高見知英のかいはつにっし(β)

高見知英のアプリケーション開発日誌 のほか、地域活動などの活動報告ブログ。

SBCast.を振り返って:子育て支援はまちづくりと言うけれど

このブログはまちづくり Advent Calendar 2022の3日目の記事です。記事を書かれる方は絶賛募集中です。

adventar.org

さて、いままで80回以上放送を行なってきたSBCast.。

sbc.yokohama

今回まちづくり Advent Calendarでは、そのSBCast.から見えてきたことについて、幾つか書いていこうかなと思います。

1回目は子育て支援について。

実はSBCast.には、テーマを幾つかに分けたSpotifyプレイリストを用意しており、学びに関するコミュニティとか、企業団体とか、活動分野を限定してエピソードを聞けるようになっています。

今回はその中から子育て支援団体の話しをひとつ、とりあげてみようかなと。

SBCast.と子育て支援

SBCast.では、今までいろんなところの子育て支援団体の話しを聞いてきました。横浜市内でSBCast.以前からかかわりのあった方もいますが、富山や栃木、練馬など、県外の方にもお話しを伺ってきています。

こちらは最近は、Google Keenというサービスを利用しています。

staykeen.com

Google Keenを使って「これは」という活動を見かけたら、その人たちに直接メールしてインタビューさせていただいたり、別イベントで知り合った方にお話を伺い、「じゃあ今度SBCast.でお話聞かせてください」という形でオファーしたり。

それぞれの団体特有の取り組みやその土地土地の特徴もわかりますが、やはり内容が子育て支援だからなのか、結構共通した話題も多いなあ と感じます。

子育ては街全体でやっていく

そんな共通した話題とは、子育ては街全体でやっていこうというもの。

核家族化もあり親が子育てに必要な知識を十分に得られないことも少なくない昨今。

地域の子育て支援団体や、昔子育てを経験した地域の大人、あるいは子どもを持たない家庭の人々も含めて、もっと大人が子育てに関われるようにしたい ということ。

たしかに子どもやその親と、それ以外の人が関わる機会がもっと増えれば、お互いがお互いの活動を知る機会が増えること、お互いがお互いに配慮し合えることが重要だと思います。

乳幼児と大人との接点はある でもそれ以降は?

ただ、これを聞いていて気になったのは、子どもがもう少し成長したあとのこと。

わたしもたまに呼ばれたり見に行ったりして学生さんのいるところに行ったり話を聞いたりすることはありますが、そのような機会を探すのは結構大変。

SBCast.でもいままで大学生コミュニティの話を聞く機会もややありますが、「それ早く聞いてよー」ということを知らないということも少なからずある。

子育ては街でやる。でもその体制は整っているか?

「子育ては街全体でやっていこう」その思いはいいと思うし、個人的には応援したい。

でもじゃあそのための体制は整っているのか?というのはやや疑問に思います。

もちろん子どもの安心安全のため、配慮しなければいけないこともあるでしょう。まだちいさいうちは活動の範囲をむやみに広げない方がいいというのも、あるかもしれません。

ただ、中学生になって、高校生になって。

十分に理解力を持てる年代になったにもかかわらず、外界と触れる手段だけは依然として少ないままというのも、ちょっと違うんじゃないかなあという気がします。

子育てにもっとオンラインを

個人的にはもう少しオンラインを活用してもいい気がします。大人と話す機会をインターネットで作る。交流の場をオンラインで作る。

そうしなくても子どもはいつの間にかオンラインに居場所を作ります。

それはネットゲームだったり、SNSだったり、いろんなところがあるでしょう。

そういうところで周りの大人が制御できないまま影響を受ける前に、親や先生の目が届く場所でインターネットの人と話す機会を持ってはどうか?というふうには思います。

オンラインであれば、オフラインで人を招いたときと違って、子どもたちが危なければすぐに相手を退場させる なんてこともできますし。

大切なのは存在を知ること

ここで大切なのは、人の存在を知ること。

お互いの活動が理解できなくてもいい。お互いの意思がわからなくてもいい。

存在を知ることが何より大切。この世界にこんな人がいるんだ、社会にはこんな考え方があるんだ ということを知ること。

その機会を子ども自身が作る というのはそう簡単なことじゃない。インターネット回線も、アクセス制限設定も、子どもの一存では変更することができないから。

だからこそ、子どもの周りにいる大人が、周りとつながったり情報収集の機会を子どもに与えたりすることが大事なんじゃないかなあ と、自分は思います。

大事なのは外界とのかかわり

仕事の内容にも、趣味のやり方にも。いろいろな方向性が生まれる昨今。

今まで以上に、外界との関わりは重要になってくると思います。

そして前述のとおり、子どもが自ら単身で外界と関わるのは難しい。だからこそ、親だったり、まわりの大人だったりの外界と繋がるためのパイプが重要になってくる。

自分個人としても、最近いろいろな学生さんと関わる機会が多くなってきて、なにより親が周りの人とつながるための力が重要であることを強く感じます。

何も親にすべてを知り、すべてのことについて語れる完璧超人を目指せと言っているわけではありません。

分からなかったら人に聞く。そんな基本的なことがインターネットを通じてでもできる人にならなければいけないんじゃないかなと、最近思います。