高見知英のかいはつにっし(β)

高見知英のアプリケーション開発日誌 のほか、地域活動などの活動報告ブログ。

Officeツールに本来の機能外のことをやらせるのは上級テクニックである という話。

5月5日(月)、ふらっとステーションとつかで行われていたパソコン教室の見学をしてきました。ワードを使って、A4用紙を折りたたんだ(Xperiaなどの説明書を小さくしたような、A4を八つ折りして作る)小冊子を作ろうというもの。箇所によっては小冊子にしたとき逆さまになるため、テキストボックスを回転させるなど、そこそこの高等な技術が必要。わかりづらいですが大体こんな感じ。

逆方向 逆方向 逆方向 逆方向
正方向 正方向 正方向 正方向

で、対象はOfficeについて最低限習熟している人なのかな と思ったら、全然そんなことはなかった。よくある地域のパソコン教室に参加しているような、パソコンの知識0の人たちが相手。


当然、質問は頻発。一応こちらから操作手順を指示しているので、とりあえず何となく皆さん作れているのですが、内容が内容なので、家で応用して何かを作るのは出来ない人も多いだろうな。なにしろなぜそうなるのかを覚えているわけではないのだから。

以前栄区のパソコン村文化祭を覗いてきたときもそうでしたが、地域で活動している人のうち、パソコンにある程度習熟している人は、WordやExcelなどのOfficeツールを本来の用途外に使う人が多い気がする。まあ、自分だってPowerPointでお絵描きなどをしますのでそれが問題だとか言うつもりはないのですが、それをパソコンの初学者向け教室で使うのは、なんというかいただけないな と。


今回のようなWordでの特殊冊子作成や、Excelでドット絵や、PowerPointベクターアートみたいなものは、それもOfficeツールの可能性ではあるのですが、やはり、裏技である以上まずは表技をちゃんと知るべきだと思うのです。

地域の(とくに高齢の)人たちは、余暇があるせいか、のめり込むときはとことんのめり込んでいる人が多い。故に特定分野だけはとことんスキルレベルが高い人も多く、割と難しいこともサラッと出来たりする。
そういう人からすると多分、「そんなに難しいことじゃない」んだけど、実際それは裏技なので、まずは裏技を教えるのはやめようねー。などと思いました。


とはいえ、「完全な初学者向けの教室は、他でやっているので、ここではもう少しレベルが高いことをやりたい」というのが、主催者の方針だそうで。気持ちはわかるのですが、初学者から中級者までいろんな人が来てしまうと、かえって主催者の苦労が溜まってしまうなあ と思いました。

こういう応用講座をやるときは、あらかじめ何をやるか、どのくらいの知識が最低限必要なのかを明確にした上で、ちゃんと事前に対象者を定めてやるべきだったんだろうな。