この記事は、まちづくり Advent Calendar 2023 - Adventar25日目の記事です。
今回は前回の記事の続きで、地域活動の現在地を踏まえて、この先に必要な物についていくつか書いてみようと思います。
今の地域活動に必要なもの
今の地域活動に必要なもの。
それは何より、若い人が地域に関わるということだと思います。それも1人や2人ではなく、20人、30人なるべく大勢。
若いといっても地域活動を行っている人にとって若い人。40代以下ぐらいであれば、大抵若い人に入るんじゃないでしょうか?
とにかくそういう、今地域活動の中心になっている人たちと、別の文化圏に住む人たちが、なるべく大勢入ること。
今地域活動の中核に居る人達が今のやり方じゃダメだなと思うに足るぐらいの人が居ることが重要なのかなと思います。
一人や二人ではダメなのか?
1人や2人の人が入って今の若い世代の当たり前を伝えるだけではダメなのか?
残念ながらダメだと思います。
言葉で違う文化のことを話しても、結局今地域で活動している人たちには届かない。
「あなたの周りが特別なのだろう」「あなたの考え方が特別なのだろう」そう言われて、結局意見を受け入れてもらえなかった。そんなことは何度もあります。
実際に違う文化圏にいる人をを何人もその場で見た。そういうことがないとなかなか地域活動は変わらないと感じています。
それに、先に入り込んだ1人や2人の心理的負担が大きすぎるというのもあります。
言葉が通じるはずなのに意図が通じない。そんなところで活動していくというのは思った以上に大変。
そういう人たちの心の支えという意味でも、なるべく大勢の人で同時に動くことが必要。
文化は年齢層で変わるのではなく、所属しているコミュニティで変わる
そうは言っても、子育て世代やその子どもなど、若い世代も地域にはいる。そういう人たちによって、新しめの文化って伝わるものではないか?
ところが残念ながら、そういうことはない。
わたしは、文化って年代で変わるものではなく、所属しているコミュニティによって変わるものだと思っています。
いくら若い人でも、地域活動のコミュニティのそばでずっと過ごしてきた人は、アナログな取り組みを好んだり、デジタルツールを使わなかったりする。
それに対して、新規技術を積極的に取り込んで、いろんなことをやってみようという好奇心旺盛なコミュニティの傍にいた人は、60代70代を越えても、デジタルツールの扱いに遅れをとらない。
例えば、若宮正子さん。
この方は、80代でプログラミングをしており、時々ニュースなどでも取り上げられています。この方も 60代で初めてパソコンを触ったとのこと。
同じように、自分と同じ30代、40代の人であっても、積極的にデジタルツールを使ったり、場合によってはプログラミングをし、SNSで積極的に情報発信をする人もいれば、積極的にはデジタルツールを使わず、情報発信もあまり積極的には行わず、対話での情報交換が中心という人だっています。
このように、どれだけ新しい技術に積極的か、どれだけ情報発信を好むか、デジタルツールを使って情報交換を行うか?これらは年齢ではなく、所属するコミュニティによって決まるのではないかと最近考えています。
だからこそ、今、地域にいて地域活動をしている若い人ではなく、自分たちブログを読み書き、SNSなどインターネットツールを積極的に使う人たちが地域に関わる必要があるのだと思います。
二つの社会の間に道を作る
先日の言葉で言うのであれば、地域コミュニティの社会とビジネスコミュニティの社会。
この二つのコミュニティの間に道を作り、お互い情報が通るようにする。それによって、お互いの常識、お互いの非常識が見えやすくなっていくと思います。
そうすることによってようやく、数あるコミュニティの一つとして、この後も機能し続ける、地域コミュニティができるのではないか?
地域コミュニティにそうなって欲しいと、わたしは願っています。