表題の通りですが、Windows 10のInsider Previewを、二つのPCにインストールしてみました。
- Latitude 10(元Windows8→Windows8.1→アップデートインストール)
- Panasonic CF-J10(元Windows7→Windows8→Windows10用のパーティションを作成し、新規インストール((なので現在このPCは、Windows8.1とWindows10のデュアルブート状態)))
で、感想。Latitude 10ではさすがにちょっと重いかな という感じがしましたが、Panasonic CF-J10のほうでは結構快適。触れ込みの通りPCとタブレットどちらでも使えるOSに仕上がっており(通知エリアから、タブレットモード*1とPCモード*2の二つを自由に変更できるようになっており、自分の使い方にあわせて好きな方を選んで使うことができます)、正式リリースが楽しみだと思いました。
まずは動作確認
Project Sienaの本を書いている以上、まず気になるのは、Project Sienaで作ったアプリが動くかどうか。
さっそくProject Sienaアプリを起動してみた。
相変わらずの黒帯は出るけどちゃんと動くね(もちろんProject Siena自体も動きます)。 pic.twitter.com/apXUL8npIr
— 高見ちえたん[06/06横須賀支部例会] (@TakamiChie) 2015, 5月 7
結果、とりあえずWindows8と全く同じように動きます。ウィンドウの寸法がデザイン時と異なると、黒帯が出るという仕様も、そのまんま。ただ(PCモードであれば)連携したアプリが起動してもProject Sienaアプリ自体がリサイズされてしまうと言うことはなくなったので、Windows8時より感じる違和感は少なくなったと思います。
また、ストアアプリを複数個画面に表示するということも出来るので、Project Sienaアプリを画面上に複数表示することも可能に。こうやって見ると案外Project Sienaで作ったアプリも実用で使えるようになるかもしれません。
その他いくつか
SSPとか。
とりあえずSSP起動してみた。 pic.twitter.com/nd5IwDVO9C
— 高見ちえたん[06/06横須賀支部例会] (@TakamiChie) 2015, 5月 8
あたらしいブラウザ、Spartan。結局Internet Explorerとは別のブラウザという形で提供されるようになった模様(あくまでInsider Preview時点)です。
Spartan with IE
これ、そのうちただ「検証ブラウザが増えるだけ」とかにならなければいいけど・・・ pic.twitter.com/AgCwvNrTAr
— 高見ちえたん[06/06横須賀支部例会] (@TakamiChie) 2015, 5月 8
まあ、そのうち「検証ブラウザにSpartanが増えただけ」と言う状況にならなければ良いのですが・・・。
Windows10から標準機能になるという仮想デスクトップ機能(Windowsキー+Tabキーで表示される起動ウィンドウ一覧からデスクトップ移動します)。とりあえずそんなに主張してないようでなにより。
@Yakinik Windows+Tabで出るタスクリストから、ウィンドウを別デスクトップにドロップ(または右クリックメニューから移動)して初めて新しいデスクトップが出る仕様なので、仮想デスクトップを使えない人は機能を触らずに済む。 pic.twitter.com/9oFx53Ct9n
— 高見ちえたん[06/06横須賀支部例会] (@TakamiChie) 2015, 5月 9
あくまでInsider Preview時点の動作なので今後変わる可能性はありますが、予想以上によいOSになっているようで良かったです。使っていておかしいところがあれば、ちゃんとフィードバックも行っていきたいと思います。
インストールに際して
さて。とりあえずインストールに関して。今回のWindows10 Insider Previewインストールには、二種類の方法があります。
- 既存のOSをアップグレードする
- ISOイメージをダウンロードして、新規にインストールする
既存のOSをアップグレードする
既存のOSをアップグレードする場合、Windows 10 Insider Preview のダウンロード - Microsoft Windowsから、画面下部の「今すぐアップグレードを開始」をクリックしてインストーラーを起動します。すると、Windows UpdateでWindows 10 Insider Previewが降ってくるようになります。要らなくなったときの処理など面倒くさくなりますが、とりあえず一番手軽にWindows10を試す方法です。もう基本的に使わないようなPCがある場合はこれで。
ISOイメージをダウンロードして、新規にインストールする
ISOイメージは、上記ページの「ISO ファイルをダウンロード」リンクからダウンロードできます。ダウンロードしたISOイメージを、仮想マシンに読み込ませるなり、マウントしてUSBメモリなどに書き込むなりして使用します。自分はあらかじめPanasonic PCにWindows 10専用パーティションを作っておいていたので、Windows10インストール用のUSBメモリを作成。Windows10インストール用USBメモリの制作には、以下のサイトを参考にしました。
自分はLubuntuインストールディスクの作成にUSB Writerというソフトを使っていたのですが、こちらではダメなようです(USBメモリがインストールディスクとして認識されない)ので注意。
その後の操作についてはとくに厄介なことはありません。ただ、インストール先のパーティションを間違えると当然ながら既存のOSが消えてしまうので、注意。この辺は一応以下記事を参考に。
割とはしょりましたが、とりあえずこれで、ISOイメージの利用・インストールはできます。ISOイメージの使い方などがわかっていればそんなに厄介なことはないかも。
おまけ パーティションの分割
Windowsでパーティションの分割を行う場合、標準の管理アプリ「compmgmt.msc」からパーティションの縮小・分割ができます。ただ、もし既存のディスク領域にデータがある程度溜まっていた場合、パーティションの分割が行えません。自分は以下のソフトを使って対応しました。
- まずは、Auslogics Diskdefragで、パーティションを分割したいボリュームのディスク領域をDefrag & Optimizeします*3。ディスクの後半20GBくらいが、MFT(Master File Table)とページファイル以外何もない状態になれば、だいたい問題なし。
- 次に、Partition Wizardで、ボリュームを縮小し、後半20GB程度をUnallocatedの状態にします。ただし、あくまで20GBは目安ですので、ちょっとくらい容量が足りなくなったりしてもかまいません。
- 最後に、Partition Wizardの指示に従ってPCを再起動します。
これで、うまくいけばパーティション縮小処理がはじまり、パーティションが縮小されます。なお、システムドライブのパーティション縮小は、これで絶対に安全 と言うわけではありません。万が一失敗した場合は、既存OSのデータが消滅したり、動作しなくなったりすることがあります。あくまで自己責任での利用を行ってください。もしそれが怖い方は、素直に仮想マシンを作ってWindows10を入れましょう。