高見知英のかいはつにっし(β)

高見知英のアプリケーション開発日誌 のほか、地域活動などの活動報告ブログ。

SBCast. 振り返り(SBCast.#32 となりは何を楽しむ人ぞ(Microsoft MVP ちゅきさん))

SBCast. 振り返り2回目。記事に落とそうと思ってタイミングを調整しているうちに結局次のSBCast.が公開されてしまいましたが、とりあえず。

sbc.yokohama

今回は、わんくま同盟大阪やRPA Communityなどの勉強会で活躍されている、Microsoft MVPのちゅきさん。わんくま同盟関連のイベント動画や、FacebookTwitterで何度もお見かけしていて、以前から何となくよく知っている人だったのですが、今回「関東以外の人に、Microsoft MVPのお話しを伺いたい」ということで、今回ゲストとして来て頂きました。

今回のお話しも非常に楽しくお話しさせてもらいました。SBCast.ではおおよそ4回に1回ITコミュニティの回をお招きするということにしており、今回は7人目のITコミュニティの方でした。

SBCast.#32 となりは何を楽しむ人ぞ(Microsoft MVP ちゅきさん)

というわけで今回は、Microsoft MVPのちゅきさん。Microsoft MVPの仕組みや、その他のMVPプログラムについて、IT勉強会についてなど、様々な話しをしました。

大阪の勉強会のようす というのは、あまりなかなか知る機会がなかったので、関東の勉強会と大阪の勉強会の違いなどについて、明確にお話しすることができて良かったです。

地方のコミュニティ

今回特に振り返りで書きたいと思ったのは、17分20秒あたりから話している、コミュニティの地域性について。こちらについては以前DevRel.JPの中津川さんと話していてもそのような話しを聞きましたが、今ほとんどのイベントがオンラインになった今、どの地方の方も気軽にオンラインで参加できるようになり、地域ごとに開催して喋る意義が分からなくなってしまった という問題。

最近自分が参加している.NETラボ勉強会なんかだとあまり登壇者に悩むという話を聞いたことがなかったため、あまり実感がなかったのですが、今回の話を聞いてあらためて、関東外の現状というものを知りました。

たしかにオンラインであれば、比較的規模が大きいコミュニティの多い、東京の勉強会にどこからでも参加できる。

実際.NETラボ勉強会などでも、沖縄の方や北海道の方など、各地の方が参加されていますし、自分もメリットだなあ と感じています*1

ただそれは、それぞれの地方でイベントを開く意味が無くなるということにもなってしまう。そのことはやはり、考えてしまいます。

ITコミュニティに、どうやって地域性をもちこむか。

それに、その後SBCast.に出て頂いた078Kobeの舟橋さんとも話していたことですし、まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.としても感じていることですが、ITの知識と地域の話しをどうやって混ぜ込むか というのは、とても重要な課題だなと思っています。

とくに、ITコミュニティに関係ない人に、ITコミュニティに興味を持ってもらうには、地域性はどうしても必要になる。どうやって地域らしさを出していくか。

たとえば、地域に関わるセッションをどこかに一つ混ぜ込むのか、パネルディスカッションにIT技術者の人とそれ以外の人を混ぜるのか…。

まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.としても、そのためのメソッドを作りだしていかなければいけないな と思っています。

コミュニティイベントの考え方も変えるべき時

それからもう一つ、最近多くのイベントに参加していて、複数の団体が同じような話題を、同じようなスタート地点から話をしていて、なんとなく勿体ないな と感じています。

たとえば今まで神戸で開催されていた078Kobeと、東京などで開催されていたCode for Japan Summitなど。

活動範囲が違ったので今までは問題なかったんでしょうが、両方がオンラインで開催されるようになった今、おたがいが情報交換をしていないこと、内容が重複してしまうことがとても勿体なく見えてきてしまう。

前述の地域性もそうですが、コミュニティイベント自体のあり方を含め、考え直していかなければいけないな と思いました。

情報は発信者の元に集まる

そしてもう一つコメントしたいと思ったのは、「発信している人に、どんどん情報が集まる」という話し(24分20秒あたり)。

「情報は発信する人の元に集まる」という話しはよく聞きますし、わたしもその通りだとは思います。

情報発信していれば、情報に溺れにくくなる?

そして最近、別のところで聞いた話として「情報を発信している人の方が、情報に溺れたり、大量の情報に疲れたりしにくくなる」という話を聞きました。

たしかに、情報を発信している方が、情報を発信している人の気持ちが分かる。

気持ちが分かれば、どんな情報が欠損しやすいのか、情報を取り込むときにはどこに気をつければいいのか ということもなんとなく分かりやすくなる。

そのため、情報を受信するのに無駄な体力を使わなくて済むようになる。そんな感じはあるかもしれない。

もちろん、ただ情報を発信しただけでは、たいていそれ以上に情報を発信している人がいるから、なかなか情報は集まってこない。

でもそれでも、まずは情報を発信してみること。それがまず重要なのかもな と、あらためて思ったところです。

とりあえず、IT勉強会を覗いてみよう?

IT勉強会って、結構マニアックですし、濃い内容が多いので、よくわからない。

わたしも別に専門職で仕事をしているわけではないので、.NETラボ勉強会などの割と実務に近い内容を話す勉強会では、何を言っているのかさっぱり分からない ということも少なくない。

ただそれでも、IT技術者が何を考えているのか、何をしたいのか ということを知るのは、とても有意義だ と思っています。

そして、いきなり盛り上がることは難しくても、まずはそういう人にはなしかけてみる。Zoomででも、テキストチャットででも、はたまたイベント終了後にTwitterででも、なんでもいい。そこから見えてくることは、けっこうあるんじゃないかな と思います*2

だからまずは、YouTube Liveなどで配信されているIT勉強会からでもいいので、様子を見てみてはどうかな と思います。

*1:常々書いているとおり、わたしにもあまり交通の便の良くないところに住んでますので、県外ほどではないですが東京の勉強会に参加するのにハードルを感じることがあったのです

*2:わたしもそのために、地域活動を紹介するSBCast.の中に、わざと地域から離れたITコミュニティの方のお話しを混ぜているわけで