高見知英のかいはつにっし(β)

高見知英のアプリケーション開発日誌 のほか、地域活動などの活動報告ブログ。

IT業界は同質性の高い業界って本当?

SBCast. #92では、「IT業界のジェンダーギャップ解消」を目標に掲げた団体、sisterのだむはさんにお話しをお伺いしました。

sbc.yokohama

stand.fmでも以前ちょっと話題にしていたのですが、だむはさんとは以前講演会のデモイベントでお話をしたことがあり、活動についてもちょっと気になっていました。

IT業界にはジェンダーギャップがあるのか?というと、IT業界の中心に関わったことがあまりない自分からしても、たぶんあるくらいのイメージ。

実際、自分がプログラミングの講習に関わったときも、特に若い世代での男女比は偏っているなと感じました。

sbc.yokohama

とはいえここ最近自分がフリーランスとして関わっている新入社員向けのプログラミング講習では、そんなに男女比に偏りはなかったりするので、実情はあまりよく分かりませんが。

IT業界の同質性?

もう一つ気になったのは最後、IT業界は同質性の高い業界という言葉。

確かにIT勉強会に参加して話をしていると、比較的タイプが近い方が多い感覚はあります。

インターネットで積極的に情報発信していたり、Twitterを使ってたり、勉強会で発表してたり。

興味のある分野も比較的近いし、普段やっていることも多少の幅はあれど結構近い という気はしています。

しかし、それでもどこの勉強会コミュニティにも参加していない人だっている。

インターネットには情報発信しない、Twitterもやらない、勉強会にも参加しない。でも話を聞いてみるとIT系の職に就いている。

そんなひとは結構地域コミュニティにも多く、そういう人たちまで含めると本当に、IT業界は同質性が高いのか?と思ったりします。

お互いを認識しづらい現状

ただ、 IT業界を外から眺めていると、インターネットで積極的に活動している人の活動範囲が大きすぎて、そうでない人の存在が認識しづらくなっているという感じはあります。

そして、お互いの活動フィールドが全く被っていないので、混ざり合うことがない。お互いの存在を知ることがない。

その結果、お互いのコミュニティを渡り歩きづらい状況が出てきているのではないかと感じることはあります。

お互いにとっての常識がお互いの場所で全然通用しなかったり。

お互いの活動場所に顔を出すというコストが結構高かったり。

お互いの世界がより良く見えるようにするだとか、共通言語を作りやすくするだとか、渡り歩きやすい空気感を作るのが必要なのではないかと感じることはあります。

同質性が高いという印象をなくす

IT業界は同質性が高い。

実態はともかく、そう思われている状況があるのなら、変えていったほうがいいのではないかなと思ってます。

同質性が高いと思われているということは、そうでない人が非常に入りづらいという印象を与えているかもしれないということだから。

いくらITが普及したとはいっても、ITやその業界についてよく知らないという人は、圧倒的に多い。

この分野に踏み込むという人が少なく、IT技術者の不足が叫ばれている現状、そういう印象は払拭していった方が良いのではないかなと思います。

同質性の外側へ

ではどうすればいいのか?

IT業界の人が、もっといろいろな分野の人と積極的に会ってみることが大事なのではないかなと思います。

コミュニティの会話だと、よく言われる越境

ただ違うプログラム言語のコミュニティに参加してみる・違う方向性のコミュニティに参加してみるなどということではなく、違う業種の人や、まったく違う趣向のコミュニティに参加してみる

隣町程度の越境ではなく。県単位、地方単位での越境をしてみるかのような。大きな越境が必要なのではないかと思うのです。

幸い、各地の100人カイギや区民センターのイベントなど、今はまだ地域のコミュニティもインターネット上で活動を行っている場合があります。

100ninkaigi.com

そのような場所に足を運んでみる、顔を出してみる。

そういう越境が多くなってはじめて、同質性の外側に出て行くことができるのではないかなと思います。

SIDE BEACH CITY.でやっていること

そうはいっても、そのようなコミュニティの情報はどこにあるのか?

そんな方法の一つとして、例えばインターネットにはいままであまり出てきていなかった、様々なコミュニティの活動を紹介していくということも大事ではないかなと思います。

そのためのひとつの試みとしてSIDE BEACH CITY.では、SBCast.でITコミュニティや、ITコミュニティ以外の様々なコミュニティを紹介しています。

sbc.yokohama

そのようなところから、ひょっとしたら自分にあったコミュニティ、自分が参加しやすいコミュニティが見つかるかもしれません。

いまオンラインで活動しているコミュニティというのは非常にたくさんあります。知っていても、なかなかすべてを見て回るのは大変です。

だからこそ、このような情報をみて、色々な場所に顔を出してくれる人が増えればいいなと思います。

SBCast.でも、 ITコミュニティ以外でも、ITに関する活動する人、呼べばいいんですかね。