高見知英のかいはつにっし(β)

高見知英のアプリケーション開発日誌 のほか、地域活動などの活動報告ブログ。

日本全国の人をひきこもりにしたい

最近地域の人にオンライン配信を行いたい という旨の話をよく聞くようになってきました。

いままでまちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.でも他の理事が対応しているため、わたし自身が関わる機会というのはあまりなかったのですが、そろそろそうもいってられなくなったらしく、わたしがそれに巻き込まれることもときどき。

この状況下で塞ぎ込んでた人たち

しかし、地域団体といろいろ話していて思うのは、この状況下、外に出ず、塞ぎ込んでいた人が本当に多かったんだなあ ということ。

わたしなんかは多くのイベントがオンラインになり、自宅にいながら神戸の情報も北海道の情報も得られるし、そこの人と交流することもできるようになり、全く塞ぎ込むことなどなかったんですが。

とくに先日のSBCast.でゲストとして出ていただいた、078Kobeの舟橋さんやPeatixの方々には、二度の078Kobeに顔を出したり、Peapod生配信でいつもコメントしたりしているうちに、すっかり名前を覚えられてしまって。

「高見さんいつもありがとうございます」と言われたときには、ちょっと感動しました。本当にオンラインで繋がりというのは生まれるものだなあ、たかがテキストの会話だけでもそういう繋がりは生まれるものなんだなあと、強く感じたものです(078のほうでは、Airmeetで実際にビデオで会話したこともありはしましたが)。

ただたぶん、地域でまちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.に依頼を投げてくるような方々には、そのような場面に遭遇したことがない という方が多いんだろうなあ と、最近強く感じています。

この状況下、おいそれと他人と話すこともできず、金銭的にも不安な日々が続き、小規模でもイベントを開こうものなら他人に文句を言われたり・・・ と、そのような状況を思い浮かべると、それは塞ぎ込んでしまうのも無理はないと感じます。

日本全国の人を一人でも多くひきこもりにしたい

わたしは最近、まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.の活動を通して、「日本全国の人を一人でも多くひきこもりにしたい」と思っています。

実際ひきこもりとまではいかなくても、万人がインドアの趣味を持って欲しい。

出られないときは、ただ活動を諦めるのではなく、アウトドアの趣味をインドアの趣味にスイッチしてそのまま楽しむ。

場をオフラインからオンラインに切り替えても、いつも通りの交友関係が維持できる。そんな状況を少しでも増やしたいなあ と。

別にそれは今に限った話しではなく。

天災で外に出られなかったり、悪天候で外に出るべきでなかったり といったときはこれから何度でも起こりうるわけで。

そんなときに家にいることを残念がるのではなく、別の趣味にスイッチし、それなりに楽しめる人が増えてくれれば良いな と思います。

それは別に本人たちのためだけではない。

不満が少なくなれば、その反動で外に出た人が密集してしまう なんて事態を少しでも減らせるだろうし、その不満が変なところで噴き出してしまうこともなくなる。

オンラインサービスという文脈で万人が話せるようになれば、わたしも話せる人が増えるし、インドアの趣味ももっと認知されるようになる。わたしにとってもメリットが多いことだと思っています。

オンラインよりリアルの方がいいかもしれないけれど

たしかにリアルで今まで活動してきた人は、リアルのぬくもりをわたしなんかよりよく知っているでしょう。「オンラインよりやっぱりリアルで何かしたい」という気持ちもまあ、分からないなりに想像できます。

ただ、それはこの状況下、オンラインで何もしないことの理由にはならないと思います。

リアルで何か出来る日を延々と待つより、今オンラインでできることで場を盛り上げつつ、リアルで何かできる日を待った方がいい。

オンラインでの活動を通して、リアルでできることのバリエーションがもっと増えるかもしれないし、今まで見知らなかった人との繋がりが新たに増えるかもしれない。

そのためにも今はリアルにこだわるべきではないんじゃないかなあ と思います。

今まではツールを使える人がいなかったのかもしれないけれど

とはいえたしかに、今まではZoomを使える人がそばにいなかったのかもしれない。地域の情報をしれるYouTubeポッドキャストの情報を知ってる人がそばにいなかったのかもしれない。

でも半年も経って、さすがにもう「周辺をどんなに探してもいない」なんてことはなくなったんじゃないかなあ と思います。

だからまずは、今塞ぎ込んでいる人たちも、周りを見て、話を持ちかけてみて欲しいなあ と、最近思います。

このご時世人と話す場所はとにかく増えましたが、逆に「話そうと思わなければとことん話せなくなる」状況になったな と思います。

最初の一歩はもちろん怖いところもあるとは思うのですが、怖がらずにまずは何か、他人と話す手段を見つけて欲しいなあ と、地域活動コミュニティの方々の話を聞いていて思いました。

もしそれでも道が分からない ということであれば、そのためにまちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.みたいな団体もあるわけですし。