音声版は以下
12月5日のアドベントカレンダーは、なんでもCopilotアドベントカレンダーということで、今回は趣向を変えて、SIDE BEACH CITY.でのAI活用事例ということでお話をしようと思います。
SIDE BEACH CITY.の活動におけるAI活用
SIDE BEACH CITY.ではと言いますか、自分は結構最近AIを活用した活動を行っています。
このアドベントカレンダーはMicrosoft Copilot中心のものとしますので、Microsoft Copilotを使った話を中心にしますと、現在、SBCast.やSBC.オープンマイクを解析する作業には、現状Microsoft Copilotの法人版を中心に使用しています。
Microsoft 365のアカウントを持っていると、そこの機能からMicrosoft Copilotを利用でき、そちらでは基本的に外部に学習データとして情報を利用しないという特典のほか、ファイルのアップロードができるようになっています。
意外なことに個人利用のMicrosoft Copilotでは画像しかアップロードできないということだったと思います(少なくとも2024年12月時点では)。
ファイルをアップロードしたり、あとはあんまりちょっと表に出せないような情報を書き込んだりするときに、法人用のMicrosoft Copilotを使っています。
解析のしかた
これらの配信は一旦LISTENに事前にアップロードして、マインドマップを作るためにそのテキスト起こしをダウンロードして利用しています。
基本的には文字起こしのデータをVTTファイルという話者の情報が保存されたテキストでダウンロードして、これをMicrosoft Copilotに読み込ませて、その上でマインドマップを作ってもらったり、起承転結でまとめてもらったりというようなことをしています。
マインドマップについてはそのまま公開するようにも使っていますし、起承転結についてもその後にダイジェストを作成したりとか、まとめの文章を作ったりとかに活用しています。
ある程度マインドマップとかで情報がまとまっていると、ある程度「この辺がまとめの文章にそぐいそうだな」という部分は検出しやすくなるんですね。
AIを使うようになる前までは全部聞いてどこがまとめになるかなというのを探し出していたんですが、その作業に比べるとかなり楽ができるようになったという認識ではあります。
その代わり、それぞれの音声の文字起こしを一旦全部確認して清書する必要が生じるので、トータルで言うというほどには楽になってないんですが・・・。
ただ、ここ最近はInstagramの方でもマインドマップを掲載していたり、いろいろと他のところでも使う機会があれば使いたいなと思ってはいるので、多分今後トータルで考えると、このCopilotを使った作業の方が楽にはなるのかなという思いではいます。
このマインドマップの作成処理については、精度の問題もあるので、今後もMicrosoft Copilotを使うべきなのか、それともその他のAI、ChatGPTなどを使うべきなのかというのは今結構迷っているところでありますが・・・*1。もうちょっといろいろと使ってみてどちらにするか決めようかなというふうに思ってはいます。 複数箇所で全部同じような質問をするのでもいいんですが、取捨選択の方が逆に大変になってくるので。
LISTENにアップロードというワンクッションを置く理由
なんで直接音声アップロードしないのかっていうと、LISTENにアップロードした音声は話者分離ができますし、事前に一旦こちら側で清書の作業ができるので、固有名詞が全部ちゃんとした文字列化できるという利点もある上に、話者分離で「誰々さんの内容だけまとめて」というようなことができるんですよね。
特にその中で自己紹介していないっていう場合だと、誰々さんのって言ったってAIには通じません。 その代わり先ほどの通り全体を清書する必要はあるんですが、それでもテキスト起こしを使うためにこれぐらいはしなければいけないのかなとは思っています。
その他にも、プログラムコードを調べたりとか、こういうようなものって今どうなってますかっていうのをざっくり調べたりとか、そういう時にはMicrosoft Copilotは利用しています。
何よりMicrosoft Copilotの場合は、調べた内容についてどこのページを根拠に発言をしているのかっていうのをある程度列挙してくれますので、そこが非常に安心ではありますね。
根拠としてあまり良い引用元を使わないっていう傾向があるのは難点ではあります。
プログラミングの情報だというのに、公式情報を見ないで学習塾のサイトを見てたりとか、もっと良いところがあるだろうと思うこともたくさんあります。
ですからこれがベストとは正直言い切れないのですが、ベターな選択肢ではあるのかなと思っています。
Microsoft Edgeのサイドバーから個人用のMicrosoft Copilotを使うこともできますので、トータルで気軽に使えるという点もありますし。
その他のAI利用例
そのほかだと、SBCast.のゲストさんを探す際にPerplexityというサービスを使って、このエリアでこういう活躍をしている団体ありますか?というようなことを調べて実際に出てきて、ここが良いっていうところに声をかけていたりとか、取材の寸前に、その団体についてざっくり知るために団体名を入れてミッションとかビジョンとか、どこで活躍をしていて、どういうような問題を抱えていて、どういう対策を練って活動しているのかとか、そういうような情報について事前に調べるとか。
これについては、うちの配信では割とおなじみでいつも引用しているAI問答メモというNotionリストになるべく掲載をするようにしているので、詳しくはこちらを見ていただければいいと思うのですが、結構本当にいろんな分野でAIを使っています。
これで全体的な効率が良くなったのかというと微妙なところではあるのですが、ただ今までリーチできていなかった内容を調べることができるようになりましたよというのはそこそこに大きいかなと思います。
NPO「だからこそ」AIを使おう
一般的な企業であれば、そういうのは業務時間をどんどん使って調べて回るということも可能だと思います。
同僚にお願いをして人海戦術で攻めていくというやり方も可能でしょう。
ただNPOにはそんな時間はありません。
一人当たりにやらなきゃいけないということは非常に膨大で、特にうちの場合は理事ごとにやっていることがみんな違うんですね。 なのでお互いがまともに協力できるという体制ではありません。そうなると足りない人手ってAIで埋めるしかない。
個人的にはNPOこそAIを使う必要があるんじゃないかなと思います。
特に営利企業が見つけていて対応している課題なんていうのは、まあ大体ネタとしても刈り尽くされていると思います。AIに聞くノウハウとかも当然できているでしょう。
ただNPOが持っている課題って案外AIに聞かれたことがない内容だったりするので、こうすればこの情報が手に入りますみたいなノウハウって意外とないんですよね。
だからというのもあって、NPOが――特に地域で活動するNPOがAIの力を手にしたらどんなことができるのかというのはかなり未知数なところだと思いますし、個人的にもそこは開拓されていった方がいい分野じゃないかなと思います。
なのでとにかく皆さん使ってみてくださいと個人的には思っています。そしてノウハウが増えれば増えるほど自分たちも「ああこういう風にすればいいのか」というのが分かって得になります。
だから皆さん本当にAIを使ってみてくださいというのが個人的な思いです。
もちろんその場合、Microsoft CopilotとかのCopilotサービスが正解だとは限りません。ChatGPTの方がいいかもしれません。Claudeの方がいいかもしれません。Perplexityの方がいいかもしれません。それは皆さんの環境によって異なってくると思います。
なので一つのサービスで「ああこんなもんか」と諦めることなく、いろんなサービスを使ってみていただければいいなと個人的には思いますね。
私たちSIDE BEACH CITY.でもそのようなお助けはできればいいなという風に思っています。
わからなかったらSIDE BEACH CITY.へ、教えられるぞという人もSIDE BEACH CITY.へ
これはいつもSIDE BEACH CITY.のコラムで文末に書いていることではありますが、何か不明点等ございましたらお気軽にSIDE BEACH CITY.のメンバーにお問い合わせいただければと思います。
そういうお悩みに対応し、ITの利活用を促進するのがSIDE BEACH CITY.ですから。
そして自分は教える側になれるよというこの何でもCopilotアドベントカレンダー等で記事を書いていらっしゃる方は、エージェントへの加入も検討していただければいいんじゃないのかなと個人的には思います。
というところで今回のお話は締めとしていければと思います。
*1:特に今回アドベントカレンダーのざっくりまとめをMicrosoft CopilotとChatGPTに作ってもらって、ChatGPTのほうが文章の解像度が高いんですよねぇ、がんばれMicrosoft Copilot