FacebookやTwitterなどではちょこちょこ話題にしていましたが、2月1日~4日まで、家族で北海道に行ってきました。1日・2日は函館、3日・4日は札幌と小樽。移動時間も多く、ちょっと慌ただしかったのですが、それでも冬の北海道をある程度しっかり感じることが出来たかな と思います。
今回は特に何か用事があったわけではなく、普通に観光です。せっかくなので北海道のコミュニティについても調べてみようと思い、コミュニティカフェや地域活動拠点にもいくつか立ち寄ってみました。
函館
函館では移動時間が多く、あんまりあちこちいけませんでした。一応函館南部にあるまちづくりセンターを見学したり、函館市電に乗ってみたりしたくらいです。
まちづくりセンターは、地域のコミュニティ活動を行う団体のイベントスペースや、イベントの紹介を行っている場所。その他、自分が行ったときには稼働していなかったものの、引っ越してきた人への案内なども行っているらしい。この辺だと区民センターとみなとみらいの創造都市センターを足したような感じの場所かな。
こちらの区民センターなどと同じく地域団体のイベント告知や、イベントの会場貸しなどを行っている模様。5階建てで非常に広く、無線LANなども配備されており、賑わっているようでした。
顔を出しているコミュニティの種類は、地域の不便を解消するもの、絵本の読み聞かせ、絵画など、基本的にこちらと同じ。風変わりなものとしてファミコン同好会というものも見かけたものの、それ以外は特別に他と違う感じはなかったです。ITコミュニティ関係者はやはりあまりこういうところを使わない というのは、あまり変わらないのかなあ。
札幌
札幌では@cv_kさんと会い、札幌の周辺にある電気店などのお店を見て回ったり、近所のコミュニティカフェを訪問したりしました。
コミュニティカフェ
札幌にはコミュカフェというサイトがあり、ここで札幌にあるコミュニティカフェの情報を入手することができます。
自分が寄ったのは、WORLD BOOK CAFEというコミュニティカフェ。横浜にあるコミュニティカフェと違い、小箱ショップやチラシラックなどはなく、あくまで軽食やデザート・コーヒーなどを販売するカフェがメイン。それに加えて本があるのでそれを読むことができたり、定期的に旅に関するイベントを開催している とのこと。
雰囲気としては、港南台タウンカフェのようなコミュニティカフェではなく、下北沢オープンソースカフェによりカフェとしての機能を付与したような感じかな。
横浜のコミュニティカフェと異なり、コミュニティが前面に出ていないので、コミュニティにあまり関心がない人にも来やすい雰囲気がありそう。そのおかげか、雑居ビルの5Fという知らない人にはなかなか入りづらい場所にもかかわらず、カウンター以外が満席の状況でした。
自分はデザートを頼みましたが、いっぱしの喫茶店のような感じ。こういうところもコミュニティカフェとしてはありなんだろうなあ と。
デジタルサイネージ
また札幌は横浜にはない珍しい点として、札幌駅から南の地下鉄大通駅、地下鉄すすきの駅までずっと地下道を通っていけるというところ。とくに札幌駅周辺は食事処やデジタルサイネージの映画広告なども多く、にぎわっていました。
そのほか、びっくりしたのは、その中に一つあるタッチパネル式のデジタルサイネージ。
これは、周辺電車の時刻表や周囲のイベント情報などを閲覧できるタッチパネル式のデジタルサイネージ。感圧式ではあるものの、タッチレスポンスがかなり良かったです。タッチパネル式デジタルサイネージといえば関東にも上大岡や品川、東京駅地下などにありますが、それらに比べてもかなりタッチレスポンスがよかったなという感じ。とはいえ、残念ながらそれほど頻繁には使われていないようでしたが…。
小樽
小樽では、特にコミュニティカフェ関連の見学はなし。小樽港まで一巡りした後、近くのオルゴールのお店や運河プラザを覗いただけ。
札幌と比べて遮るものが少ないせいもあってか寒さも厳しく、他と比べて雪国というものを実感できたなと感じます。建物の中に入った時の安心感は他よりずっと強かった。
小樽はガラス細工やオルゴール類など、かわいいめのお土産が多かったなあ。
さっぽろ雪まつり
4日には横浜に帰るという旅程でしたが、さっぽろ雪まつりの雪像もしっかり見てきました。当日は混雑するからか4日に見物を済ませてしまうという人も多いようで、近所の幼稚園などもこの日に雪像見学をしていた様子。まだまだ開催一日前でしたがかなりたくさんの人が来ていました。
後で見てみると、さっぽろ雪まつりはネット中継も行っているようですね。といっても定点カメラだけですが。
このへんも、横浜のイベントではなかっただろうなあ。
そのほか感想
コミュニティ関連については、基本的に横浜と変わらないところは変わらない。地域とITコミュニティの居場所は結構違うことが多く、お互いの交流はそれほど多くないのかも。
とはいえ、IT技術そのものは、横浜より地域に浸透しているのではないか と思いました。
ひとつは、デジタルサイネージの存在。この旅行で新千歳空港と有珠山サービスエリア、札幌駅地下と、感圧式ではあるもののかなり感度のいいタッチパネルサイネージを見かけた。感圧式で指で触っても快適に操作できるタッチパネルについては、ハードウェア・ソフトウェア両面でのきめ細かいチューニングが必要であるという認識です(感圧式でも比較的感度のいいタッチパネル搭載端末としては、SC-01Bくらいしかなかったという認識)。
内部のソフトについてもしっかり作られていて、その場の需要にちゃんと答えたサイネージが展開されているなと感じました。
もう一つは、Ustreamなどを使ったネット放送の存在。これは横浜が特別遅れているだけというのもありそうですが、地域のイベントをネットで中継するというのは、なかなかよそでは見かけないことだと思います。
もちろんかといってデジタルサイネージは町の人にあまり良く使われているわけではなく、それほど活用されているわけではないよな という点もあるのですが、横浜に比べれば…というような感じはあったと思います。
また、コミュニティのつながりについても、横浜にはないものがあった。
コミュニティカフェについては、WORLD BOOK CAFEしか見れていませんでしたが、コミュカフェのサイトを見た感じ、チラシラックがあって、小箱ショップがあって・・・というような横浜でよく見るタイプのコミュニティカフェは少ないような感じでした。
個人的には、あのような感じのコミュニティカフェも好きだな。コミュニティに関わるのが苦手な人でもご飯をネタにしてカフェに寄れる。コミュニティにかかわるのはそのあとでも構わないし、そもそも関わらなくても場にいられる。横浜のコミュニティカフェにはない特徴だと思います。
コミュニティなんて行って何をするのかわからない 何の得をするのかわからない という人も多い今、このようにコミュニティ以外の動機でも関われるコミュニティカフェというのは、必要なんだろうなあと思いました。
調べてみたら横浜にも自分も知らないコミュニティカフェがまだまだたくさんあるようですし、この辺はもっと多くのものを調べておきたい。それと同時に、今月の旅行ではいけなかったコミュニティカフェやまちづくりセンターなどにもいつか行ってみたいなと思いました。まあ、いつになるかわかりませんが。
というわけで、北海道で見聞きしたものをこっちで活かしていければいいなと思います。