高見知英のかいはつにっし(β)

高見知英のアプリケーション開発日誌 のほか、地域活動などの活動報告ブログ。

大人向けのスマートフォン・パソコンお悩み相談を通して

このブログエントリーはどんな「情報モラル/リテラシー」啓発をしたい・聞きたい? Advent Calendar 2018の8日目の記事です。子どもとネットを考える会とは関係ないわたしのエントリで申し訳ないのですが、まあ読んでいただければと。

さて、表題の通りではありますし、わたしのブログを読んでくださっている方には今更ですが、わたしは月二回程度、横浜市戸塚区のコミュニティカフェ、ふらっとステーション・とつかにて、ふらっとパソコン道場と題してパソコン・スマートフォンのお悩み相談受付をしております。

その他NPO法人 まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.内外でスマートフォンの講座をやったり、パソコンなどの設備設定をやったりと、それなりにいろいろと、いわゆる「リテラシーが高くない方」と関わる機会を持っています。

リテラシーレベルは、年齢によって決まるのではない

さて、そんなところで日々、色んな年代の人と話していて思うのは、コンピュータスキルなどここでいうITリテラシーレベルは、案外年齢とは関係ないということ。

高齢の方で基本操作はもちろんプログラミングまでできてしまう人もいれば、若い人でLINEすら怪しい という人もいる。

もちろんそれなりに傾向はあって、若い人はある程度のことまではできる、高齢者には比較的基本操作から怪しい人が多い という傾向はあるのですが、あくまで傾向にすぎず、傾向の通りと思って話すとアレレということは割としょっちゅうあります。

まあそれもそうで、親子三代魚屋の息子がスマートフォン使えるかというと、そうとは限らないわけで、結局傾向は傾向でしかない という感じです。

当人のITリテラシーレベルは、所属コミュニティによって決まる

では何によって決まるかというと、その人が所属する・関係を持つコミュニティによって決まるという感じです。

地域関係のコミュニティでも、IT色の強いコミュニティに強く関わっている人は、どんなに若い人でも、高齢でも、SNSの操作などといった基本的なことはできるし、流れもまあまあ理解できている感じ(わかっているというだけで、基本操作が満足にできる とは限らないのですが)。

その逆に、そのような色が全くないコミュニティでは、若い人であっても、高齢の方であっても、基本的なネットワーク利活用からして怪しいな という印象です。具体的には複数サービスのアカウントの区別がうまくできないとか、スマートフォンの共有ボタンが使えないとか。

コミュニティによってある程度の差が出るのは仕方がないとはいえ、もうちょっとなんとかならんかなあ と思うことはあります。

子ども向けプログラミング教育のいま

ところで、おととしの話ですが、新橋で行われた「子供向けプログラミング教育のいま」イベントに参加してきたことがあります。

kids.peatix.com

「どうせブログくらい書いてただろ」と思って探してみたら全く書いていなかった。とりあえずプログラミング教育というものについて、今何が行われているのかとか、現状どのような悩みがあるのか とか、そういう話でした。

ただ、そのときも割と見落とされがちだったようですが、わたしは基本的に、プログラミングの話に限らずではありますが、こういうことは子ども向けより先に、大人向けにやってはどうか と思っています。

なぜなら、環境を作るのは親だったり、先生だったりといった、いまの大人だから。

大人が知らないITリテラシーを、どうやって子どもに根付かせることができるというのか。これについてはいちおう、NPO法人 まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.の理念としても以前発表しています。

sbc.yokohama

ITリテラシーについても同じではないかなと。コミュニティごとにITリテラシーレベルに大きな差が出るのであれば、せめて少しでも多くのコミュニティに関わっている(可能性が比較的高い)大人を対象に、啓蒙をする必要があるのではないか と思います。

それは、大人のためだけではなく、いまの子どもたちのため、子どもたちの将来のため。

子どもがよりITに触れ、ただしい距離感を獲得するために。子どもが将来入る会社が、ITやそれにまつわるモラル・リテラシー的な感覚を蔑ろにしないようにするために、まずは(いままでの啓蒙活動に関わってこなかった)大人たちに向けたアプローチを考える必要があるのではないかと思います。

NPO法人 まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.として

NPO法人 まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.は「まちづくりの課題をITで解決する」ということを目的としたNPOです。ただし、そのためには、「課題に関わる全ての人が、ただしくITについて理解し、必要に応じた形でITと触れ合う」ことが必要です。

だからこそ、ITモラル・リテラシーの啓蒙について、できることがあればしたいと思っていますし、する必要があると思っています。

今は人も余力もなく、できることが少ないNPOですが、わたしたちもまちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.として、ITモラル・リテラシー啓蒙についても関わっていければ、と思っています。というお話しでした。