最近話題になっているように、日本時間の5月1日付けで、Windows 10の春アップデート、Ver1803が公開されました。
とりあえず昨日昼間にやっとアップデートが終わったばかりであまり触れてないのですが、とりあえずぱっと見は
- Win+Tabで表示されるビューにタイムライン*1が追加。レイアウトやタスクバーのボタン(タスクビューボタン)のデザインが変更。
- 全体的にWindowsストアアプリのデザインがより透けるようになった(スペックの低いPCではそろそろ限界が来そう…)
- 設定画面が全体的にスリムなデザインに変更
- 近くのPCに共有 ができるようになった(とのことですが、現在のPCにはBluetooth機能がないので関係なし)
という感じ。とりあえず第三者のPCを診断するときなどこのバージョンが適用されているのかどうかは、タスクビューボタンのデザインを見れば判別がつきそうです。
タスクビューのタイムラインについては、便利そうですが現状EdgeとOfficeだけ ということで結構使いどころが限定されてしまいますね。APIでもあれば、Chromeの履歴などを追加できてタイムラインらしさが出てきそうなのですが*2。
インストールに当たっての注意
で、さて。今回インストールに当たって躓いたこと。今回は新しいPCで初の大型バージョンアップだったのでだいぶ手こずりました。
0x8007001F
インストールしようとすると、0x8007001Fというエラーコードでバージョンアップに失敗してしまう。Windows Updateからやってもダメだし、同時に公開されていたMediaCreationToolを使ってもダメ。同じエラーが出てインストールが失敗してしまう。
結論から言うと、PCを新調したときに、ユーザーフォルダをC:\UsersからD:\Usersに変えていたのが原因でした。ですので、
- レジストリの「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\ProfileList」にあるProfilesDirectoryの値を%SystemDrive%\Usersに変更する
- Windows Ver 1803をインストールする
- 終わったらレジストリの値を元に戻す
という手順を踏めばOKでした。この対策がなかなか見つからず、とうとうMicrosoftのサポートに連絡までしてしまいました…*3。いろいろとご迷惑をおかけしました。
ちなみに、Microsoftのコミュニティサイトにも解決策が載っていた模様。なぜかググって見つからなかった…(もしかしてビングらなかったのが敗因でしょうか…)。
ちなみに、ほかにやったこと
とりあえず恐らくこれが主因だと思いますが、ほかにやったこともいちおうメモ書き。やったことは無駄に終わったものの、Windows Updateデータベースの整理などでSSDの容量が大幅に空いたのでまあ、全くの無駄ではなかったのかな と。
- 以下のコマンドを実行
net stop wuauserv net stop cryptsvc net stop bits net stop msiserver ren C:\Windows\SoftwareDistribution sd.old ren C:\Windows\System32\catroot2 catroot2.old net start wuauserv net start cryptsvc net start bits net start msiserver
- すでにsd.oldやcatroot2.oldがあればそのディレクトリを削除
- 以下ページの指示を上から順に実行
- デバイスマネージャでエラーが出ているドライバがないかどうか確認(非表示のものも含めて確認)
- USB接続およびHDMI接続している機器を必要最低限を除いていったん抜く
- スタートアップが最低限のテストユーザーを作成(Microsoftサポートの人により作成)
まあ、恐らく別の機会にこれらが必要になることもあるのでしょう…。
ともあれ、エラーコードに関する情報って微妙に少ない…
ともあれ、今回のようなエラーコードに関する情報って意外に少ないです。Microsoftコミュニティのページが見つかる場合はいいのですが、最悪の場合トラブル解消を騙るマルウェアサイトに誘導されることも(日本語があからさまに怪しかったので、気づけましたが)。もうちょっとエラーコードを網羅的に解説してくれる公式ページが欲しいものです。
というわけで、フィードバックHubにも投稿。このフィードバックHub、自分が投稿したり、賛成票を投じた要望も結構実現しているので、まあまあ役に立っているんだろうなあ と思っています。実装されてもこちらにフィードバックがないのが難点ですが。
今回は「レジストリでUserDirectoryの値を変えている」というある意味特殊な設定変更を行っていたからこそ起こった問題なのでよいですが、今後ほかのところで質問が来そうだなあ と。
せっかくMediaCreationToolでアップデータ入りのUSBメモリを作ったのだから、しばらくの間これを持ち歩いてトラブルに対応するとしましょう。