あんまり話題にはなっていないようですが、京急上大岡駅のバスターミナルには、タッチパネル式のデジタルサイネージがあります。
(写真右から二つ目にあるのが、操作可能なデジタルサイネージ。左端にあるのは横浜市とサムソンが協力して設置しているUSB充電台)
この手の操作可能なデジタルサイネージは最近あちこちにありますが、このデジタルサイネージで出来ることは以下の通り
- ターミナル内のバス停情報(が、となりにあるアナログな行き先掲示板以上の情報が表示されていない)
- 周辺観光マップ(ピンチズーム対応のGoogleマップ。非常に動作が遅い)
- カメラ(サイネージ上部についているカメラで写真を撮影し、それを指定のメールアドレスに送信できる機能)
- ラジオ(radikoでFMヨコハマを再生する機能。ただしここは雑踏の中なので…)
さて、このようなデジタルサイネージの常として、せっかくいい機能がついていても使われていないことが多かったのですが、ここで気になったのは、これ、結構中高生くらいの女の子が使っているのをたまに見かけること。
使われている機能は、カメラ。選択するとFMヨコハマに関するフレームが用意されているため、そこから任意のフレームを選択し、写真を撮影、実際にカメラで撮影した写真を指定したメールアドレスに送信してくれるという機能。あまり実用的な機能ではないですが、他のサイネージにはそうそう入っていない機能です。
デジタルサイネージには実用的な機能はもちろん必要だと思いますが、こういう実用性外の機能もあっていいのかな。こういう風に遊びにも使われるからこそ、デジタルサイネージが記憶に残るわけで。機能的にはたしかに劣るけど、面白いデジタルサイネージだなと思います。
また、これを見て思うのは、案外ユーザーインターフェイスが悪くても、機能自体が面白いと結構使ってくれるんだなあと。メールアドレスの入力方法については、ソフトウェアキーボードでメールアドレスを一文字一文字入力するだけで、NFCなどの方法でデータ送信する仕組みなどは一切なし。ソフトウェアキーボードの反応もイマイチ良くないため、自分が試してみたところイマイチ上手く入力できなかった。
でもそれでも、こういう機能があると、なんだかんだ使われる。それはすごく基本的なことではありますが、結構大事で、それでいてエンジニアには忘れられがちなことなのかもしれない と、思いました。
冒頭の写真に映り込んでいるUSB充電台もどうやらときどき利用されているようですし、横浜もITが浸透している場所とそうでない場所が混在するふしぎな場所だなと思いました。