高見知英のかいはつにっし(β)

高見知英のアプリケーション開発日誌 のほか、地域活動などの活動報告ブログ。

ガラケー型Androidに思うもの - GRATINA 4Gを買いました

表題の通りですが、AndroidベースのAndroid搭載携帯電話(いわゆるガラホ)、GRATINA4Gを検証用に購入しました。

検証用。

auで機種変更・新規契約として買うと3万近くするGRATINA4Gですが、契約なし(白ロム)で買うと結構安く、新品でも8000円前後で手に入ったりします*1

AU GRATINA 4G KYF31 グリーン

AU GRATINA 4G KYF31 グリーン

じゃんぱらを覗いてみたら送料込みでも6020円で手に入る良品の中古端末があったので、今後教室で紹介する機会も多そうですし、購入。今後のアプリ製作やWeb制作の参考として使ってみたかった というのもありますが。

とりあえず、さらっと使って見た感じ

とりあえず、さらっと使って見た感じの感想。

  • 思った以上にガラケー。操作音もガラケーそのもの
  • とはいえデスクトップに横4縦3マスでAndroidウィジェットを貼れるなど、Androidっぽいところはある(商品写真にも使われている時計は、Androidウィジェットとして実装されている)
    • 開発者モードからUSBデバッグを有効にするなどすることで、apkをインストールすることは可能*2
    • ちなみにAppInventorのクライアントアプリも入るので、AppInventorで作ったアプリなら割と簡単に色んなアプリを入れられて楽しいかも。
  • 電池持ちは悪くないかも。意外と持つ(とはいえ、SIMカードなしの状態なので実利用だとどうなるかは不明)
  • 10キー下にあるF1, F2, F3キーはアプリショートカットの他、長押しでF1=アプリ履歴、F2=通知バー、F3=タッチポインター起動に割り当てられており、意外と便利に使える
  • 文字入力にはBluetoothキーボード と思いきや残念ながらこの端末はHIDプロファイルに対応しておらずBluetoothキーボードが使えません(他のガラホには対応しているものもあるようです)。だから安かったというのもあったかも?

とりあえずSobaChaやOneDriveクライアントアプリ、Amazonアプリなどは入りました。Amazonアプリはタッチにしか対応してないところも多く、ちょっと使いづらかったですが。

逆にOneDriveのクライアントアプリは「もしかしてガラホ向けにリリースでも計画してるんじゃないだろうか」というくらい10キーとの親和性が高くデザインされていたのが驚きでした。まあ、ニーズ自体はありそうですしね、こういう端末を業務端末として運用するとか。

言われているとおり、入れればSobaCha動く。

とりあえず、このような裏技を使わない限りはほとんどがauのサービスを使ったサービスとなってしまい、auのサービスに寄りかかってしまうのでアレですが、そのつもりの人なら十分使えそうです。なのでまさに「ガラケー」といった感じ。

小さくて持ちやすいというメリット

それと、今更な気もしますが小さくて持ちやすいですね。スマートフォンだと端末を片手でがっちり握って使うようなことはできず、持ち方によっては底を片方の手で支えたり、小指で支えたりしなければならないということにもなります*3

でも、この端末ならそんな必要はありません。片手で持ち替えたりすることなく、操作が苦もなくできる という安定感はとてもいいです。すごーい。

文字入力はまあ、スマートフォンに比べればかなりストレスではありますが、慣れれば意外と何とかなるのでは という気がします。実際一昔前はこれが当たり前だったわけですし。

思ったよりも使える だからこそ勿体ない。

さて、これを使ってて思ったのは、「意外と使える だからこそ勿体ない」ということ。

これでGoogle Playなんかも入ってれば実際に必要なアプリを入れて運用もできるだろうに。もちろんそうするとスペック不足が目立つのでしょうが、必要最低限にSkypeとかSlackとかWunderlistとか入れてやれば、意外とちゃんと使えるのではないか と、思いました。むしろメイン端末をこれにして、サブ端末をスマートフォンやファブレットにする なんて運用もありそうです。

こういう端末 いわゆるガラホは、「家庭内のネットワークに、スマートフォン移行を拒む親を参加させるためにある」のでは。

また、個人的にはこういう端末、家庭内のネットワークに、スマートフォン移行を拒む親を参加させるためにあるのでは と思っています。

例えばタスクリストであるとか、家庭内連絡網であるとか、最近だとSlackやWunderlist、IFTTTなどを使って実現している という人の話をTwitterや各種ブログで見かけます。しかし、このようなサービスを使って家庭内にネットワークを築いていると、スマートフォン移行を拒む親をネットワークに参加させることができない。

ただ、このような端末であれば使用感としてはガラケーそのものなので、親にも抵抗感を与えることなく、親の家庭内ネットワーク参加を実現できるのでは と。

もちろん、上に書いたように裏技を使って必要なアプリをインストールすることは可能ですが、これがもし裏技を使わずにできたら、親をネットワーク参加させるのがかなり楽になるのでは と、思いました。まあ、そのためにこの端末には、いちおうLINEがインストールされてはいるのですけれども。

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たとえばSIMフリーのガラホであるSH-N01なんか、各種格安SIMで使ってもあんまり(大手キャリアと比べて)料金的なアドバンテージがないんだから、Google Play対応しててもいいんだけどなあ なんて思いました*4

そりゃあ、10キー付きのAndroidスマートフォンもあるにはあるけど・・・。

一応、10キーつきのスマートフォンもあるにはあります。

FREETEL MUSASHI (シャンパンゴールド)

FREETEL MUSASHI (シャンパンゴールド)

とはいえこれでは横幅がありすぎて、ガラケーならではの「片手でがっちりホールドできる」というメリットがありませんね。あくまで「スマートフォンに10キーをつけてみた」という感じ。違う、そうじゃないんだ。

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たぶん、こっちに近いかな(これは、J:COMバイルの専用端末で、白ロムも出回っていませんが…)。こういうのがもっと当たり前に出てくると良いんじゃないかなあ なんて、GRATINA4Gを使っていて思いました。

むしろ自分のようにサブ端末を持つ前提の人であれば、フリック入力とそこそこデカいスクリーンを持つ端末は一つでいいので、こういうガラホのような小型端末でもよさそう。今時なら文字入力は音声認識という代替手段もありますし。

*1:ということはもしかしてauで使う場合も白ロムを買って持ち込みした方がいいんだろうか。故障紛失サポート加入ができなくなりますが

*2:ただし10キータイプの端末にまともに対応しているアプリは非常に少ない。いちおうAndroidのプロファイルにあるんだけどな10キー

*3:そこで小指に負担が集中して、骨に異常を来すなんて話も聞きますね

*4:まあ、上記の通りタッチパネル無し10キー環境でまともに使えるアプリは多くないと思いますが