このブログエントリーはOffice 365 Advent Calendar 2018の10日目の記事です。
さて、今回のお話しはOffice 365について。わたしはOffice 365 Business Premiumを契約していますので、年額でOfficeの多くのサービスを利用することができます。
今回主にお話しするのは、その中のサービスMicrosoft FlowとPowerAppsについて。
現在こちらで取り組みを検討している地域でのMicrosoft Flowの導入案について書いてみたいと思います(ブログまでに完成したら導入事例として紹介したかったのですが、間に合いませんでした…)
Microsoft FlowとPowerApps
さて、そんなわけで、Microsoft Flow。
あるWebサービスと、全く別のWebサービスをつなぐサービスで、サービスAでなんらかのイベントが起こったときに、サービスBでなにかの動作を行うという、IFTTTのようなサービスです。
ただ、IFTTTとの違いとして、こちらは複数のサービスを繋いだり、条件によって処理を切り替えたりといった、かなり複雑な処理ができます*1。
そしてさらに、もうひとつのサービスPowerAppsは、コーディングレスでアプリが作れる という触れ込みのWebサービス。
昔あったProject SienaのWeb版(というか、後継サービス)といえばいいかなと。実際見てみると画面構成は割とProject Sienaにそっくり。
画面上の画面部品にはExcelのような数式が設定ができ、それを組み合わせてアプリを作り上げていく というもの。
数式のみでアプリっぽい挙動を作り上げる というのはともすればただコーディングでアプリを作るよりも難しいような気がしなくもないのですが、まあ、そこはそれ*2。
Office 365 Business Premiumでは、こちらを両方とも、部分的に使用することができます(フル機能を利用するためにはそれぞれ別途プランへの加入が必要)。
さて、ふらっとステーション・とつかでは・・・
さて。そこで地域活動の話。
わたしが関わっているふらっとステーション・とつかなど地域活動の拠点では、パソコン利活用というのは非常に貴重なスキルです。
「Twitterに投稿する」とか、「Instagramに写真をアップする」とか、ともすれば「パソコンを立ち上げて毎日特定のボタンを押す」ということですら、とても貴重なスキルということになってしまう。
実際、ふらっとステーション・とつかにはこれらのことができる人がほとんどいない。おかげで、ふらっとステーション・とつかはTwitterアカウントもFacebookページもありますが、自分がなんらかの方法で書き込んでる投稿以外はほとんど書き込まれていない状況。
わたしはふらっとステーション・とつかに常駐しているわけでもないし、週に一回いけるかどうかくらいなので、当然内部の生きた情報を発信できるわけではなく、どうしたものか と、考えています。
そこでMicrosoft Flow・PowerAppsですよ
そこで、Microsoft FlowやPowerAppsです。ふらっとステーション・とつかでの日々の何気ない行動を、インターネットに発信できるようにするには、TwitterやFacebookを直接触るようじゃダメっぽい。なので、PowerAppsなどでうまくラッピングすることで、TwitterなどSNSを使うスキルが無い人でも、そのようなつもりがあまりない人でも、自然と情報発信ができる仕組みを検討しています。
そしてどちらも、無償で利用することができる
そして、Microsoft Flowや、PowerAppsは、無償でも機能制限付きで利用することが可能です。NPO法人 まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.のような法人格のない団体でも、これらのツールを使って情報発信を行うことができます(法人格がある団体では、Office 365 Nonprofitなどを利用する選択肢もあります)。
ふらっとステーション・とつかのように、インターネットに情報発信をしたいけど、肝心の生きた情報をネットに投稿できるスキルの持ち主がいない というところでは、こういうツールを利用することも可能なのでは と思っています(まあ、最初に作る人にはある程度のプログラミングの素養が必要になりそうですが)。
事例はまだまだ少ないけれど・・・
そもそも地域コミュニティスペースなどには、インターネットツールの知識がない という方が多く、まだまだ「パソコンスキルが無い人が、Microsoft Flowを活用したらどうなるか」というような事例がありません。
ただ、今回このような取り組みを打ち出し、実際に実稼働に向けてフローを考えていると、十分その可能性はあるのではないかな と思いました。まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.としても、そのような事例を作り、各所で活用できるよう情報を発信していくことが、ITのただしい利活用に繋がっていくのではないか と思っています。
まあ、「そんなのアプリを作ったほうが早いよ」というオチになる可能性もありますが・・・。
*1:IFTTTでもJavaScriptでフィルターコードを書くことはできますが、こちらはトリガーとなるサービスにのみであり、それほど複雑な処理を記述することはできません
*2:コーディングレスとは言ったものの、プログラミングレスとは言ってない という感じ