1月21日(水)は、秋葉原のDMM.makeで行われた、LiveWedge体験イベントに行ってきました。
CEREVO LiveWedge Live配信機能搭載HDビデオスイッチャーCDP-LW01A
- 出版社/メーカー: CEREVO
- メディア: エレクトロニクス
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LiveWedgeとは、ビデオカメラやPCなどのHDMI出力をもつ映像機器を最大四つまでつなげて、適宜映像を切り替えたり、Picture in Picture*1したり、クロマキー合成*2したりと、一般的な映像配信や中継に用いられる機能がだいたいこれ一台でできるという機器です。今回は発売直前イベントということで、このLiveWedgeを実際にさわって体験したり、ダメ出しをしたりするというイベントでした。
で、さわってみた感想。今まではまっこストリームや横浜市民放送局のイベント、あちこちの勉強会イベントの中でみてきた配信テクニックがほぼ全てこれ一台でできてしまうというものでした。あらかじめSDカード内に入れておいた画像や動画を入れてビデオカメラなどの映像とミックスしたり、必要に応じてフェードで切り替えたりと、とりあえず思いつく映像技術は大体これでできるという感じ。
使い方はiPadアプリ(Androidアプリについては、開発中とのこと)を接続し、DJのようにそれぞれの映像出力をコントロールするというもの。ただ、LiveWedgeのフロントパネルからでもある程度のことはできるようです。込み入った設定は先にiPadアプリで設定してしまい、実際に配信中はLiveWedgeのフロントパネルで操作する というのが一般的な使い方になるかも という話しでした。
自分が地域でイベントをやる場合、スタッフはLiveWedge自体や、タブレットの扱いが苦手というケースもあり得るので、フロントパネルだけでできることが多いというのは助かりますね。
その他のポイント
そのほかのポイントは、ざっくりと次のような感じか。
- HDMI入力は四つ。SDカード映像を使う場合は、四つ目の入力がSDカードとなる
- 録画か配信はどっちか1つだけ。技術的な問題ではなく単純にビデオカードが1つしか入っていないため。もし録画も配信も使う場合、市販のHDMIレコーダ(そんなのがそんなにあるということ自体初耳でしたが)や既存のLiveshellを使うことを想定しているとのこと。
- 入力はHDMIのみ(マイクジャックはない)。HDMI出力に音声を載せてくれるビデオカメラか、マイクを接続できるビデオカメラを使用する必要がある
- 映像の切り替えエフェクトについては、九つのプリセットに設定して呼び出しをすることができる。プリセットはいつでも差し替え可能
- LiveWedgeは、アクセスポイント機能を持っており、このアクセスポイントに接続したiPadでコントロールを行う形となる(コントロール用iPadでは、設定にも寄るがインターネットに接続できない)。なお、LiveWedgeのアクセスポイント機能は2.4GHz、5GHz両方の無線に対応しており、2.4GHz無線LANの利用が困難な箇所では5GHzに逃がせる
- コントロールアプリについては、上にも書いたようにiPad専用。Android版も開発中、APIについては開発未定。
- バッテリーは非内蔵。12V電源なので、ノートPC用のバッテリーなどであれば動くかも?(ただし、Liveshell PROについているらしいHDMI脱落防止ネジはついていない)
わすれてるところはあるかも。
感想
とりあえず、iPad側のコントロールアプリについては、Liveshellのコンソールなど比べものにならないほど強力。ただし、そのぶん利用者の技術的知識も必要になりそう(正直自分でもかなり難しかったです)。
日本Androidの会横須賀支部や地域イベント配信の場合、スタッフにあまりパソコンに詳しくない人を加える可能性もあるので、どのようにするかは検討をする必要がありそうです。
ただ、それでもこの程度の知識さえ身につければプロレベルの映像技術が使えるようになる、というのは魅力的です。ちゃんと映像発信がもう少し形になったら、購入したいところ。とはいえ、これを買うと合わせてLiveshellやビデオカメラなどを一通り新調する必要がありそうで、下手すると20万くらい吹っ飛びそうな気がしますが・・・。
ただ、みんなのわっフェスタ配信もそうですが、こういう映像配信については必要とされているところもあり、もっとちゃんとした機材をそろえて挑める体勢を作らないといけないだろうなあ というのは感じています。
いちおう横浜には横浜市民放送局なんて団体もいますが、あんまりそこに依存してばかりというわけにもいかないですし、基本的には中区の団体ですし。
だからこそ、動画をもうちょっと、経費くらいはこちらで稼げるような状態にすることも考えたいです。もともと地域の非営利活動の配信が中心ですので、なかなか難しいところもあるとは思いますが。