4月30日(火)は、茅場町のFinGATE KAYABAで開催された、プログラミングLT 2019というイベントに参加してきました。
なんだか割と久しぶりのこの手のITイベント参加です。
このイベントは、元々学生LTという名前の学生主体のLTイベントで、学生以外にも参加しやすくするために今回の名前に改名した とのこと。
司会の参加者・スピーカーのフォローがとても上手く、同様のイベントと比べとても楽しい雰囲気で進みました。司会の方もさすが慣れているな と感じます。
動画についてもすごく慣れているな という印象。裏を見たら専用のハードウェアを作っているようで、やりたいことが見えている学生の力 のようなものを感じます。
次回は夏を予定している ということ。わたしも時期が合えば参加したいですね。
スピーチ内容
当日のスピーチ内容は、プログラミングが関わっていればなんでもOKということで、アルゴリズムについての話題や、すでにあるプロダクトについての解説、自作ハードウェアとプログラミングの連携についての話など、色々なものがありました。わたしとしても聞いていて楽しかったです。
わたしのスピーチ
そして、割と久しぶりにスピーチもやってきました。
SpeakerDeckを見てみたら、公開のスピーチとしては2ヶ月ぶりのようで。やっぱりこういうプログラミングで喋れる機会はたまにほしくなりますね。
動画も撮影していただきました。上記動画の3時間53分目あたりからです。
今回の内容は、この間から作っていたRe:VIEWのプレビュー用ツールについて。 と、それだけでは物足りないので独自でツールを作ることについての考え方と、NPO法人 まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.でやっていること という感じで話してきました。
Re:VIEW Preview
今回紹介したRe:VIEW Previewツールは、以下のもの。
外部の方にも参加してほしいOSSということで、いちおうソースコメントやコミットログは英語で書いてます(Issueは日本語)。
引数でRe:VIEW書籍のフォルダを指定して起動することで、Re:VIEWコンパイラでコンパイル→HTMLで表示してくれるツールです。
どうして作ったか
資料中にも書いたとおり、Re:VIEWのHTMLプレビュー機能は、Visual Studio CodeのRe:VIEW向け拡張機能にも内蔵されています。
ただこのプレビューを別のモニタで表示しようとすると
- 一度該当の原稿を表示
- 拡張機能のプレビューを表示する
- Visual Studio Codeの「Workspace: Duplicate Workspace in New Window」コマンドを実行し、ウィンドウを複製
- 複製したウィンドウを別のモニタに移動
- 編集対象の章を変更したら、手順1, 2をやり直す
主に手順5の操作が面倒なので作った というのが主。CSSを編集中にもプレビューを更新させたかった というのもありますが。
こちらのツールであれば、(あらかじめRe:VIEWにパスが通っている必要はありますが、)アプリを起動さえさせていれば、あとは画面右上のコンボボックスからすぐ章切り替えができます(おまけで、プレビュー右に表示されるTOCから移動することもできます)。
ちょっとした不便を解消するツール
こういうちょっとした不便は、たぶんあちこちにあると思っています。スピーチ中にちょこっと話していた「少しでも早くInstagramに投稿するツール」なんかもありますが…。
- カメラなどで撮影したホワイトボード映像を、Office Lensなどで整形してノートに貼り付ける(Flash Airや画像整形関係のサービスAPIを使えば作成できる)
- GithubのIssueやBitbucketのIssue、TodoistやMicrosoft Todoなど、あちこちに散逸しがちなタスクリストを一括管理する(各種サイトのWeb APIを使えば作成できる)
など、今あるツールやサービスを活用して解決できる、ちょっとした不便というのはたくさんあると思っています。
このようなツールを作っている人は、今意外と少ないんじゃないかな と、最近思っています。
今でもプログラミングが好きで、「仕事でプログラミングをして、家に帰ったらプログラミングをする」ような人は大勢居ますが、なんとなく作られるツールの種類が変わってきたな とは思います。既存のサービスを使ったものではなく、組込み機器とか、Raspberry Pieとか、個々人の家の課題解決にフォーカスをしているプログラムが多くなったように思います。
たしかにアプリやサービスとしてリリースするとなると、やらなければいけないことが増えてきました。昔に比べ開発環境は入手しやすくなり、アプリ開発に対する敷居は下がったものの、その代わりにハードルはとても高くなったのではないかと思います。
でも課題としてはまだまだやれることがたくさんあるんじゃないのかなと。だからこそ、仕事じゃなくてもプログラミングに関わり、そういうツールを作る人が増えると良いな と思います。
少しでも多くの人に、プログラミングの感覚を
そのような人がより居やすく・活動しやすい場所を作るためにも、少しでも多くの人にプログラミングの感覚を。技術までは覚えなくても良い。「プログラミングとは何か」「プログラミングのどこが便利で、どこが難しいのか」ということを理解する人が、少しでも増える必要がある。
わたしは、それにつながる活動ができればと思い、NPO法人 まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.で活動しています。ツール開発とともに、プログラマが居やすい場所作りのための活動もしていければ良いなと思います。
というわけで、ぜひ興味があるという方は、わたしかNPO法人 まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.のWebサイトまで、お問い合わせいただければと思います。