高見知英のかいはつにっし(β)

高見知英のアプリケーション開発日誌 のほか、地域活動などの活動報告ブログ。

ゲームキャプチャー導入記録

このブログは、ゲームなんでも Advent Calendar 2020 - Adventar15日目の記事です。

さて、さっそくですが表題の通り、ゲーム用のキャプチャ機を買いました。

AverMediaのAVT-C878 PLUSというものです。うちのPCはメモリこそ32GB積んでますが、グラフィックボードを積んでないため、ハードウェアエンコードができるここら辺がちょうど良いらしい。

実際に繋いでみると非常に好調に動いており、多少の遅延を許容できるのであればPC上でゲームをやることも可能です(数百ミリ秒ほど遅延します。また、PCの負荷によってはそれ以上動作が重くなることもあります)。

基本的なセットアップ

基本的なセットアップは、取扱説明書にも記載の通り。

  1. ゲーム機からAVT-C878にHDMIケーブルのINポートに接続(INポート接続用の短いHDMIケーブルは本体に同梱されています)
  2. AVT-C878のOUTポートからテレビなどのモニタにHDMIケーブルを接続
  3. USBケーブルをPCに接続(電源供給もここで行っているため、USBハブではなく、PC本体に直接接続する必要があります)

いちおうその他にPower Directorのライセンスキーも同梱されているのですが・・・ 個人的には使わないなあ。SBCast.の動画作成もOpenShotで事足りるし、プロモーションなどの動画はPowerPointで作っちゃうし。

正常に接続できると、本体真ん中のランプが青く光り、モニタにそのままの映像が映り、PCにはカメラデバイスとしてAVT-C878が表示されるようになります。

モニタ側のHDMI出力はパススルーとなっており、ゲームの映像がほぼ遅延0で表示されます。アクションなど一部の動作が激しいゲームは、こちらでないとできません。

実際PCから直接スーパーマリオ35を遊んだときの動画を録画していますので、ご確認ください(ビックリするほどマリオの反応が鈍くなります。個人的にはこの修行も面白いかも と思いましたが)。


AVT-C878 PLUS テストを兼ねてマリオ35

で、パススルー機能を使ってテレビモニタで同じスーパーマリオ35でやった映像は以下。言うまでもないですがこちらは普通のゲーム風景です。


目覚ましマリオ35

上記はうっかり油断してヘッドホンを使わずにゲームをしてしまったため、音声がエコーしているみたいになってしまっています*1が、ちゃんとやればエコーしたりはしません。

テレビモニタでできるゲームとPCでもできるゲーム

とりあえず幾つかやってみて、真にアクションのゲームでなければ、意外とPCに送られる映像を見てゲームすることは可能です。

  • テレビモニタでないとキツいゲーム
    • スーパーマリオ35
  • PCに送られる映像でもできるが、やや障害が残るゲーム
  • PCに送られる映像でもできるゲーム

個人的にはそこそこアクティブなピクミン3デラックスがPCモニタ上でプレイできたのはちょっとビックリですね。

また、上記動画で見切れているMuse Dashという音ゲーのテストもしてみましたが、やはり気になるくらいには遅延しています。が、このゲームにはタイミングの調整機能があるのでこのへんをうまく使えばスローテンポの曲ならプレイできそう*2

RECentral

また、AverMediaでは、同社の端末向けに、RECentralというソフトを配信しています。これを使うと、手軽に映像をYouTubeやTwitchなどに送信できます(Twitchの方はすごく不安定なようですが。なにか設定不備でもあるんでしょうか)。

単一のサイトに送信するほか、複数のサイトに送信することもできるので、そんなに凝らないゲーム配信ならこれだけで問題ないでしょう。ボタンを押せば全画面でゲームもできますし。PC上で当たり前にゲームができるという感覚は、なんというか不思議なものがありますね。

ただし、その場合もテレビモニタに繋げるHDMIケーブルは必ず接続しておく必要があります。どうもこれを繋いでおかないと、SwitchがAVT-C878に映像を飛ばしてくれないことがある模様。

カメラデバイスとして認識される ということは・・・

ところでこのAVT-C878、PCからはカメラデバイスとして認識されます。ということは、当然他のアプリからでも利用可能です。

なのでStreamYardとか・・・

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StreamYardで表示したところ

おなじみOBSなんかでも使うことができます。

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OBS Studioでゲーム画面を表示

ただ、マイクの設定など初期設定でゲーム音とマイク入力をミックスしてくれるソフトは少ないので、よほど凝ったことをしなければRECentralがいいかもしれません。

別にRECentralでもPinPで自分を映すなど凝った表示はできますし。

読み上げ機能

そして、YouTubeなどのゲーム実況を見ていると、YouTubeなどのコメント投稿を読み上げている人をたまに見かけます。これはどういう風にやっているのか。

これらは、マルチコメントビューア棒読みちゃんなどのツールを使います。

マルチコメントビューアは、YouTubeやTwitchなどのコメントを取得し、そのログを棒読みちゃんが読み上げる という感じ。

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マルチコメントビューア

二つのソフトは連携動作が可能ですので、あらかじめマルチコメントビューアで設定しておくと、棒読みちゃんが拾ったコメントを読み上げてくれます。

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二つのアプリを連携させたところ
URLさえ指定すれば認証とかその辺の設定無しにログが取れるんですね。ソースは追ってないのですがSeleniumでも使っているのでしょうか。

ただ、YouTubeなどなら設定しない限りチャットのログを見ることはできますし、複数チャンネルで配信でもしないのであれば、音声は配信に乗せず、自分の確認用にだけ使うふうにしたほうがいいかもしれませんね。

ヘッドホン必須

さて、ここまで説明した感じの通り、この構成でゲーム実況をする場合は、事実上ヘッドホンが必須になります。PCで流れたゲームの音声をマイクが拾ってしまうため(ゲーム映像を流すだけなら不要ですが)。

アクションゲームをやるときは、PCの音声を鳴らさずテレビモニタの音声を聞くなど、構成の検討が必要になりそうです。

ゲームソフトの配信ポリシーにも注意を

また、いつも参加しているもくもく朝会の方にもご指摘いただいたのですが、ゲームの配信ポリシーにも会社ごとに違いがありますので、注意が必要ですね。

esports-doga.com

シレンなどは特別指定でかなり緩い規約になっているようでいいですね。

www.spike-chunsoft.co.jp

*1:テレビ音声と、PCのモニタ画面が発する音声

*2:個人的にはそんなことするより素直にテレビモニタでゲームした方がいいと思いますが