昨日1月23日(水)は青山のはてな東京オフィスで開催された、Hatena Engineer Seminar #11に行ってきました。
はてなのサービスはこのブログ含めて使ってますし、技術的な取り組みについてもよく記事を読んでいましたが、実際オフィスに行くのは初めてでした。木目調の入り口や芝生のある会議室などきれいなところでした。
詳細については上記connpassサイト等を見ていただくとして、とても濃い技術の話が主でした。昨年12月14日(金)に参加したfreee Tech Nightが技術面の話メインだったのに対し、こちらはどちらかというと、(システムの移行やデータ解析手法など)技術の運用面の話。
まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.はじめ地域関係で活動していて、このような実運用環境での技術の話を伺う機会は全くといっていいほどないので、とても聞いていて楽しかったです。
まあ、技術力不足もあり内容は半分も理解できませんでしたが(特に、freee Tech Nightのようなソフトウェア・フレームワーク周りの話だけならともかく、運用となると、わたしの体験では全く想像できない分野が多かったもので)。
ただ、このような濃密な話を聞ける というのはそれだけでも刺激的で、よかったなあ と。たまにはやはりこのような技術100%なスピーチイベントも聞かないといけないな と思いました。
実際この技術を運用できる機会があれば、もっと実感がわいてくるのでしょうが。やはり手近なところではWebサービスの開発しかないか(まあ、ネタがないわけではないのですが)。
内容
さて、わたしの理解できた内容というのもそんなにないのでまあ、ともかくとして。
ひとまず今はどこもクラウドベースでの運用がメインなんだなあ というのが主な感想です。
全体的に内部で持っていた(オンプレミスの)サービスやデータを、クラウドに持っていくという内容が多かった。
このへんについてはまさにここでしか聞けない内容で聞けて良かったと思います。クラウドサービスを触るにしても、実環境を知っておくことは非常に重要だと思いますので。
そしてTwitterのタイムラインを見ると「ああ、わかる」というコメントばっかりで、「あ、やっぱりどこの会社も通る道なんだな」と。
懇親会
そして懇親会。技術的には実体験の伴わない話をしていてもしょうがないので、わたしはほぼピザを食べながら話を聞く専門。
ただ、はてな以外の会社がどうやってるのか というのも聞けたので良かったな と。お隣でid:kabukawa さんが質問しどおしでしたが、ひとまずわたしについてはお気になさらずという感じ。
京都オフィスとの連携の仕方について聞けたのも興味深かったです。モニター越しでの連携の他、実際に出張している というケースも多いようで(今回も、スピーカーの方のうち3人が京都からきていたとのこと)。
IT技術者の語る「技術」と、そうでない人が語る「技術」
それから。撤収直前に聞いた話で、IT技術者の語る「技術」と、そうでない人が語る「技術」があまりにも食い違っているので困った」という話がありました。わたしがTwitter含め常々話題にしている内容でしたので、ついつい帰るのも忘れて話をしていました。
やはり「IT知識を持ってない人は案外多い」というのは、なんとなく感じていらっしゃる方も多いようですが、なかなか感触以上のものはわからない という方も多いようで。
わたしが何度も何度も引用するグラフに上記のようなものがあります。OECDが3年前に調査したデータで、18~65歳のテクノロジースキルレベル(≠PC習熟度)を調査したもの。
日本はテクノロジーを過不足なく使える人(グラフでいう緑エリアの人)が最も多い国でありながらも、テクノロジーを一切使えない人(グラフで言う灰色エリアの人)が最も多い国なのです。この辺については、いままでもスピーチで言及しています。
これについて、行政職員の方や非IT系企業などとのやりとりを通して、消耗されている会社さんも多いのだなあ と、思います(お話しの中でもそのような形で消耗されているケースがあったようで。どのプロダクトの話だったのかは、聞けませんでしたが)。
今回はそのため、NPO法人 まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.の活動とどうしてこのようなことをやっているのか について、軽くお話しして終わりました。今この溝を埋める何かが必要になっている ということについて、少しでもお話しできて良かったな と。
今日もはてなで地域におけるIT活用の話をしてきた。
— 高見ちえたん (@TakamiChie) 2019年1月23日
地域とIT業界の溝は、思った以上に深い。それを少しでも多くの人に伝えて回るのが、今のあたしのやることなのだ。たぶん…。
NPO法人 まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.の理事として、様々なイベントに赴き、このような溝があること、この溝をどうにかしないと最終的に自分たち技術者が困ることになりかねないことをあちこちで発言して回る というのは、たぶん無駄ではないのだろうなあ と、思います。たぶん・・・。
地域社会とIT社会のギャップを埋める
IT技術職で仕事をしていると、勉強会で話す人も、転職先で話す人も、自分たちと同じ技術者のことが多く、なかなかそのギャップの存在に気付きません(そんな方もなんだかんだ日常生活で、技術者以外と話してはいるはずではあるのですが)。
IT技術者がもっと、非技術者とともに生活できる場が作れるように、地域の方がすんなりITツールを使えるように、まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.としてやるべきことはまだまだたくさんあるなあ と、ちょっと思ったイベントでした。
ちょっとね(今回はやっぱり技術の話が聞けた方が大きかったので)。