
今回も毎日やっているちえラジChatより、今週一週間の配信内容を中心にお届けします。
なお前回のとおり、AIの原稿はこちら。気になる方はご覧ください
今週の「ちえラジChat」では、岩手県普代村での新しい生活と、そこから見えてきた「プログラマと地域の関係性」について深く掘り下げました。
メインテーマは、「プログラマがいてもいい社会」をどう作るかという問いです。横浜と普代村、二つの場所を行き来する中で感じた、ITスキルを持つ人間が地域コミュニティに飛び込んだ際に直面する「言葉の通じなさ」や、そこから生まれる疎外感をどう乗り越えるべきか、自分自身の原点を振り返りながらお話ししました。
月曜日:普代村での「忙しさ」と向き合う
月曜日は、「なぜだかずっと忙しい」という感覚について。
普代村にいると「なぜだか忙しい」という感覚がずっとあるんですよね。仕事が終わったら雑務、晩ごはん、買い物、日々の整理……気がつくと、まとまった時間がまるごと消えていく。慣れない土地での一人暮らし、というだけでも地味に負荷が積み上がっているのを認めざるを得ませんでした。
さらに厄介なのが、雑務の中に「放置すると後で爆発するもの」と「やると確実に効くもの」が混ざっていることです。経費・写真・資料・名刺みたいな“片付け系”は、やらないと未来の自分が詰む。AIで楽になる場面も増えたけど、プロンプトを整えたり、最後の整形が手作業だったりで、結局時間を食うのも正直なところです。
この話をしながら、自分は「諦めること」も大事だと分かっているのに、諦めきれない作業が多いんだな、と自覚しました。横浜に戻っても同じ課題が残る以上、普代村で“詰まり方”を見える化して、圧縮の戦い方を考えないといけない。月曜はその決意を固めた回でした。
- 岩手県普代村での生活は、仕事以外にも自炊や買い物、写真や名刺の整理といった 「日々の雑務」 に追われ、時間が足りないと感じています。
- 事務作業の効率化のためにAIを活用していますが、プロンプトの作成などの手作業が依然として多く、時間を要しています。
- 横浜でも同様の雑務が山積しており、これらの作業量をいかに圧縮し、放置されている課題に向き合うかが重要だと考えています。
火曜日:職業プログラマが存在しない村で見える景色
火曜日は、「Tech Voice Advent Calendar 2025」への参加も兼ねて、プログラミングをテーマに話しました。
火曜は、普代村という場所そのものから「プログラミング業界」を眺め直しました。普代村には職業プログラマが存在しない。一次産業中心で、コンピューターを“普通に使う仕事”すら限られる。ここにいると、「プログラマ」という存在が前提になっていない社会が、実際にあるんだと肌で分かります。
でも、じゃあIT利活用が不要かというと全然そんなことはなくて、役場の仕事も、他自治体との連携も、ネットサービスも、当然ある。だからこそ「少しでも分かる人」がいないと、回り道が増えたり、判断できなかったりする。ここで自分がやっているのは、助言だけじゃなく“仕組みとして残す”ことなんだ、と改めて腹落ちしました。
一方で、地域コミュニティに入ると、プログラマの常識が通じない瞬間が多いんですよね。ツールの選び方、操作の前提、言葉の粒度まで違う。そういうズレが積み重なると、「それってあなたが特異なんじゃない?」みたいな形で疎外感になって返ってくる。自分はその構造を、普代村でより強く見てしまいました。
それでも、諦める前に“きっかけ”だけは作りたいと思っています。中学校でプログラミングに触れた子が、報われないまま出ていく村にはしたくない。自分の世代で完成形を作れないとしても、次の世代が踏み出せる足場くらいは残す。火曜はその「最低限でも、やる意味がある」という覚悟を言い切った回でした。
- 現在滞在している普代村には 「職業プログラマ」が一人も存在せず、IT技術が直接的な仕事になりにくい環境であることを指摘しました。
- 技術者が異端者扱いされず、「プログラマがそこにいてもいい」と受け入れられる社会空間を地域に作ることが自身の目的であると述べました。
- 今の中学生たちがプログラミングを学んでも、将来地域で報われない状況にならないよう、文化の土壌を残す必要性を感じています。
水曜日:高専カンファレンスが示すコミュニティの可能性
水曜日は、SBCast. #156(高専カンファレンス 佐藤潤さん回)の振り返り。
名前は昔から聞いていたのに、ちゃんと覗けていなかったものって、こうやって自分の番組が“縁を作る装置”になることで、ようやく接続できるんだなと思いました。声をかけてよかった、と率直に感じています。
話を聞いて驚いたのが、運営の主軸が卒業生から在校生に移ってきている、という点でした。学生主体のコミュニティって、どうしても引き継ぎが難しくて高齢化していく例を見がちなので、「逆に若返る」流れはかなり意外で、しかも希望がある。コミュニティの寿命って、こういうバトンの渡し方で変わるんだな、と学びがありました。
また、高専関係者だけで閉じず「誰でも参加できる」雰囲気があるのも印象的でした。IT系イベントって、どうしても本職っぽい圧があって、最初の一歩が重いことがある。高専カンファレンスは、オンライン開催もあって、非技術者や中学生のような“入口層”にも道が残っている感じがして、参加のハードルを下げるヒントが詰まっている気がします。
自分はVRの回に参加できなかった(普代村の環境ではVRChatが厳しい)という悔しさもあって、だからこそ「次こそは」という気持ちが強くなりました。イベントって、参加できない経験すら次のモチベーションに変えられる。水曜はそんな“つながりの作り直し”を感じた回でした。
- 運営の主体が卒業生から現役の在校生へと逆方向にバトンが渡されているという、珍しいコミュニティの形態に驚きを示しました。
- 高専関係者だけでなく、中学生や非技術者も自由に参加できる開かれたコミュニティであることを再確認しました。
- 専門性が高すぎる一般のITイベントと比較して、高専カンファレンスは参加のハードルが低く、多くの人に推奨できる場所だと感じています。
木曜日:「ジブンゴト」という言葉への違和感と無知の知
木曜日は、「ジブンゴト」という言葉が好きじゃない、という話をしました。
自分の感覚として、他人の出来事を“自分のことのように”考えるのは、どうしても無理がある。配慮や想像は大事だけど、それはジブンゴトではない、という線引きが自分の中にあります。
この言葉が怖いのは、いったん「分かった気」になりやすいところだと思うんです。想像できる範囲を“理解した”と勘違いしたまま、範囲外の当事者が現れたときに、無自覚に傷つける言葉が出てしまう。完璧に配慮し続けるのは無理なのに、できる前提で語られがちなのが、どうしても引っかかります。
だから自分は、ジブンゴト化よりも「知らないことは常にある」と思って身構えるほうが現実的だと感じています。いわゆる“無知の知”に近い態度で、一歩引いて、相手の話を待てる状態を作る。これって、地域活動でも、テクノロジー支援でも、ものすごく効く姿勢だと思うんですよね。
自分の知らない領域があることを認め、常に一歩引いて配慮し続けること。それが結果として、突発的な事態にも適切に対応でき、他者への本当の意味での敬意に繋がるのではないでしょうか 。すべてを自分のこととして抱え込むのではなく、他者との「境界」を意識しつつも配慮を忘れない——そんな程よい距離感の取り方を、これからも模索していきたいと感じました 。
- 「わかっている」と思い込むことで、想像の外側にいる相手に対して無意識に配慮を欠いた行動をとってしまう危険性を指摘しました。
- 自分の知らないことは常に存在するという 「無知の知」 を自覚することの重要性を説いています。*
- 自分事化しようとするよりも、一歩引いて客観的に物事を見る姿勢の方が、結果的に他者への配慮に繋がると感じています。
金曜日:地域活動を始めた理由と、これからの覚悟
金曜日は、地域系ポッドキャストの日の流れもあって、「自分が地域活動に関わり始めた理由」を語りました。
きっかけは2015〜16年頃、東京のIT勉強会に片道数時間かけて通い詰めていた時期にあります 。横浜や近隣で自分たちが参加しやすいコミュニティを作りたい、という純粋な欲求が始まりでした 。
しかし、実際に地域の団体に入ってみると、プログラミングの話が驚くほど通じないという現実が待っていました 。ツールとしての活用にとどまり、技術を語り合う文化がないことに愕然としたのです 。その疎外感こそが、今の「まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.」への参画へと私を突き動かしました 。当時はNPO設立にお金にならないという理由で反対もしていましたが、気づけばその活動が私の人生の大きな軸になっています 。
今、普代村に身を置いているのも、その延長線上にあります 。いかに「プログラマが浮かない場所」を作るか 。私の世代だけでこの文化圏を完成させるのは難しいかもしれませんが、プログラミングを学ぶ子供たちがこの村で疎外感を感じないための、ささやかな「きっかけ」作りを、残りの任期をかけてやり抜きたいと覚悟を新たにしました 。
- 当時はIT勉強会のほとんどが東京で開催されていたため、横浜や横須賀で 「スマートフォン懇親会」 などのイベントを自ら立ち上げました。
- 地域のコミュニティでは 「驚くほどITの話が通じない」 という文化圏の違いを目の当たりにし、その溝を埋めるためにNPO活動へ繋がっていきました。
- 地域の代表者にPC操作を見せて驚かれた経験から、 「プログラマが疎外感を感じない社会」 を作りたいという想いが活動の原動力になっています。
まとめ
今週は、忙しさの話から始まって、言葉の違和感、コミュニティの継承、そして地域活動の原点まで、全部が「自分がどこで息をしやすいのか/どこで息苦しくなるのか」という話に収束していった気がします。普代村という環境は、その輪郭をはっきりさせる鏡になっていました。
同時に、自分は“分かり合えなさ”を嘆くだけじゃなく、次の世代のための入口を作ろうとしているんだな、とも再確認しました。完成形は無理でも、足場は残せる。そのために、話す・書く・場を作る・仕組みにする。来週以降も、その延長線で動いていくんだと思います。
AIまとめ考
今回は主にChatGPTのテキストを使用。Geminiにはちょっと意識の高さが見えます。サブタイトルは良かったんですけどね。
ChatGPTは今回モデルのバージョンが上がったのもあり、かなりの変化を感じられました。ここについてはやっぱり何度も使ってみないとわからないですね。