読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

高見知英のかいはつにっし(β)

高見知英のアプリケーション開発日誌 のほか、地域活動などの活動報告ブログ。

まちづくり活動レポート ~高見知英の場合~

コミュニティ活動

このブログはまちづくり Advent Calendar 2015 - Adventarの四日目です。

さて、勢いで「まちづくり」と称してしまったこのカレンダーなのですが、そもそもまちづくりとは何か。
いちおうWikipediaには以下のように書かれています(他の定義も探してみたかったのですが、辞書らしいサイトが他に見当たらなかった)。

一般的には、「さらに良い生活が送れるように、ハード・ソフト両面から改善を図ろうとするプロセス」と捉えられていることが多い。また、多くの場合、まちづくりは住民が主体となって、あるいは行政と住民とによる協働によるもの、といわれる。ただし、民間事業者が行う宅地開発なども「まちづくり」と称している場合がある。

まちづくり - Wikipedia

いちおう他にもまちづくり関係の記事はいくつか見ましたが、おおむね定義自体は違っていないようです。

で、自分たちができること というとハード面ではないので、基本的にソフト面の話し。自分の場合、普段行っているパソコン教室やスマートフォン教室などのイベントと、そこから繋がる地域コミュニティの支援が入るかな。

街の人にパソコンやスマートフォン(以下 デジタル機器)の使い方をおしえること

自分は今まで、色んな場所でデジタル機器の使い方に関する教室を行ってきました。

また、ふらっとステーション・とつかについては、パソコン関係の設定・設備のアドバイスのほか、Facebookページの運営、Googleカレンダーの更新なども行っています。

どうしてこういうことをするのか

自分がこのような活動をするようになったのは、だいたい以下のような理由です。

  • とにかく、地元で話せる知り合いが欲しい
  • デジタル機器について、自分がわかってなかった課題を拾い上げたい
  • コミュニティを作りたい

このような活動を始めた当初(磯子区で浜小パソコン教室をはじめたころ)は、まだ横須賀で仕事をしていました。横須賀からだと、東京で行われるような夜間イベントには行きづらく、よほど早く出ないと参加すらできない。
そして休日も、横浜からだと東京はちょっと遠い。だからこそ地元で何か出来ないか と思ってこのような活動をはじめてみました。

ただいざこのような活動を始めると、デジタル機器に関する知識があまりにも浸透していないことに驚く。これは自分の関わりたいコミュニティを作ってどうこう といっていられる状態ではないなということに気付きました。

地道ではあるけど、このような活動をしていることによって、中にいるちょっと興味のある人が集まってきて、技術コミュニティが作れないかな?という淡い期待の元、ひとまずは地域のパソコン教室からはじめてみよう ということになったのです。

活動を通して見えてくる課題

実際このような地域の活動拠点においてデジタル機器の質問などに答えていると、色々な問題を見つけることができます。

  • デジタル機器全般の使い方に関する問題
  • スマートフォンの料金体系に関する問題
  • ネットに軸足を置いた人間が、地域の情報を入手する際に生じる問題
デジタル機器全般の使い方に関する問題

これについては、単純な話し、スマートフォンの○○の使い方がわからないとか、タブレットから△△するにはどうするの? というもの。メールの送信や新規サービスの利用、漠然とやりたいことはあるが、そのための道筋がわからない といった内容の質問が多い。

聞いている感じ、特定の操作方法がわからない というより、デジタル機器にある「仕組み」を理解できていない というものが多いように感じます。だから、一度説明しても身につかなかったり、同じような箇所の質問が集中したりする ということが多い。


これについては今後、総まとめのセミナーイベントを開催しようと考えていますが、現状のデジタル機器の操作については、剥き出しの配線のそばで何かをするようなもので、結局システムや内部の仕組みについてのある程度の理解がないとなかなか操作ができないものになってしまっています。

今のアプリ・ソフトでは、大抵システムの内側は隠されていることが多いですが、例えばアプリが強制終了した時に出てくるダイアログやその説明文、古いUIや入力システム(例えば、未だにある「カタカナで入力しなければいけない」フォームや、「全角半角の区別を強制する」フォーム)が出てきたとき、途端にシステムや内部の都合が剥き出しになってしまう。
だからこそ、ある程度操作する側にもシステムの理解が必要になる。とくにいままでアナログで目に見えるものしか触ってこなかった人たちにとっては、この仕組みはとても奇異なものに見える。その結果生まれたのがこれらの質問だな というように感じます。

スマートフォンの料金体系に関する問題

スマートフォンの料金体系についての質問も少なくないです。まあこちらについては自分もそれほど詳しくないので、大雑把なアドバイスで済ませてしまうことも多いのですが。

これについてはすまほんなどのネットメディアでもたまに聞きますので、さほど驚きはなかったですが、割賦支払した結果生じるデメリットを認識していなかったり、不必要に高い料金プランを設定している人が多いように感じます。データ容量というものがしっかりと理解できてない人もいる。

その辺をしっかり理解できており、かつスマートフォンの基本操作や用語についても理解できるレベルなら、MVNOも選択肢にあげられるんですけどね。こちらについては、自分が知識を得れば得るほど、安い選択肢が選べるようになる」というある種万物に共通するルールを実感したような気分です。

ネットに軸足を置いた人間が、地域の情報を入手する際に生じる問題

そして、地元で色々なことに関わっていて感じること。これらイベントの情報は、あまりネット上には出てきません。横浜市ならまだタウンニュースなどがあるので情報入手はできますが、それでも載らない情報はなかなかネット上には上がってこない。関わりたくっても、情報が無いので関われない。気がつくとイベントがもう終わってる ということは、少なくありません。

それは、主催者側がネットというものを良く理解していない とか、理解していても発信手段がわからないとか、自分たちの対象はネットを使わない人 とかと勝手に解釈してしまっているのが大きいのかな と思いました。

実際、自分が動画配信などで関わっている横浜市南区のみんなの「わっ」フェスタについては、自分が動画配信で関わるようになってからネット上への情報公開が増えたように思いますし、保土ケ谷宿場まつりも実際Facebookページを作って人は増えたようです。


やはり、ここから考えると、自分たちが何らかのかたちでまちづくりに関わらない限り、情報も出てこないな と思いました。

これを通して、わたしたちがしなければいけないこと

これを通してわたしたちは、もっと地域のコミュニティスペースに関わる必要がある と思いました。もっとデジタルな知識を地域の人々に伝え、必要であれば教室や、講座といった形で展開していく。有償の講座でも、場所によっては十分開けると思います(営利活動に関するルールがある場所も多いため、そう簡単にいかない場合もありますが)。

そして、出せる情報はネットに配信するなどといった支援も行っていった方が良いのではないかと思います。そうすることで、情報を見て、入ってくる人も増やせると思うので。

なぜ、地域に関わるか

なぜわたしたちは地域に関わる必要があるのか。

それは地域の人にとってもプラスになるのはもちろん、こちらにとってもプラスとなると思うからです。
たとえばエンジニアであれば、エンドユーザーの思惑や操作の癖を知ったり、エンドユーザーがどういうところで躓くのか、アプリ開発に当たってどこを気をつけねばならないか といった情報が手に入るということ。これらは、ネットの情報だけを見て開発している状況ではなかなか手に入らない情報です。

それだけではなく、いままでエンジニアが関わってこなかった、「地域」というものを見ることによって、あたらしいアプリが生み出せるかもしれない。
とくに今は、オープンデータといって、行政の持つ情報をネットに配信し、誰もがアクセスできるようにする取り組みが盛んに行われています。そのようなものを利用し、アプリ化・あるいは収益化することも可能なのではないかな と。

最悪の形で出会わないために

そしてもう一つ。地域の人とわたしたちが関わる理由があります。それは、地域の人とわたしたちネットに軸足を置いて活動している人が、最悪の形で出会わないようにするため。

現在でも、少しずつではありますが、地域の人たちがわたしたちの活動に関わってくることがあります。それはコミュニティイベントへの参加であったり、TwitterなどのSNSを通じてであったりと、さまざまなものがあります。

そういったところで、お互いのことを知らないままだとどうなるか。誤解から論争になったり、不必要ないざこざを生むこともあります(実際OSS周りのコミュニティで、お互いの活動指針の相違から来る問題が起こったことは、聞いたことがあります)。


また、地域の人たちだって、デジタル機器を使います。最新の便利なものを知らないまま、手元にあるものだけを使ってなんとかしようとした結果、いざわたしたちが使って見たら非常に使いづらいものができてしまう なんてこともある。たとえばWordを使った方がいいのにわざわざExcelで作られてしまっている帳票原紙であったり、古いブラウザに依存したWebページであったりするのではないか と最近思っています。「技術のことを知らない人に教えないことによって、結果的に技術者が損をするようになった」という感じがしています。

だからこそ、これ以上悪いことが起こる前に、なるべく自分たちから、地域にアクセスする必要があるんじゃないか、まちづくりに関わる必要があるんじゃないか と思います。

とはいっても、どこから手をつければ良いのか。

とはいっても、どこから手をつければ良いのかという方も、いらっしゃいます。地域に関わってみたいけどそんな場所がない という感じですね。

ただ、実はそういう地域のコミュニティって、至る所にあります。

たとえば、コミュニティカフェ横浜市内だと、ふらっとステーション・とつかや港南台タウンカフェ、大倉山ミエルなど、だいたい各区にひとつくらい(ないところもあります)がありますが、他所にもたくさんのコミュニティカフェがあります。北海道にも何件かありましたね(札幌・函館に割と集中しているようでしたが)。こういうところから関わってみるのも、一つの手。

また、区民センター(市民センター)だってあります。これは各区に一つある、役所と併設になっている場合(所内の地域振興課が区民センターを兼務している)や、別の場所にサテライト拠点が存在する場合があります。こういう場所に関わってみることから始めるのも良いかと思います。

また、横浜市内では聞いたことないですが、コワーキングスペースで地域関係の活動が行われている例もあるそうです。そういうところで活動をしている人と話してみるのも良いかもしれません。

地域活動で消耗をしないために。

ただし、今まで活動してきたことから感じる注意点として、なるべく一人では行動しない方がいい。現状地域活動をしている人は、高齢者や専業主婦が多く、気をつけないと完全無償で何でもやらされてしまうことが少なくないです。だからこそ、自分がただ一人の奇特な人間ではないこと、話の流れに乗せられてなんでもやらされることがないよう、団体で挑むのが必要かな と思います。

ということで

ということで、ちょっと長くなってしまいましたが、自分がまちづくりに関わっている内容とその理由でした。みなさまの活動の参考になれば幸いです。