高見知英のかいはつにっし(β)

高見知英のアプリケーション開発日誌 のほか、地域活動などの活動報告ブログ。

「Project SienaではじめるWindowsストアアプリ開発入門」を書きました。

高見知英さんの新刊が出ました。今回は自分がたびたび話題にしているWindowsストアアプリ、Project Sienaに関する本です。

今回は今までの本とは違い、オンデマンド販売&電子書籍出版となります。上のリンクは電子書籍版のリンクです。オンデマンド版は、以下book.mynavi.jp
購入後、受注生産となります。「やっぱり紙の書籍が欲しい」と言う方はこちらをどうぞ。

Project Sienaとは何か?という内容から、実際にアプリを作って公開するところまでを紹介しています。また、β4時点で実装されているProject Sienaの全関数リファレンスも掲載しています。実際の表示例を含めたリファレンスは、2015/05/05時点では世界初(というか、Microsoftのリファレンスにもない)だと思うので、是非ご覧ください。




現在のProject Siena

Project Sienaとは、Windowsストアアプリの一つで、データを指定して、そのデータを表示する場所を指定するだけで、簡単なアプリを作成することができる、ごくごく簡易的なアプリケーション制作環境です。

自分も今年頭去年と、横浜大桟橋で行われたインターナショナルオープンデータデーで出展を行ってきましたが、他の(ScratchやTouchDevelopなどの)簡易的な開発環境と違い、学習者向けと言うより、利用者向け、ユーティリティやデータ入力ツールより、データの一覧表示に特化したアプリ制作環境となっています。

ビジネスでのモバイル デバイスの可能性を最大限に引き出す
Project Siena は、業務エキスパート、アナリスト、企画立案者が、さまざまに変形可能な業務アプリを作成するためのブレークスルー テクノロジです。

Microsoft Project Siena (Beta)

と、公式サイトに記載されているとおり、非プログラマでも慣れれば十分、使えるアプリを制作することができます(開発者じゃなくても十分扱えるツールであるということで、本書の中でも、あえて「開発」という言葉はほとんど使っていません)。

自分も横浜オープンデータビューアーを公開していますが、あらかじめデータが用意されていて、どんな感じに表示するかが決まっていれば、一画面あたり10分程度でアプリを作ることも可能です。

Project Sienaの弱点

とはいえ、Project Sienaの最大の弱点は、「ろくなリファレンスがない」ということかな と。

Googleで検索してみても、コントロールによっては使い方がほとんど書かれておらず、「YouTubeでファンが作ったチュートリアル動画を見ないと使い方がわからない」とか、「既存のサンプルを分解してみないと使い方がわからない」とかだったり、およそビジネスユーザー向けとは言いがたい点がちょこちょこあったりします。

だからこそ、とりあえずマニュアルに使ってもらえる本があれば、もっとProject Sienaも人気が出るんじゃないかなあということで、作成しました。

今後の予定

さて、今後についてですが、本書は今までの本と異なり、書店に出ません。そのため、知名度が全てとなります。

そのため、今月中にいくつかの図書館や図書スペースに、献本を行う予定です(今までの本も実はあちこちに献本、貸し出し可能な状態になっています)。

実際に貸し出しが可能になる場所については、決定し次第ここに掲載しますので、お楽しみに(おそらく、横浜市内の一部図書館などの場所になると思います)。