高見知英のかいはつにっし(β)

高見知英のアプリケーション開発日誌 のほか、地域活動などの活動報告ブログ。

まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.とChromebook

このブログはChromebook Advent Calendar 2019 - Adventarの19日目のブログです。

19日目のブログはChromebookについて。わたしたちまちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.では、理事の事務用PCとして、Chromebook C101PAを採用しています。今年9月には使い方についての勉強会も行いました。

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まずChromebookとは

あえて説明するほどのことではないですが、Chromebookとは、Chrome OSが入っているノートパソコン。

メインのアプリケーションはGoogle Chromeだけという非常にシンプルな構成のパソコンで、その代わりに起動が非常に速い。

さらにおまけとしてAndroidアプリを動かせるほか、Linux環境も利用可能となっており、できることは意外と多いです*1

ただ、あくまでメインはGoogle Chromeだけの環境であり、ノートパソコンと言うよりキーボード付きのタブレットという趣が強い。

まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.とChromebook とわたし

まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.では冒頭に書いたとおり、事務用のPCとしてChromebook C101PAを使用しています。

度々書いているとおり、まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.の情報基盤は基本的にMicrosoft Teams。

インターネットが使えて、キーボードが使えればとりあえず大抵の作業は行えるため、Chromebookだけでも大抵のことはできています。

また、AndroidアプリのPowerPointなどを使えばちゃんとプレゼンテーションもできるし、USB Type-Cコネクタ経由で映像の出力もできるし、最近はけっこう大抵のことがChromebookでできる。

このため、よほどコーディングが多いとか、重い作業が多いとき以外は、ほとんどパソコンはChromebook

そのほかどうしてもWindows機が必要になったときのためのGPD PocketやMediaPad、それとAndroidスマートフォンの組み合わせという感じで最近は過ごしています。

Chromebookでできること

Chromebookでできることは、基本的にWebでできること。Chromebookはパソコン版のChromeを使うので、基本的にパソコン版Chromeでできることは、大抵できます。

また、パソコン版Chromeと同じ拡張を使うことができますので、たとえばTwitterに自動再読込機能を付与するとか、アドレスからMarkdown記法などのリンクを生成するとか、そういった拡張が全部使えます。

StackEditなどのWeb用テキストエディタを使えば、文章作成も大抵のことはできます。もちろん、Windows用の入力支援ツールなどが使えないこと、ATOKなどのIMEが使えないことから、入力効率はWindows PCに劣ることがありますが。

また、プログラミングも、動作検証くらいであれば、codepenPaiza.IOを使って可能。できることは案外多いです。

Chromebookでできないこと

Chromebookで基本的にできないことは、Webブラウザ上でできること以外、ほぼすべてでしょうか。

いちおうAndroidアプリでできることはできますが、そんなにバリエーションが増えるわけではありません。

プログラミングをする環境を整えるのは難しいですし、OfficeアプリもAndroidのものになるので、できることが大幅に制限されます。

結局WindowsないしMacなどのメインPCがあって、その続きをChromebookでやるということはできますが、一からデータを作ったりするのは、かなり面倒という印象。

やれるとしても相当やり方を工夫しないといけないかも。

また、まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.で利用しているC101PAは、32bitのARM CPUを利用しているため、Linux環境で利用できるアプリケーションもかなり少ない。その点ができることの幅をさらに狭めている感じもします。

少なくともプログラマは、「Chromebookだけでやっていく」というのは、極めて困難ということになるのかな と思っています。

プログラマChromebook

とはいえプログラマChromebookは使えないかというとそんなことはなくて、前述の通りCodepenやPaiza.IOなどのサービスは普通に使えますので、本番のプログラミングの準備や動作検証、プレゼンテーションなどのデモを行ったりすることはできます。

また、いちおう最終手段として、Chromeリモートデスクトップを使って自宅のパソコンに接続することで、パソコンにしかできないことを実行する という手もあります(とくにマルチモニタ環境などだとなかなかつかいづらいですが)。

たしかにできることは一般的なパソコンと比べると非常に少ないのですが、起動も動作も軽く、軽くて、価格も比較的安いという、Chromebookの特徴はなかなかほかにないものです*2

Chromebookでできないことをしっかり把握した上で、それでも屋外ではChromebookだけでも大丈夫 ということが分かったら、買っても良いんじゃないかなあ などと思う今日この頃です。

まあ、わたしの場合、「それでもWindows環境が必要になったときは、GPD Pocketを出せばいい」という手段があるからこそ、こういう判断ができるわけですが。

*1:ただし内部的な構成は通常のAndroidバイスと大きく変わるため、Androidで動くアプリがすべて動くとは限らない。感じとしてはGoogle Chromeだけのコア部分に、AndroidとPureなLinux仮想マシンが1つずつ入っているような感じ?

*2:個人的にはWindowsのノートパソコンも一応持っているのですが、よほどのこと(屋外での修正がほぼ必須となる、プログラムのデプロイ作業など)が無い限りは持ち出さなくなりました