高見知英のかいはつにっし(β)

高見知英のアプリケーション開発日誌 のほか、地域活動などの活動報告ブログ。

まちづくりをマネタイズする

このブログは、まちづくり Advent Calendar 2015 - Adventar17日目の記事です。

17日目は、まちづくりのマネタイズについて。現在町で行われている活動の多くは、無償ベースで行われています。俗に言うボランティア というものですね。とくに各区の地区センター、区民センターなどに活動している団体は、無償か、お金を取るにしても実費程度のものが多い。

なぜ無償で何でもやってしまうのか。

なぜ無償で何でもやってしまうのか。理由の一つとして、地域ボランティアに関わる人の多くが、専業主婦か高齢者など何らかのかたちで収入源に困っていない人である というのがあると考えています。
収入源に困っていないので、余暇をお金にならないことに費やしても問題ない。 そんな理由で、無償でいろいろやっているのだろうな と思います。

ただ、よく似た事例は、別にITコミュニティにもあります。勉強会です。オープンソースプロダクトにだって、その後の収益性とかそういうの関係無しに、無償でやっているプロダクトも少なくないはず。
無償で第三者が参加できるイベントなど活動を展開するのは、どんな人だって同じだと思います。

ただ、それだけでいいの?

ただ、それだけだと、地域活動に関われる人が、制限されてしまう。

IT技術勉強会が東京など開催しやすい場所に偏ってしまうように、地域コミュニティが高齢者や専業主婦ばかりになってしまう。それは、地域コミュニティができることの幅を狭めてしまうし、収入源に困らず、余暇も十分にあるという人が減りつつある今、コミュニティの縮小化を招く原因にもなります*1。何らかのかたちで地域活動をマネタイズ――収益化するというのは、必須であると感じます。

とはいえ収益化って難しいよね

そうはいうものの、収益化って難しいですよね。法律上の問題だってありますし、法的な義務を背負ってしまうのは、大変です。だからこそ、収益化を考えず、無償でなんでもやってしまいがち。ただ、それは結果的にコミュニティに入れる人、コミュニティを興せる人を制限してしまう。
こちらもですが、そろそろ無償でなんでもやるのは、やめにした方がいい。勉強会と同様、なにもかもボランティアベースだけで推し進めてはいけないものだと思います。

*1:事実あちこちのコミュニティで話を聞いていると、地域に関わる地域の担い手は、減りつつあるという話を聞いています