高見知英のかいはつにっし(β)

高見知英のアプリケーション開発日誌 のほか、地域活動などの活動報告ブログ。

卒業研究発表会 3年制学科編

昨日は先月に続き、学校の3年制学科卒業研究発表会でした。
ついでに、先生や在校生、卒業生たちともお話。


皆さん発表がなかなか上手くできていて、さすが三年生だなというところでした。

工学科の発表

とくに、工学科は研究の成果がちゃんとプレゼンテーションにも表れており、他の学科との違いを感じます。まあ、研究発表なんだからそれくらい当たり前と言えば当たり前なのかもしれませんけどね、今までの発表ではあまりなかったのでちょっと感心してしまいました。

成果物のほうは、どうだろう、時間が足りず未完成な部分が多かったですね。AjaxだのP2Pだの、最近話題の技術に飛びついたのはいいのですが、あまり使いこなせていないという気がします。
ただ、研究というのはそれで良いのかもしれません。わたしも「これは勉強になった」という制作ではろくなものができてませんものね(^_^;

メディア学科の発表

こちらは成果物としては工学科に勝るものもあったのですが、あとで聞くとネタは先生が90%提供してるとか、論文や仕様書が悪い出来だったとか、いろいろな問題があったようす。もちろん全体ではなかったですし、上手くできている人は上手くできていましたね。
プレゼンテーションのほうは、目的ユーザー層の意見を取り入れようとするなど、なかなか積極的な部分はあったと思います。あまりまとまってはいなかったものの、研究成果もそれなりに出せていましたしね。
成果物として、意見がつけやすいのはこっちの学科 という感じがしました。そしてやはり、見ている人の感覚を刺激するのも、どちらかといえばこっちですね。やはり目に見える「モノ」があるからでしょうか。

飛行船自律制御システム:新横AirShip

これは工学科の研究のひとつではありますが、別格のような感じがしていたので、別に紹介します。
「MDD ロボットチャレンジ」という催しに学校で出場してみようという企画で、今回はその成果および、その経験を通しての考察の発表。
学校でこういうイベントに挑戦しよう!という企画は、一般的な研究課題としてはごくごく一般的なのかもしれませんが、この学校で見るのは初めてですねえ。今後の工夫や、引き継ぎ予定についてのプレゼンテーションで、なかなか他と違うところがありました。
引き継ぎを行うとはいえ、飛行船操縦の仕組みや制御のコードはあまり練り込まれておらず、引き継ぎには若干難があるらしいので、次期に向けて改善を行っていただきたいものです。

プレゼンテーションについては、時間的にかなり足りず、概要や基本的ルール等、全てが配付資料に一部書かれているのみ というところが最大の問題ですね。大型のイベントというわけですし、ここには特別に倍の時間をあげても良かったのでは?と思いました。

その他

今回は事情でちょっと遅れてしまいましたが、その分いろいろなことを話してきました。成果物についての改善案や意見交換。先生たちと、イベントについてのお話をしました。
イベントについてというのは、常々わたしが言っている「もっといろいろなところに行って欲しい」ということ。本当は学生側が率先してあちこち行ってくれれば理想的なんですが、たぶんそういうことはしないだろうな と思うので(わたしもしませんでしたし)、ここは先生側からいろいろ情報を展開していただければなと。
校長先生もカリキュラムの種類については軽くおっしゃっていましたが、もっと「プログラミングを学ぶ」だとか「Excelを学ぶ」みたいな授業だけじゃなく、「どうやって知識を得るか」とかいった授業も欲しいなとは思います。授業じゃなくてもいいですが、プログラミングなんて種さえまいておけば伸びる人はすぐ伸びるのだから、それより他の部分をのばす何かがあってもいい とはわたしも思いますね。
とはいっても学校自体が変わるのは、そう簡単ではない。個々の先生の対応とか、学生個人個人の考えから徐々に変わっていったらいいんじゃないのかな と思いますよ?