先日のブログで書いたとおり、一昨日5月23日(土)の夜、ビデオ会議ツール勉強会を開催しました。
今回はまちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.とは特に関係なく、独自のイベント開催。
まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.ができて以降、このようなスピーチのある勉強会を独自に開催したのははじめて。
いままで横浜IT勉強会として人を招いてここまでのイベントができたことはなくちゃんとできるかどうか非常にドキドキでしたが、結果60名近く(YouTubeのユニークユーザー数より)の方にご覧いただいたようで、とてもよかったです。
これもスピーチを快く引き受けていただいた格闘系司書さん、アンドウさん。ディスカッションゲストという一見してよくわからない役割での参加を引き受けてくださったkobakeさんのご協力があったからこそだと思います。
ご登壇いただいた皆様、ありがとうございました。
オンラインイベントっていいね
そして、オンラインという、土地の有利不利を意識しないで済む環境も、非常に大きく味方したなと思っています。
横浜は、東京からすると「なぜ横浜でやるのか」になってしまうし、市内の交通の便も決して良くないぶんどこでやっても人が集めづらく、勉強会の会場としては割と不利な土地 だと思っています。
そのような場所でも、これだけ多くの方に興味を持っていただいたのは、オンラインだったから というのもあったのかなと。
オンライン勉強会は、やっぱりいいなあ。
今までいろいろなオンラインイベントに参加しても感じていましたが、自分で勉強会を主催して、あらためて思いました。
主催する上での課題や、進行の課題など、いろいろな課題はありましたが大きな事故もなく、無事に終わって良かったと思います。
動画
当日の内容はYouTubeの動画にまとまっていますので、気になる方はどうぞご覧ください。
なお、ブックマークとしては以下の通りとなっています。
- 高見知英:ビデオ会議ツールの使い方と特徴 3:32あたりから
- 格闘系司書さん:図書館におけるオンライン読書会の進め方を考える 38:42あたりから
- アンドウさん:テレビ会議初心者による実施までの検討と開催についての体験談 1:13:53あたりから
- ディスカッションタイム 1:33:14あたりから
ディスカッションタイムの最後にも話題になっていたとおりですが、5月31日(日)にリモート会議システムの比較体験会というイベントにも参加予定。
今回話しきれなかったないようについても触れていければと思いますのでお楽しみに。
今回のイベントを振り返って
今回のイベントは、横浜IT勉強会で開催したイベントとしてはとても成功したなあ と思います。つくづくオンラインイベントの可能性を感じます。
今回は三人の方に参加頂きましたが、ここまでジャンルの違う方・遠方の方に気軽に参加頂けたのは、なによりオンラインのおかげだと思います。
使う人、参加する人のタイプにも寄ってくるのかと思いますが、比較的別種のコミュニティを繋ぐことも、オフラインイベントに比べれば比較的容易。
上手く使えれば非常に可能性のあるものなのかなあ と。
ツールについて
今回は結局、次のツールを使いました。
- StreamYard:イベント配信用
- sli.do:質問受け付け用
- Discord:歓談用
個人的には、sli.doは要らなかったかな という感じ。YouTubeにもチャットがありますし、そこで質問を受け付ければなんだかんだなんとかなったな と思います(StreamYardではYouTubeの投稿しか画面に取り上げて紹介することはできませんし)。
そして、StreamYardはとても良かったと思います。
なにより主催・スピーカーすべての作業がWeb上で完結するのですごく使いやすい。なんだかんだ当日の運営はワンオペで行うことになりましたが、それでもなんとか回せたのは、このStreamYardのおかげです。
078KobeやPeapod生配信など運営の参考になるイベントをどんどん発信していたPeatixさんにも、間接的にですがとてもお世話になりました。これらのイベントはとても運営の参考になりました。
自分の発表を振り返って
そして、自分の発表についてですが、発表したものは次のようなもの。
いままでいろいろなオンラインイベントで見てきたもの・実際に触ってみて感じたことをいろいろまとめて書いてみました。
と思ったら別のコミュニティや自分の後のお二人のスピーチなどで新しいツールの話しをたくさん聞き、まだまだ調査が甘かった ということを思い知らされたわけですが。
Zoomすごい
ただ、ひとまずの感想としては「どうせただのZoomでしょ?」と思っていたら思ったよりジューシーだった という感じです。
ブレイクアウトルームをうまく使えば10人以上が参加するイベントでもとりあえず全員にマイクを渡せますし、共有した画面にペンで注釈を入れたりといったサポートもしやすい。
通信速度も品質も意外と良く、「とりあえずZoom」というのは思ったより無難な選択のように思います(チーム内会議だったり、お客さんとの会議だったりするとその限りではありませんが)。
ウェビナーに通常のZoom Meetingsを使うのは、やや適材適所じゃない感じがありますが、別にそれほど悪い選択ではない という感じです。
思った以上に汎用性が高く、懐の深いツールだなと思いました。
オンラインイベント開催に必要とされるもの
そして、いろいろな課題も見えてきました。
なによりワンオペは本当にキツい。
オフラインイベントだとキツい以前に不可能なのでやれないですが、オンラインイベントだとワンオペでもなんとかなるにはなってしまう。だからといってやってしまうと、かなり厳しいなと感じました。
しかし、これほどのことをワンオペでやるのは正直かなりツラいしこれ以上伸びたり増やしたりしたら割と身が持たないので、オンライン勉強会支援軍団は必要だよなあ っと。
— 高見知英 (@TakamiChie) 2020年5月23日
オンライン勉強会運営スタッフ というのはオフライン勉強会運営に関わるよりとても簡単。StreamYardの画面の見方や、必要に応じてその情報を他のスタッフに伝える方法だけ把握していればいいので。
そして、他の勉強会スタッフのようにずっと会場にいなければいけないわけでも、主催者の近所に住んでいなければいけない ということもない。
だからこそ、全国から有志の人を集めて、必要に応じて関われる仕組みって必要だなあ と。
ほんと、ウェビナーに必要なのはITスキルなんかじゃなくトークスキルやキュー出しのタイミングみたいな、イベント屋としてのスキルだ。それはIT関係の人以外も関わりやすいしいいんじゃないかなあ とは思うけどなあ。
— 高見知英 (@TakamiChie) 2020年5月23日
先にも書いたとおり、オンラインイベントの開催にあたって必要な知識は、ITに関する知識じゃない。最低限のツールの使い方だけ分かってれば、あとはトークスキルや必要に応じたキュー出しなどの作業を行うこと。専門知識と言える専門知識は必要ない。
いままでのIT勉強会コミュニティのように、IT関係者だけが集まるわけでなく、より多くの人が低い負担で関わるコミュニティが作れるのだから。
もちろんただのボランティアなグループでやってしまうのはよくないけれど・・・。
もちろん、なんでも無料でできるからといって運営も無料でやってしまうのは本当によくない。
テクノロジー界隈全体、無料でなんでも回りがちなところがあるため、必要だからといってその辺を考えずに行動してしまうのは、よくない。
ただ、今後もいろいろなジャンルのオンラインイベントをやっていくのであれば、考えていかなければいけない課題だな と感じました。
それから・・・
そしてこの数時間前には.NETラボ勉強会 2020年5月版が行われていたわけで…。
てかこれを5時間半実質ワンオペでこなした木澤さんすげーな…
— 高見知英 (@TakamiChie) 2020年5月23日
StreamYardとはまたちょっと使い方が違うとはいえ、あれを5時間、うまくやったのはほんとすごいな と思いました。