音声版は以下
12月6日のアドベントカレンダーは、ゲームとことばアドベントカレンダー。
このアドベントカレンダーでは、正直テーマすごく決まっているというわけではないのですが、この間お話をしていた、「大人がゲームデビューをする」っていう話を中心にしていこうかなと思っています。
この間の話で、ゲームを親がすること、大人がすることって大事なんじゃないのという話をしました。
ゲームの参入障壁
ただ、そうは言っても、いきなり大人がゲームデビューするのって、じゃあどうすればいいのよっていう話はあるかと思います。
確かに今のゲーム、例えばNintendo Switchで有名なところ、マリオとかカービィとかポケモンとかですら割とかなり複雑になってきていて。
まあポケモンは元から複雑だったろうって言われれば、それもそうなんでしょうけれども、親が初めて子どもがゲームやりたいって言うからちょっと知りたいなーとかいうようなことを言ってすぐやれるゲームって、そうそうないんじゃないかなーって個人的には思っています。
まあソーシャルゲームとかも含めると結構なシンプルなゲームもあったりはしますけれども、ただ、そういうジャンルでだと比較的多いパズルとかは、ゲームを一切したことがない人が馴染めるかっていうと正直わかりません。
YouTubeゲームっていうYouTubeのサイトでミニゲームができるっていうサービスも始まってるんで、そういうようなところとかでは本当に超シンプルなゲームっていうのもあるんですが、そこでゲームの面白みがわかるのかなって言われるとかなり微妙です。
ゲームの楽しさがわかるっていう意味も含めて、親がゲームデビューするのに適切なものってどれだろうって言われると、あんまりないような気がするんです。
ゲーム実況からはじめるゲームデビュー
ただ、個人的にそういう人におすすめできるものなんだろうって言われて、ここ最近思うのは、「ゲーム実況なんじゃないかな」っていうふうに思っています。
特に大きめの組織、事務所があるゲーム実況団体とかそういうようなところではなくて、個人で趣味レベルでやってるゲーム実況。
個人的には結構そういうのもいいんじゃないかなーなんて思ってるんです。
自分としておすすめの配信者さんって言うと、なゆはる家という2人組のVTuberさんいらっしゃいます。
こちらの方々、お二方、主婦ですごく仲がいいんですね。
で、ご近所さんかなって思ったら全然そんなことないみたいで、去年あたり初めてリアルで会ったということだったかな。
もともとファイナルファンタジー14っていうオンラインゲームの世界で出会って、意気投合をしたって感じなんですかね。
いろんなゲームを視聴者の方々ともいろいろ話しながら、ワイワイ盛り上がってやってるっていう感じのお二人です。
結構いろんなジャンル、RPGもやるし、アクションもやるし、ノベルゲームもやるし、非常にいろんなタイプのゲームをまんべんなくやるというのがお二人です。
なゆはる家のすごいところ
個人的にこの二人のすごいなと思ってるところは、基本どんなゲームでもしっかり感情移入して楽しまれてるっていうことなんですよね。 なので、結構見てて、「あ、こういうところ楽しそうだな」っていうのがわかる。
で、もう一つは基本的にゲームについてネガティブに捉えるってことをしない。なんかここよくないねとか、そういうことを言わないんですよね。
特に結構ノベル系のゲームなんかは、本当に絵本の読み聞かせみたいな感じでセリフを読みながら進めていくっていうことをされていて。 子どもに絵本読み聞かせてるみたいな感じがしてすごくいいなぁと個人的には思ってます。
自分もちょっと前にひょんなことからよくお話をする方のお子さんに絵本を読み聞かせるっていう機会があったんですが、その時もこのお二人のことを参考にして読み方とか調整して読み聞かせをしていました。
そして、本当にどんなゲームでも的確にここ面白いぞっていうところを拾い上げてるところ。 ここもいいなというポイントです。
話をしている感じが、やっぱり見ててすごく楽しそうだなっていうのもあるし、こういう楽しみ方ができるゲームなんだなっていうのが伝わってくる。そこがすごくいいところだと思っています。
だから本当にゲーム全然知らないよっていう方もひょっとしたらこの方々の実況を見てれば、なんとなくこのゲームここ楽しめばいいんだなっていうのがわかってくるんじゃないのかななんて個人的には思ってたりしている方々なんです。
そのほかの「趣味メイン」のゲーム実況
その他にも、個人の本当に趣味メインでやってるVTuberさん、YouTuberさんとかそういう方々の配信って時々見るんですけれども、個人で、本当に収益とかそういうこと考えないで*1、楽しんでやってるっていう人は結構いて。
そういうところから、このゲームこういう風に楽しめばいいんだなっていうのが伝わってくるっていうのは結構あります。
とか言って、自分自身そもそも有名どころのVTuberさんの配信とか見ないので、そういう配信が楽しさが伝わってないのかっていうとそんなことはないんだろうとか思うんですけどね。
ただ有名どころの配信者さんがやるゲームってやっぱりそれなりに有名どころであるケースも多い。
そういうようなゲームだったりすると、やっぱりちょっとそれ難しいなとか複雑だなとかいう話になっちゃって、逆にとっつきづらいのかな、特にゲーム初めてだよっていう人には触りづらいゲームになっちゃうのかなっていう感覚もある。
なのでちょっと今回はお勧めの対象からは外しています。
ゲームを「楽しむ」って結構才能が要る
この間、図書館総合展というイベントが11月にも開催されました。
そちらの方でもゲームを図書館でプレイする、そのことによって面白さが伝わるのでは、そこから学びを得られるのではみたいな話をされている方がいらっしゃいました。
その際に、「でもゲームを楽しむってなかなか才能いるよね」と思ってたんです。
実際やっぱりそういういろんなゲームの配信タイトルを見てると、「え、このゲームどこが面白いんだろうな」って思っちゃうところもやっぱりある。
ただそのゲームを実況者さんが実際にやっているのを見ることによって、「ああ、ここが面白いのか」とか、「自分にはこれ確かに合ってないかもしれないんだけれども、ここは面白いって思う人いるかもな」とか、そういうところに気づかされるっていうことは意外とあるなと思っています。
その他にも、こういう遊び方でも楽しめるんだっていうのがわかったりして、そういうのがわかるゲーム実況って結構面白いなって思うんですよね。
冒頭にお話をしたなゆはる家さんも、こはるさんというそのうちの一人の方が、あんまりアクション得意じゃないわりに結構アクションよくやる方で、結構ミスをすることは多いんですけれども、「あ、でもここをこういうふうに笑いに転化するってやり方ってすごくいいな」って思うし、そういうような話し方も含めて一種の才能だなってすごく感じるところがあります。
だからっていうのもあって、決して上手な実況者さんではないんですが、でもなんか惹かれちゃうっていうような魅力が、個人的にはなゆはる家さんにはあるなと思っているんです。
ゲームって(遊ばず)見ていて楽しいの?
ゲームやってる人が、「ゲーム実況見て楽しいの?」って疑問系で語られてることも見かけることもあるんです。
昔のアニメなんかだと、例えばソードアートオンラインとかでも、「ゲームを見てるだけってつまんないだろ」って主人公のキリトくんが言うわけです。
でも実際やるのと見るのって、それはそれで違う楽しさあるよねって思うんです。
自分自身小さい頃は親がやってるゲームを見て楽しんでた時もありましたし、それをすごくシンプルに感じることができるっていうのは、個人の趣味でやってるゲーム配信って結構大きいかなって個人的には思っています。
そしてその中で一番こちらも構えずに気軽に見ていられるっていうのが、やっぱり個人的にはこのなゆはる家さんの配信かな。 だからこそ、やっぱり初めてっていう方にはお勧めしたいなっていうふうに思ったんですね。
実況で買わないと決めたゲーム、買うと決めたゲーム
まあゲーム実況については、それって売り上げにつながるの?っていう観点で結構問題されているところは見かけますし、それについては自分もちえラジChatなどで言及したことはあります。
配信を見て、あ、満足した、買わないっていうふうに選択するって方もいますし、自分自身だって、あ、配信で見れたから買う優先度を下げようって思ったゲームは多数ありますし、その結果買わなかったゲームもたくさんあります。
ただ一方、逆にそれで買ったゲームもたくさんあるんですよ。
配信を見ることによって、「あ、ここがやっぱ楽しかったんだ。じゃあ自分だったらもっと楽しめそうだな」と思って買って、以降のその配信者さんの配信を楽しめるように、ネタバレ踏まないようにっていうことで、 配信者さんを追い越せっていう勢いで進めたゲームもあります。
だから本当に前もお話をしたように、「まあメーカーさんがいいって言ってるんだったらもうほっといてやれよ」っていうのが、個人的なゲーム実況に対する思いではあります。
そして今はそういうゲーム配信があるからこそ、ゲームの面白みがなんかよくわかんないなっていう人も、それを面白がるためのヒントがひょっとしたら配信から得られることっていうのがあるんじゃないのかなっていうふうに思うんです。
まずは遠目に眺めるところから
まあゲーム配信者さんとかってやっぱりいろんな方がいらっしゃいますので、話しかけづらいな、コメントしづらいなっていう方もいらっしゃると思うんです。
実際荒らし避けっていうのもあって、「チャンネル登録してから何分以降経った人しかコメントできませんよ」みたいなロックをかけてる配信者さんも多いですし、実際まあそれも効果があるんだろうなっていうふうに思ってます。
ただだったらいきなりコメントをせずに、普通にYouTube眺めているだけでもいいし、配信終わった後にコメントで、あ、実は見てましたっていうのでもいいし。
大抵の配信者さんはXとかBlueskyとかやっているんで、そこからちょっと見かけて話しかけてみるでもいいですし、そういうようなところから交流の輪を広げることで、ゲームに入り込みやすくなるっていうのも、個人的にはすごくあるんじゃないのかなっていうふうに思っています。
だからそういう新しいゲームの入り口になり得るっていうのがゲーム配信。そんな文化は本当にゲームの新しい可能性の一つだなっていうのも思うんです。
ゲームの楽しみ方がわからないなら、まずは眺めるところから
ゲームの入り口がわかんない、どこから始めればいいのかわかんないっていうような方に、おすすめをするゲームって難しいと思うんです。
そもそもその方がどんな趣味・趣向を持っていて、どんなゲームが向いているのかなんてもうわかんないですし。
ただ、だからこそまずはゲーム実況あたりで、なんとなくどのゲームが良さそうかなっていうのを探してみるっていうのもアリなんじゃないかなって思います。
そうすることによって、ゲームをどう楽しめればいいのかっていうのが見えてくる。
実況しているゲームそのものは買わないかもしれないけれども、その結果別のゲームを買う可能性につながるのであれば、ゲーム業界全体にとってはかなりプラスなんじゃないのかなっていうふうに思いますし。
そういう意味でもゲーム実況っていうのをちょっと見てみるっていうのはいいんじゃないかなって思います。
というわけで、今回ゲームとことばアドベントカレンダーとして書かしていただく、「これからゲームデビューをする大人に向けて」という話題、こちらにて締めとさせていただければと思います。
*1:結果的に収益になってるっぽい人も若干ながらいるんですが