高見知英のかいはつにっし(β)

高見知英のアプリケーション開発日誌 のほか、地域活動などの活動報告ブログ。

VSUG Day 2007 Summer

行ってきましたー。2度目のVSUGイベント、4度目のユーザーコミュニティ参加。いつも以上に話せましたし、楽しかったです。まあ、Microsoftの人と話すヒマがなかったのは残念でしたが・・・。やっぱり何だかんだ休憩時間は忙しいです*1(^_^;


さておき、各セッションの感想ー

Visual Studio "Orcas" 概要 〜 新しい Visual Studio とは 〜

VisualStudio Orcasの概要説明。時間の都合もあり、全体をなめるようにさらっと。
.NET Framework、.NET Compact Framework、SilverlightASP.NET Ajaxと、.NET関連は結構あちこちに手を伸ばしているようですし、それら機能を網羅するつもりのVisualStudioは相当大きなものになるようです。機能もずいぶん豊富になるらしい。
Team Editionの機能を搭載 という形になるんでしょうか?チーム開発向けの機能もいくつかついてくるようです。わたしは多分、VisualStudioでチーム管理などはしないと思いますが、便利だという人は多いのでしょうねえ。

――発表者さんが一番に押していたのは、ASP.NET Ajaxだったかな という印象です。デモもしっかり見せていたし、これで作成したサイトの一例なども見せてかなり丁寧に説明していました。
でも、あれ、JavaScriptがオフだったり、未対応だったりしたときにはどうなんだろう?以前ASP.NETを授業で使ったとき、あのあまりにも酷い(仕様準拠率0%な)HTMLに閉口したものですが、JavaScriptオフのケースは?さすがに考えられているのでしょうか?
企業がどうかはともかく、ポリシーとしてJavaScriptオフをメインにしてる人もいるようですし、その辺の対策もしっかりしていてくれないと、安心して使えそうにないですねえ(――という点についてコメントしようと思ったら時間がなくて断念しました)。
だいたいわたしはあの手のAjaxの使い方というのがどうも好きになれなくて――というのはあまり言うと話がずれるのでやめましょうか(^_^;


そうそう、今度のVisualStudioはプロジェクト作成時に、使用する.NET Frameworkのバージョンを決められるみたい。「さすがに.NET Framework3で作っちゃうのは・・・」と躊躇するようなプロジェクト(小規模なプロジェクトなど、たまにありますしね)でも気軽に使っていけそうです。

リッチでインタラクティブな Web アプリケーションを実現する Silverlight

Silverlightという技術についての説明。今回のセッションは結局SilverlightWPFの話がメインになってたので、その導入編という感じでしょうか。WPFの一部の機能(というよりXAMLの機能を使って)Flashみたいな動きのあるサイトを作ろうという試み(以前はWPF/Eとも呼ばれていた らしい)。
Flashのようなプラグインで動作する仕組みで、IEの他、FirefoxMacOSSafariなど。そして将来的にはWindows Mobileにも対応させる予定らしいです*2
機能ですが、元々XAMLがそれだけで出来ることが多いのもあり、結構手間をかけずにいろんなことが出来るみたいですね
JavaScriptや.NET言語によるイベント操作もできるし、上手くやればブラウザサイズに応じて形を変えたりといったことも出来るよう。なかなか良さそうですねー。


個人的に一番気になったのは、XAMLXMLベースであることです。ということは、本来ならちゃんとした開発ツールを使うべきですが、なくてもSilverlightコンテンツが作れてしまうと言うこと。
Site Systemなどと連結できたら、HTML&XAML相互運用のサイトなんかも簡単に作れそうです。期待大ですねえ。
MacOSでも動くということで、正式版が出てきてこなれてきたら、かなづきさんにお勧めしてみても良いかもしれません。


――そういえば今気づいたのですが。id:tama-onさん。WPFVisualStudioでゲーム作ってみたらいいと思う。 なぁんてちょっと考えてみたりして(開発自体はExpress Editionでも出来るようですしね)。

次期Oracle Databaseと開発者向け製品

新しいOracleデータベースの機能紹介など。
まあ、わたしはデータベースを扱うこと自体滅多にないので今ひとつ理解できませんでしたが、なんとなく他のDBMSとの違いはわかりました。
.NETがストアドプロシージャ作成に使えるだの、透過的なデュプレックスシステムをサポートしているだの、欲しい人は結構欲しいんだろうな と思いました。

Expression Blendで広がるUXの世界

Expression BlendというWPFを使ったUI開発ツールの紹介と、VisualStudioとの連携の動作についてのデモンストレーション。
いままでのWindows.Forms開発のようにコンポーネントをぺたぺた貼り付けて、開発が出来ます。タイムラインを指定できたり、Flash MXのXAML版みたいですね。


ちなみに、WPFのデモンストレーションとして、旭山動物園のサイトが紹介されていましたね。Silverlightなのか?と思ったんですがどうも違うみたい?
今のところIEでしか動かないのが難点です。FirefoxユーザーさんはIE TabでタブをIEに切り替えて閲覧してみましょう。
見た感じ、Flashよりは確かに幾分か性能が良いのかもしれませんね。http://x-w.jp/を見に行っただけでファンフル回転だったうちのPCが、あんまり音を上げませんでしたから。これは意外といける言語なのかも?などと思いました。

Windows フォームアプリケーション開発者は WPF に出会って恋をする

WPFの仕組みは良いが、結局業務になんの役に立つのか?というお話や、グレープシティという会社の紹介。
まあ、早い話を言うと、「高齢者などがフォントを大きくしてみたいとき」という。
まあ、そりゃあそうでしょうねえ、ベクター画像で、拡大縮小しても化けが少なく、手軽にロジックを組めるのがWPFの特徴のひとつですから。あとは工夫次第でいろんなコントロールが作れる(イメージラベルなど、任意の複数個のコントロールの組み合わせ)ということかな。
現状WPFだけでアプリケーションが作れるなんてことはそうそうないですし、Windows.Forms内へのWPFの埋め込みなどの相互運用を考えていくと良い ということを話していらっしゃいました。


そして、一応「スポンサーセッション」ということで、発表者さんの勤務会社、グレープシティという会社の紹介も一部されていました。
グレープシティとは、VB2.0の頃から拡張コントロールを販売し続けていた会社だそうで。確かに、よくよく見ると結構名前を見かけますものね。
開発者さんのアイディアで大きくなっていく会社でもある とのことです。まあ、わたしならコンポーネントのアイディアを投稿するヒマがあったら「自分で作ってリリースしてしまう」なんて可能性が高いでしょうし、わたしがアイディアを投稿することはないのかもしれませんが。

Lightning Talk

今回のライトニングトークは、それまでと同じ会場で、数分の休憩時間を挟んで行いました。
本編では語りきれてなかったことの補足説明だったり、本編にはないほどのごく詳細な部分の解説だったり。前回と同じく((^_^;)時間切れで途中までだったセッションもありましたが。
「続きは懇親会でお願いしまーす」と言われていましたが、結局続きは聞いてないなあ。

懇親会

懇親会は会場とはちょっと離れたところで飲み会。中学校の同級生や、以前同じ職場だった人同士の再会劇があったり、いろいろありましたね(^_^;
ああいう場でわたしのような、数少ない「プログラミング関係の仕事ではない人」が話に参加するのは、急流の中で歩くようなものでなかなか難しかったですが――。わたしにも入れる話題もありましたし、かなり盛り上がりました。

全体的な感想

セッションについては、残念ながら今のうちの環境では実践不可能な*3ものも多く、おあずけされてるような感じです(^_^;早くサーバのバックアップ環境を整えるなど、再インストールの仕組みを整えないといけませんねえ。
懇親会も、楽しかったです。プログラミングに携わる人とのつながりが出来て、とても良かったです。また行きたいですね。
――そして、プロ向けのカンファレンスなので難しいですが、出来れば学生陣も連れてきたいですねえ、こういうイベントに。
とりあえず今後も引き続き。今回出てきた新しい技術にもさわっていけるように、頑張りましょう(^_^;

*1:トイレ行ったり、スケジュール確認したり――

*2:まあ、PC版Operaとか、Opera Mobileとか、Windows MobileNetFrontとかはどうするんだとか、いろいろ不安はありますが

*3:HDDのパーティションを割り直さなければ新しくフレームワークが入れられないので・・・ バックアップ。 ついでに再インストールもしたほうがいいかもしれない状態