
今回も毎日やっているちえラジChatより、今週一週間の配信内容を中心にお届けします。
なお前回のとおり、AIの原稿はこちら。気になる方はご覧ください
10月6日から10月10日の放送分の普代村での生活を中心に、私が考えたことや取り組んでいることの裏側をお話しさせていただきます。岩手県普代村での活動は少しずつ生活に溶け込み、そこでの気づきはアプリ開発のアイデアや、コミュニティのあり方について深く考えるきっかけになっています。
月曜日:車社会って本当に良いのか
月曜日は、先週末訪れた久慈市での体験から、東北の「車社会」について改めて深く考えた話。
久慈市は地方都市としての規模はありますが、横浜などと違い駅前がそれほど栄えていません。車があれば郊外のショッピングモールに行けてしまうため、生活の中心が駅から離れてしまい、電車の駅が生活の中心になり得ないという現実を見た気がします。
この車社会が、「目的地」と「家」の2拠点を結ぶことに特化してしまい、目的地以外の場所、例えば駅前などにコミュニティが生まれづらい原因になっているのではないかと感じています。
普代村の人々が生活用品以外の買い物を久慈市で済ませると、休日に普代村内で過ごす時間が減り、結果として村のコミュニティが根付きづらくなる危険性すらあるのではないでしょうか。
私は車社会であっても、車がなくてもある程度生活が成り立ち、楽しみに触れられるような環境づくりに貢献したいと考えています。
普代村での活動は、こうした地域の課題を肌で感じ、情報技術やコミュニティ活動を通じてどう解決できるかを考える、貴重な機会になっています。
- 近況として、先日(土曜日)に岩手県の北方に位置する地方都市、久慈市へ買い物に行ったことを話した。
- 久慈市での経験から、横浜などと異なり、駅前がそれほど栄えていないことに気づき、これが車社会の影響ではないかと考察した。
- 車社会が本当に良いものなのかと疑問を呈し、車は「自分の家と目的地の2拠点を結ぶ」ため、目的地以外にコミュニティが生まれにくい問題があるかもしれないと感じた。
火曜日:思いつくものはあるけれど
火曜日は、「あったらいいな」と思うアプリケーションのアイデアの話。
普代村での生活も通算で約3週間が経ち、日常生活を送る中で「あったらいいな」と思うアプリケーションのアイデアが次々と浮かんでいます。特に、三陸鉄道や村営バスの時刻表などの未加工データは手に入るものの、それを見やすく加工し、実用的なアプリとして提供できていない現状に、もどかしさを感じています。
PDF化された時刻表の看板を見るたびに、「これこそプログラミングで解決できる課題だ」と強く思います。
アイデアはたくさんあるのですが、現状では実装する時間を確保することが難しいのが実情です。
今はAIを使えば叩き台をすぐに作れる時代ではありますが、その少ない時間すら取れず、アイデアが頭の中で保留され続けています。8月に普代村に来た時からのアイデアも、未だに手つかずのままです。
しかし、私はこれを「負け惜しみ」と捉えるのではなく、「アイデアの種」を溜めている期間だと考えています。日常生活の中で「これがないと不便だ」「これが欲しい」と無いものをねだることから、新しいアプリのアイデアが生まれるのだと思います。
以前、KEYAKI TERRACE YAHATAさんとの配信で「無いものをねだるよりあるもの探し」という言葉を聴きましたが、「欲しい」という感情こそが、全ての創造の源泉になるのではないでしょうか。
今は実装できなくても、この普代村での生活で感じた「不便」をリストアップし、将来的に実用性のある形に変換できるように、泉寿荘のプログラミング授業で作っているタスク管理の仕組みを活用していきたいと考えています。
- 普代村に滞在し、一旦帰宅期間を挟みつつも、通算で約3週間の日常生活を送っていると述べた。
- 日常生活を送る中で、「こういうアプリがあった方がいい」「あれがないと不便だ」といった、プログラミングによる解決が必要な課題やアイデアがいくらでも思いつくことを実感した。
- 「無いものをねだるよりあるもの探し」という言葉も念頭に置きつつ、「欲しい」という気持ちこそがアプリのアイディアを生む源泉であるため、必要なネタは取っておくべきだという考えを示した。
水曜日:会いに行けるときは会いに行く
水曜日は、SBCast.やSBC.オープンマイクといったウェブ配信の開催後について。
SBCast.やSBC.オープンマイクでご一緒した方の拠点へ、行けるときは実際に足を運ぶようにしています。城郷の「居場所づくり濱なかま」、緑区の「霧が丘ぷらっとほーむ」を訪ね、画面越しの縁が“実在の温度”を帯びる瞬間を味わいました。
「高見さん、お久しぶりです」と迎えられたとき、正直とても嬉しかったです。配信への反響はネット上のコメントだけでは拾い切れません。現地で直接もらう感想は、番組の実在感を何倍にもしてくれます。
また、知らないエリアを自分の足で歩くこと自体が学びでした。横浜・東京、そして普代周辺──“行ける範囲”を少しずつ拡張しながら、顔の見える関係を増やしていきたいと改めて思います。
番組は配信で完結しがちですが、会いに行くことで初めて伝わることがある。今後もこの実際に顔を合わせてお話できる機会を大切にしていきたいです。
- 最近の活動として、SBCast.やSBC.オープンマイクでゲストとして招いた方の拠点に、行けるときは実際に足を運ぶようにしていると話した。
- 霧が丘ぷらっとほーむの方々が、予告なしの訪問にもかかわらず「お久しぶりです」と声をかけてくれたことに、「本当にすごく嬉しかった」「感動した」と感じた。
- 対面で訪問することで、インターネット上では得にくい「見たよ」という視聴者の感想や反響を得ることができ、ポッドキャストがリアリティを持って認知される活動をしていきたいと考えた。
木曜日:繋がらないを意識して
木曜日は、オフラインで使えるアプリの話。
三陸鉄道や高速バスを利用し、普代村へと移動する機会が増える中で、オフライン環境を経験することが多くなりました。新幹線のWi-Fiサービスは利用者が多くて実質繋がりにくく、三陸鉄道のトンネル内はほとんど圏外となります。このような環境にいると、オフラインでも動作するアプリの存在価値が本当に光ってくるなと感じます。
しかし、実際に使ってみると、完全にオフラインで動作するアプリは意外と少ないことに気づかされました。ポッドキャストアプリでさえ、LISTENなどのアプリは音源のダウンロードに対応しておらず、開発の優先度も低めのようす。Nintendo Musicや多くのスマートフォンゲームも、起動時にオンライン接続が必須であることが多く、圏外だと再起動できないといったトラブルも経験しました 。
都市部での生活では圏外になる機会は少ないかもしれませんが、移動が多いとWi-Fiサービスが使い物にならない状況や、山間部での圏外は普通に発生します。
こうした経験から、アプリ開発者として、せっかくインストールしてもらうのであれば、ウェブアプリであってもオフラインで最低限動く仕組みや、接続できない際にループせずにエラーメッセージを出して止まるような丁寧な設計が、今後ますます重要になってくると強く感じました。
- 普代村へ移動する際に、三陸鉄道などオフライン期間が長い場所を移動する機会が増えた。
- 移動中の体験を通じて、オフラインでも使えるアプリの重要性を感じたが、「意外と少ない」という現状に改めて気づいた。
- アプリ開発者に対し、オフラインでも最低限動く仕組み、または「圏外だから動かない」とエラーを出して止まる仕組みが必要だと要望した。
金曜日:普代とnasne、続報
金曜日は、8月に話した「ふだいとnasne」の続報。
無事に自宅のインターネット回線が開通し、現在は普代村でもnasneを使ってアニメを視聴できています。iPadのtorne mobileアプリから、自宅のnasneにアクセスしてアニメを見るというスタイルです。
これで深夜アニメも録画に頼ることができます。大抵のものはBSでも見られますが、深夜帯は寝ているため、やはりnasneの録画機能は欠かせません。
ただ、時々通信回線がおかしくなるのか、映像が途中で止まることがあります。通信速度自体は問題ないものの、どうも通信遅延が頻繁に発生しているようで、ここが少し気になっています。
この遅延が普代村の回線に起因するのか、自宅の設備やルーターの品質が原因なのかは判断が難しいところですが、torne mobileを再起動すると繋がることも多く、とりあえずは視聴できています。画質を標準に設定しているのも、安定性に寄与しているのかもしれません。
一つ残念だったのは、nasneにはペアリングが必要で、定期的に自宅のインターネット環境で更新する必要があるのですが、家を出る前に更新を忘れたため、今回はiPhoneで視聴ができませんでした 。この経験から、定期的なタスクの管理が非常に重要だと痛感しました。普代村での生活が長くなることを見据え、確実に行うべきタスクのリスト管理を、プログラミングで作った仕組みで徹底していきたいと考えています。
- 以前話題にした普代村でのnasne視聴環境について、自宅にインターネットが開通したため、続報を話した。
- 現在は、iPadのtorne mobileアプリを使って、普代村でもnasneでアニメを見ることができている。
- 残念ながら、家を出る前にiPhoneのnasneペアリングの更新を忘れたため、今回はiPhoneで視聴することができなかった。
- nasneのペアリング更新など、定期的だが断続的に発生するタスクを管理する環境を、泉寿荘のプログラミングの授業で作っているものを応用して実用的な形に作る必要があると考えた。
まとめ
今週は「移動」「現場」「設計」「運用」が一本の線でつながりました。
会いに行くことで得られる実在感、つながらないからこそ必要なオフライン設計、日常から生まれる小さな不便の解像度、そして運用の仕組み化。どれも“自分が動く”ことでしか磨けません。
車社会の構造、オフラインの壁、リモート技術の落とし穴、そして「無い」ことから生まれる創造性や、物理的に会うことの価値など、テクノロジーと私たちのライフスタイルの関係性を浮き彫りにします。これらは地方での生活だからこそ、より鮮明に見えてきたリアルな側面です。
あなたの身の回りには、当たり前だと思っているけれど、少し視点を変えるだけで新しい発見がある「落とし穴」や「気づき」はありませんか?
AIまとめ考
今回はGeminiの文章がなんか意識高め。また、なぜか月曜日の内容を月曜日として書かずにあとがきとして書いてしまった。NotebookLMも少し固いためあちこちの文章を少し切り張りしつつ作成しました。
先日AIについて近くの方と話す機会があったのですが、やはりAIは本当に妖精のような掴みどころのない存在だなと感じます。
ただそれはそれで一緒に歩けないわけではないのですが。