高見知英のかいはつにっし(β)

高見知英のアプリケーション開発日誌 のほか、地域活動などの活動報告ブログ。

オンラインのチカラ

ここ最近はウィルス感染拡大の騒ぎもあって、様々なイベントが中止・延期になっています。

まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.も、開催イベントについては基本的に中止またはオンライン開催への移動を行っています(まあ、実際はそのぶんオンライン会議が増えた結果、イベントを開いている時間がなくなって中止 というのもあるのですが)。

sbc.yokohama

わたし個人の方はというと、とりあえずNPOの仕事が減った分、フリーランスの仕事に割ける時間が増えただけなので、特に変わりはないです。

もともとプログラミングは在宅で行っていましたし、自分は元々家の方が仕事が捗る(コワーキングスペースなどで仕事ができない)タイプでしたので、そちらも変わらず。今後なんらかの形で影響が出てきてくるような気もしますが。

IT関係イベントはというと、この騒ぎもあり多くのIT勉強会が中止になりましたが、オンライン化を行ったことで、イベント数自体もぼちぼち回復してきています。先週までは実際フリーランスの業務が忙しくてあまり参加できなかったのですが、今週からはぼちぼち参加できるかな。

何個かイベントに参加したり、発表をしたりしてみて、非常にいい感想をもっています。

  • 移動時間や終電・終バスなどを気にしないで済む
  • なにより参加者の方と比較的対当にお話しできる*1
  • スライドのある勉強会では、資料が画面共有で見られるので、オフラインイベントと違って資料が遠くて見えないとか、光の加減で読めないとかいうことが無い
  • 発表をする場合、自宅の潤沢なリソースを利用できるので、デモや事例紹介がやりやすい

最近は、「オンラインイベント、結構いいな」と思っているところです。

オンラインの可能性

また、オンラインイベントは「普段あまり興味のないカテゴリのイベントに、気軽にアクセスできる」という利点も秘めている。

たとえば先日は、医療関係者の方々が、「SNS医療のカタチ」というYouTube放送をやっていました。

www.youtube.com

その他にも、わたしが以前イベントでお邪魔したこまちカフェも、今度オンラインイベントをやる模様。

www.facebook.com

また、自分は情報をキャッチするのが遅れてしまったので見られませんでしたが、学会発表をオンラインでやった場所もあったとか。

こういう情報に地理的・心理的な問題を気にせずアクセスできるようになる というのは、とてもよいな と思います。

情報を得るのに地理が関係なくなった世界

久しぶりにFacebookでシェアされてたので気付きましたが、以前「人の見識は交通の便に影響するかも」という話しを書きました。

blog.onpu-tamago.net

ただ、オンラインでのイベント開催が盛んに行われるようになると、交通の便はそれほど重要な問題ではなくなる。

地理的に情報にアクセスしづらい人も、関わろうと思えば比較的容易に技術情報や、その楽しさ、他人の考えに触れることができるようになる。

これはとても面白いことだな と思うのです。

もちろん、オンラインで発信されていない情報は、相変わらず個人ではアクセスしづらいですし、それでも本当に興味のない情報はそもそも当人に見えてこないのでアクセスできないのですが。

もっといろんなジャンルのイベントを開きたい。多くの人にオンラインの可能性を感じて欲しい。

わたしは、もっといろいろなジャンルの情報が、オンラインで入手できるようになるといい と思っています。

たとえば地域の情報、おいしいお店などの超ローカルな情報から、子育てに関する情報、公園や美術館など地域施設の話し、地域行政の話しなど、ひょっとしたらブログで書いている人もいるかもしれないけど、映像で見ないとどうにもピンとこなかったり、興味のない人には引っかからない場所にしか書かれてなかったり。 そんな情報が、オンラインイベントにすれば案外見つかるんじゃないかという気がしています*2

そして、それを見てより多くの人が「オンラインで、ZoomやSkype、discordなどを使えば、こんなことができるんだ」ということを感じて欲しい。

それは、ITリテラシーの向上を図る、わたしたちまちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.の目的とも合致しています。そうやってオンラインツールをもっと活用すること、オンラインツールの可能性を知ることが、結果ITツールをちゃんと使える人を増やすことに繋がっていく。

今回の騒ぎは、事象自体は良いことではないけれど、その点ではちょっと期待をしています。

インフラ面などに残る大きな問題

ところで、ちょっと前Twitterで、「オンライン授業が禁止された街」の話を聞きました。

www.facebook.com

理由は「オンラインにすると、Wi-Fi環境を求めて学生が家を出てしまうから」とのこと。

実際わたしも、まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.の内外で家に固定通信環境がない人とたくさん話しているので、そういう環境があるんだな ということはわかります*3

技術を使う というのは非常によいことなのですが、結局どこかで、その環境を持っていない人に合わせなきゃいけなくなる局面が来る。

それを今まで放置していたツケが今来てしまった というのは、残念でなりません。

ただ、今回それが浮き彫りになったことは、ひとつの発見だったのかなと思います。二度とこういうことが起こらないよう、認識を変えていかないといけない。

そのためにも、今できる限りの人がITに触れる。オンラインツールの可能性に触れる。

それが今できることなのかな と、思っています。

ITとの関わり方、ITの活用方法がちょっとかわった未来を目指して

今このような事態になって、仕事の仕方も、捉え方も、ITツールの使い方も、すべてを考え直す必要がでてきた。

昨日Zoomのイベントでそんな話をしていました。

不用意に外に出られなくなって、可能であればリモートで仕事をするようになって、いろいろなものの捉え方、考え方が変わっていく時期になっている と思います。

だからこそ、この騒ぎが収まったとき、もうちょっとITツールを使える人が増え、もうちょっとオンラインの可能性が認められる世の中になればよいな と、わたしは思います。

*1:わたしは基本的に本職としてプログラマをやったことがないので、現場の技術などの話題で集団ができてしまうと話の輪に入れず孤立しがち

*2:あと、イベントにすれば間違ったことを言ったとき、外部から指摘が届きやすくなる という可能性もある気がしています

*3:もちろん、その中に学生さんがいる ということも