高見知英のかいはつにっし(β)

高見知英のアプリケーション開発日誌 のほか、地域活動などの活動報告ブログ。

図書館総合展に行ってきました #図書館総合展

11月13日(水)は、毎年おなじみパシフィコ横浜で行われた図書館総合展に行ってきました。

f:id:TakamiChie:20191113134731j:plain
図書館総合展2019

内容としては図書館司書とか、図書館関係業務に携わる人・図書館司書を目指すような文系学生さん向けのイベントですので、わたしにはそれほど関係ないといえばないのですが・・・。

文系の学生さんや、その関係で仕事をする人と話す機会はあまりないもので、毎回楽しみにしているイベントではあります。今回も主に司書課などを専攻している学生さんたちと話す機会が得られて、楽しかったです。

また、このイベントは毎回関東外の大学や図書館も参加するイベントですので、普段横浜だけではなかなかできないようなお話もできたのがよかった。

f:id:TakamiChie:20191113171734j:plain
長野図書館のパネル展示

今回話した方々の中にはわたしたちまちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.の活動に興味を持ったという方もいらっしゃったようですし、またお話しできる機会があればいいなと思います。

大人向けプログラミング講座

今回はまちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.の活動紹介も兼ねてということで、わたしがやっているプログラミング関連講座についての説明もしました。

この内容についてはとても興味を持ってくださる方も多く、今までの事例やこういう講座開催に至った経緯など、様々な意見を交換しました。

ブログなどでも常々書いているとおりですが、わたしが子ども向けではなく、大人向けにプログラミングの講座をやるのは次のような理由からです。

  • (パソコンを買ったり、インターネット環境を整えたりという形で)子どもの環境を整えられるのは、大人だから
  • (夏休みの宿題などで)子どもが作ったものを評価できるのも、主に大人だから
  • 子どもが複数人でプログラミングをしたいと思ったときに、集まれる場所を提供できるのは、大人だから
  • 子どもが大人になったとき、そのときの上司は比較的高確率で今の大人だから

もちろん今この時点でも、とくに横浜市内において、子ども向けにプログラミングをやっている場は多くありません。CoderDojoなども横浜南部では杉田くらいしかない状況で、プログラミングに触れたくてもなかなか触れる機会がない なんて子もいるとは思います。

ただ、現状まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.で、市内全体でそういう子に向けた環境を提示するのは無理があります。だからそういう場所を作れる人を支援したい ということでやっているのが、まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.のプログラミング関連講座。

文系学科の学生・地域の人にしか見えない課題

そして最近思うのは、もう一つ。世の中には文系学科の学生さんや、地域で活動される方々など、いままでプログラミングなどテクノロジー分野に一切関わってこなかった人にしか見えない課題があるということ。

たとえば地域情報の収集・統計づくりや、それらの整備・発信、(技術者にとっては造作ではないかもしれないけれど、)とても煩雑な処理の自動化、効率化などといった、既存の技術者目線ではなかなか見えてこない・解決策が浮かばない課題。

そういった課題を解決できるプログラミングができるのも、今の大人世代の人たちなんじゃないかなあ と。

こういうような場でプログラミングを含め情報技術に関する様々な話をしていて、こういう人たちがプログラミングできるようになると、なにが起こるんだろう と思います。

プログラミングは料理みたいなもの やろうと思えば誰にだってできる

わたしは常々、プログラミングとは料理みたいなものだと言っています。

既存の様々な食材(OSやサービスなどのAPI)を組み合わせて、望みの料理(ソフト)を作る。

わたしも実際料理をしてみて、プログラミングと料理の類似性は、思った以上だなと思っています。

ただ、だからこそ難しいところもあります。たとえば電子レンジの出力ワット数が違うとか、材料のサイズが違うとか、そういった様々な要因で、レシピがその通りに作れる ということはあまりありません。どこかしらでなにかしらの読み替えが必要になります。

プログラミングでは、そういった読み替えは日常茶飯事。

OSやそのバージョンが違うとか、必須のライブラリがなんらかの要因により使えないとか、サンプルとやりたいことは同じでもアクセスするサービスが違うとか、そうやって少しずつ読み替えながらプログラミングをしていく必要がある。

読み替えにはそれなりの知識が必要。でも、その知識は別に数学ができなきゃダメというわけでも、理工学の知識が無ければいけないわけでもない。

どちらかといえば、分からないことをちゃんと文章化して、調べて、場合によっては外部サイトで質問をする、文章力の方が重要です。

ディープラーニングやCGなど、高度な数学知識が必要な領域のプログラミングにおいても、高度なモジュールが多数提供されている今、数学の専門知識が無くても読解力さえあればできること はとても多い。

だからこそ、文系の学生さんや、非理工学系の職場・環境で仕事をする人たちにも、もっとプログラミングに手を出して欲しいな と、思っています。

文系の人たちにもっと届く講座を

だからこそ、まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.も、わたし自身も、今後とももっと、いままでプログラミングを敬遠して触れてこなかったような人に、触れやすいような情報を提供していきたい。

それは、まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.のSBCamp.であったり、書籍であったり、Udemyの講座などであったり。時間的な余裕もありどこまでできるかは分かりませんが、色々な方法で情報発信をしていければと思います。