの分野について詳しく調べたわけではないので何とも言えませんが、 ITの分野は他と比べてひとまかせにされやすい傾向があるのかと感じています。

ITは形の見えないものだからというのもあるかもしれません。よくやってみれば案外できるんだけど、形が見えないからできないように見えてしまう。特殊な技術が必要なように見えてしまう。

そんなものだから、地域のIT利用は全然進まない。できる団体におまかせになってしまう。

ただそれは、その場はいいかもしれませんが、今後に続かない。その人がいなくなった瞬間に何もできなくなってしまう。

特に地域のような収益性のない活動で、これは大丈夫なのかなあと思うことがちょくちょくあります。

もちろん環境の問題もあるけれど

区民センターのパソコン環境は非常に制限が強い環境で、インターネットサービスが使えなかったり、アプリの利用に制限があったり、扱えるファイルに制限があったりということは結構あるようです。

ですので、そういうような問題から、他人に任せざるを得ないというところもあるでしょう。

ただ、そのような環境でできるようなことまでひとまかせにしていないかどうかっていうのは考えないといけないのかなと思います。

自分の足でデジタル世界を歩く

先に紹介した菅原のびすけさんが運営するコミュニティ、プロトアウトスタジオの配信では、「自分の足で歩ける人」という表現をしていました。

www.youtube.com

ここでは企業の話ですが、地域にもそういうような問題ってたくさんある。

課題はたくさんあるけど、その場に技術を持ってる人がいないから、いつまでたってもアナログな手作業が残っている。手作業が多すぎて、最近のデジタルファーストな人は、近寄れない。

この動画の例に倣うのであれば、たまたまそばに手を貸せる人がいたから今回は動けたけれど、基本的には自分の足で歩くことはできないし、歩こうともしない。

そんな事例が割と地域だと、とくに横浜だとゴロゴロしている。

なまじ周りに手を貸せる人がいるから、自力でやろうという意志が生まれないのかもしれない。関東だとコミュニティがいっぱいあるから、わざわざ区民センターなどに顔を出してまで、誰かとつながろうというデジタルファーストな人がいないからかもしれない。

ここ最近。市外のさまざまな取り組みを見て、やっぱり横浜って一周二周おくれてるんじゃないかなと思ったりします。

そのために自分はどうすればいいのか?手を貸してくれる人に頼りきりな人たちに、どうやったら自力で歩こうと思ってもらえるのか?

久しぶりに区民センターに挨拶をして、とてもそれを感じました。