上の記事のコメントでも書きましたが、W-ZEROにはSDKというものがないんですよね。W-ZEROならではの拡張機能を他プログラムからさわるためのAPIが。
特にAd[es]になって、さらにほかとちがう独自拡張が多くなったのだから、そのへんのサポートは必須でしょう。以前id:RIKENさんより、エクスクロールの回転イベントを補足する方法についてご紹介いただきましたが、あれだって本当は、ユーザーが発見すべきものではなく、メーカーが開示するものだと思うのです。
PCやこういう端末など、ソフトを作れる環境では、こういった開発情報をメーカーが積極的にオープンにしていくのも、大切なことなのではないのでしょうか(ゲームハード会社のように、開発ライセンスを販売するようなスタイルなら話は別ですが)。こういう開発向け情報を、しっかりした方針の元にどうやって提供していくのか。そのへんに環境がどれだけ成長していくかの鍵があるような気がします。
シャープさんやウィルコムさんは、そのへんをちょっと軽視しすぎたのかもしれません。そもそものWindows Mobile自体にしっかりとしたSDKがあったからまだよいものの。
いままでの携帯端末のように、ユーザーが開発できるのはあるていど統一された環境下のJAVAアプリのみというわけではないのだから。ウィルコムの、W-ZEROシリーズ専用のSDKは、必要であると思います。
ま、Windowsにも多分にアンドキュメントなAPIなり(プリインストール)COMコンポーネントなりがごろごろころがってるわけで、お互い様みたいなところもありますけどね(^_^;)
午後8時46分追記
帰り道「iPhoneなんかはどうなの?」とか、「解析の楽しみは?」とかいうツッコミがありそうだなーっと思ったので、追記。
ここで言いたいのは「メーカーの意気込み」でしょうか。やっぱりカスタマイズできるからこそWindows Mobileなんだと思うんです、わたしは。そんな環境をプラットフォームに選ぶからには、しっかりカスタマイズするための下地を用意してほしい。
「そのままの環境で使ってほしい」というメーカーの気持ちも、まあ、携帯機としてはありかなと思うんです。しかし、環境がせっかくあるというのに、とくに理由があるわけでもなく*1それしか用法を提供できないようでは――、こういったデバイスを用意する側としては 失格ですよね?ということです。
本当はW-ZEROとセットで、辞書サイズのSDKドキュメントがついても良いくらいです。
――まあ、それはオーバーとしても。ほしいと思ったらすぐ手に入る場所にメーカー公認のSDKドキュメントがあると、大満足だったんですが。