12月8日のアドベントカレンダーでは、ゲームを通して学んだことをアドベントカレンダーとしてお話をしていこうと思います。
これは最初にもちょこっと話を出しました、ファイアーエムブレム風花雪月よりということで、個人的にはすごく気に入っている内容が一つあるんです。
アビスの禁書棚
これは追加ダウンロードコンテンツ、エクスパンションパスを買うことで行けるようになる、アビスというガルグ・マク修道院の地下に広がっている巨大な都市空間、スラム街みたいなところについてのお話です。
ここは何らかの事情*1で表の社会にいられなくなった人が寄せ集まって生きている場所。
このガルグ・マク修道院自体が本当に歴史の長い建物で、誰も全ての場所を知っているという人がいないというぐらい複雑な場所になっています。
まあ簡単に言えば横浜駅と渋谷駅と新宿駅を足して100でかけたぐらい複雑にした場所って言えばいいんでしょうか。そんな場所だそうです。
その一角にあるのがこのアビスという場所。
このアビスの中に禁書棚というか、表の書庫には適さないと言われて捨てられたものが並んでいるという書庫があります。
現実世界との繋がり
その中に面白い本があって、世界の虫大全というものがあるんです。 で、本を開いてみるとどうも全然違うことが書いてある。
「以下のものを研究を禁止する」って書いてあって、どうもよく見るとこれは表紙を差し替えられたのではないか と。
それだけで本当に禁書中の禁書だったんだなっていう感じがすごくよく伝わってくるんですが、そこに書かれていることで、燃える黒い液体とか、眼鏡を加工して遠くを見る道具とか、金属製の型を利用した書物の作成器とか、あとは人体の解剖についてとかですね。そういうものの研究や開発を禁止するって書いてあるんです。 こちらについてはなんとなくピンとくる方もいらっしゃるかなと思いますが、 石油とか重油とかと、望遠鏡または双眼鏡と、あとは輪転機ですかね。人体の解剖についてはストレートですけれど、これらの研究を禁止するというもの。
で、これを見ておお!と思ったんです。これ歴史的に宗教なりなんなりで禁止したり、開発について圧力がかかったりしてたものなんじゃないかなと。
一応これもちゃんとここで話す上でAIで調べてきたんですが、解剖については中世ヨーロッパで禁止されていたっていうものですかね。
望遠鏡については望遠鏡そのものが禁止されたっていう歴史的経緯はなさそうですが、AIで調べてみた限りでは地動説の研究を禁止していたっていうことは確かにあるので、それに関係しているんじゃないかなという感じ。
輪転機についてもそうですね。印刷技術自体が制限されていたという経緯は過去にありました。
こちらについては検索内容はAI問答メモにいつもの通り上げていますし、詳しくはそちらなんかを見ていただければと思います。
まあなんらかの形で、研究開発に圧力がかかったり制限がかかったりしたっていうものであることには間違いはなさそうかなという感じです。
正直なところ、燃える黒い液体――石油とか重油とかについての内容は調べても見つからなかったので、これ元ネタなんだろうねっていう気にはなるんですが、とりあえず大部分宗教が元になっているというのは間違いなさそうかなという感じではあります。
これについては正直、このゲームをやった時点で一応知っていることではあったんです。
当時アニメで人体の解剖っていうのは禁止とされていたっていうようなことは見たことがありますし、あとは輪転機についてもなんらかの形で制約がかかっていたみたいな話は聞きましたので、これは確かに実際にあったことだなみたいなこともなんとなく知ってはいます。
このためすごい驚きというようなこととはまたちょっと違うんですが、ただゲームっていうところから現実にリンクする歴史や文化のなんらかの形を知ることができたっていうのは、すごい自分的には面白いポイントでした。
なので好きなところかなというふうに個人的には思っています。
もちろん全てのゲームがここまでしっかり作り込まれているとは限りません。 本当にこのファイアーエムブレム風花雪月は驚くほどに世界観が作り込まれていて、解説している人の記事を読んだことはあるんですが、やはりヨーロッパのいろんな文化、神話、物事、いろんなことを全部混ぜこぜにして、フォドラの神話、世界観、文化っていうものを作り上げているらしいんですね。
だからこそこういうものが生まれたっていうところもあるんでしょうか。
やはりこういうようなところから現実にまさに記号接地するっていうふうに言うのでしょうか、こういうところもすごくあるんだろうなと思いました。
ゲームが調べるきっかけになる
もちろん一人で全てこれを全部「こういうことだったんだ」って気づくのは難しいんだろうなと思うんですが、検索するきっかけにはなると思います。
実際自分もこうやって、じゃあ書くからには調べなきゃなっていうことでいろいろ調べてまわりましたし、結果的に事実を見つけられたかどうかはわかりませんけれども、それっぽい記事っていうのは結構見つけることができました。
こういうような検索のきっかけ、調べるきっかけにはなってくるのかなと思います。
そこから誰かの解説記事に巡り合うっていうこと、そういうことだったんだって気づいたり、誰かの解説動画に巡り合って、ああこういうことだったんだってことができる可能性を秘めている。
それがゲームだなと思います。
実際そういうものを身近に体感できる事例として、一つゲームさんぽという動画シリーズがあります。
これは色々な団体が配信している動画のシリーズで、まとめてハッシュタグとして「ゲームさんぽ」というものをつけて動画配信してみましょうみたいな取り組みの一つというのでしょうか。
ゲームと関係ない分野の専門家と、ゲームを一緒に見ていくことによって、新しい発見を紹介していこうっていうゲームに関する動画です。
中にはゲームをやっている本人が専門家っていうようなものもあったりするんですが、何らかの形で「現実にあるこれと同じものだね」とか、「こういう感じのものなんだね」とか、そういうようなことを紹介して回る動画をシリーズとしてゲームさんぽと呼びましょうという感じになっています。
今回の話もこれに近いところにあるお話なんじゃないかなと思いました。
こういうゲームをゲームとして遊ぶという視点だけでなく、複数の視点で見ることによって見つけられるものって実は結構あるよねっていうのを、このファイアーエムブレム風花雪月を通してすごく思った。
そんなエピソードだったなと個人的には思っています。
こんな感じで今回のゲームを通して学んだことアドベントカレンダー。
それキリスト教がやったやつというタイトルでのお話はここにて締めとさせていただければと思います。
*1:借金に追われているとか、何らかの犯罪を犯してしまったとか