わたしはゲームのBGMをよく聞きます。仕事をするときとか、ちょっと考え事をしたいときとか、気分を切り替えたいときに。
ゲームのBGMを聞きたい時って二つあってさ。
— 高見知英 (@TakamiChie) 2023年1月28日
一つはクリア後思い出に浸るため、もう一つはプレイ中にそのときのテンションになるため。
前者はサントラでなんとかなるんだけど後者はなんともならんのだよね。ゲーム内のサウンドテスト機能でもいいんだけどそのためにゲーム起動するのはちょっとね。
ゲームのBGMを聞きたい時っていうのは、このツイートのとおり大きく二種類あると思っています(もちろんその他にもいろんな理由はありそうですが)。
- ゲームクリア後に思い出に浸るため
- ゲーム以外の場面でその時のテンションを思い出すため*1
たとえば仕事中などにゲームで戦闘している時のテンションになるためだったり、フィールドや町中、食事シーンなどゲーム内でその場所にいるときの気分を思い起こすためだったり。
ゲームBGMはループ再生することを前提に作られているものも多いし、雰囲気を邪魔しないような構造になってるのもあるし、気分を切り替えるためのツールとしては最適だなと思っています。
ゲームBGMの再生環境
じゃあ再生環境が整っているかっていうと、いまいち整ってないわけで。
CDでのサウンドトラック発売時期とゲームの発売時期は大抵違うので、過去のゲームをやっているわけでもなければ、ゲームをプレイしている時期にそのゲームの曲をゲーム以外で聞くことはできないし、そもそもゲームと同じタイミングで、ループがかかっている曲をゲーム以外で聴くことはできない。
ゲームBGMのいろいろな構造
基本的にゲームのBGMは、イントロとループ再生の部分の二つに分かれていて、ループ再生の部分は全く切れ目を感じさせないように作られている。
さらに最近のゲームは、場面によって複数のBGMがクロスフェードしたり、複数のパーツから構成されていたりと、今まで以上にゲーム以外でその雰囲気を再現することが困難になっている。
ポケットモンスターのジム戦のBGMなんかは、よく聞くとバトルの進行状況に合わせて複数の場所でループが作られていて、こういうBGM再生環境欲しいなあと思ったものです。
特に任天堂や協力会社が作ってるゲームはこういう構成がすごく多い。古くはスーパーファミコンのMOTHER2あたりからそういう要素が入っていたらしいので、まさに任天堂の得意技といえるのかなと。
その他にも思い出深いところだと、 BGM再生が終了したときの楽曲上の小節によっていくつかのエンディングに分岐するという曲もあったな。当時、あれはすごいなーと感心していました。
たとえサウンドトラックが出たとしても、ゲームの環境をそのとおり再現することは不可能であるということがよくわかると思います。
こういうBGM再生環境にはニーズがないのか?
こういうBGMの再生環境にニーズがないのかというと、たぶんそんなことはないと思っています。
というのもここ最近、YouTubeでゲームのBGMをゲーム内と同じタイミングでループさせている動画をよく見かけるので(多分著作権的には真っ黒だと思いますが)。
ゲームのBGMは聴きたいときに聴きたい方法で聴けないというのが課題だなあと最近思っています。
再生環境を作る
これについては振り返ってみたら、実は昔言及していたのですが、サウンドトラックの音声を音声編集ソフトで開いてループ再生するようにするという方法もあるし、そういうプレイヤーを作るという方法もある*2。
ただ、個人でやる限りは基本的な限界があるという感じがしています。
ループ地点を探すのだって簡単じゃないですし、全部の環境に対応したアプリを作るというのも大変。
そもそもゲームが発売されてからサウンドトラックが発売されるまでの間は、合法的にBGMをゲーム外で聞くという方法が存在しない。
もちろん、最近のソーシャルゲームとか、ファルコムなど一部ゲームメーカーのゲームのように、割と早めに公式がサブスクリプションサービスで配信するというパターンもありますけどね。
この辺なんとか変わっていったりしてくれないかな?
最近のゲームは、ゲーム中以外から、音楽だけを鑑賞するメニューが存在していることも少なくない。
ああいうのの発展形で、例えば、ゲームのシステムデータと連携して、解放されているBGMだけスマートフォンなどから聞けるようになるとか、そんなアプリが出てきたりしないですかね とは思っています。
そのためには個人が夢見てるだけじゃやっぱり限界はある。ゲームメーカーも動いてくれないかななんて、夢見たりしている今日この頃です。
個人的にはアプリ開発で、開発環境に向き合っているときは戦闘画面の曲、資料に向き合っているときは戦闘マップの曲みたいな切り替え方ができればいいなあ。