今回も毎日やっているちえラジChatより、今週一週間の配信内容を中心にお届けします。
なお前回のとおり、AIの原稿はこちら。気になる方はご覧ください
今週の「ちえラジChat」は、NotebookLMやAI、プログラミング、地域活動、ゲスト出演のエピソードなど、非常に多様な話題をお届けしました。
その中でわたしが特に強く感じたのは、「記録することの大切さ」と「複雑なものをシンプルに捉える力」、そして「声なき声を拾う」という三つの軸でした。
月曜日:NotebookLMのすごさ
月曜日はNotebookLMについて
最近よく使っているのが、「NotebookLM」。
トークイベントやポッドキャストの文字起こしから、様々な形で情報を抜き出してくれるほか、要点を6分ほどの音声にまとめることもできるAIサービス。
振り返りって意外と大変で、1時間の動画を見直すのは正直しんどいんですが、NotebookLMを使うことで短時間で振り返りが可能になりました。
しかも、わたし自身が話している時は「何気なく話しただけ」と思っていた部分を、ちゃんと拾って問いを立ててくれる。
それがきっかけで「そういえばあれもあったな」と、自分の考えを再発見できる瞬間も多くありました。
このツール、教育現場、特に国語の授業で使ってもすごく効果があるのでは?と思っています。問いを立てることって、本当に学びの根幹なんだなとあらためて思わされました。
- トークセッションの際に「ちょこっとだけ話した内容」や「本筋にあんまり関係ないんだけど、実はこれ重要なのかもしれないなっていうのは考え方についての話」など、自分自身が忘れかけていた重要な点に気づかされることが多い。
- 長時間の動画振り返りよりも、6分程度の短い音声概要で気軽に振り返りができる点が有益。
- 内容の重要部分とそうでない部分を識別しつつ、重要でない部分も言及するため、自身の記憶の抜け漏れに気づける。
- 音声概要の最後に提示される問いが「本質をついてきてる」ことが多く、思考のヒントになる。
火曜日:プログラミングはもっとシンプルでいい
火曜日はプログラミングをもっとシンプルに考えようという話。
今回は「難しく考えすぎないこと」がテーマでした。
これは泉寿荘での高齢者向けプログラミング教室でも感じていることなんですが、「難しそう」という先入観が、実際の理解を邪魔してしまうことが本当に多い。
でも実際のコードって、結構単純なものの組み合わせなんです。
足し算、文字表示、条件分岐。
そんな小さな部品を「ピタゴラスイッチ」みたいに組み合わせて動かしていく。それがプログラミングなんですよね。
AIにコードを書かせるときも、複雑な要求よりも、シンプルに分けた方がうまくいくことが多い。だから、シンプルに考える癖をつけるって、すごく大事だなと改めて感じました。
- プログラミングにおけるシンプル思考の推奨:プログラミングで「変に難しく考えてしまう」人が多い現状がある。
- 泉寿荘でのプログラミング授業でも同様の傾向が見られる。
- 個々の要素はシンプルであることが多いため、複雑に感じたら「シンプルに考え直してみる」ことが重要。
- シンプルに考えることの応用: AIに何かを頼む際も、やりたいことを「なるべくシンプルに表現する」ことが大事になっている。
水曜日:おてらおやつクラブの活動に触れて思うこと
水曜日はSBCast. #142 おてらおやつクラブの深堀麻菜香さんの回を振り返り
おてらおやつクラブの活動は、仏様へのお供えを「お下がり」として全国の一人親家庭に届けるというもの。
わたしがこの活動を初めて知ったのは、いつも聞いている「Temple Morning Radio」でした。宗教的な儀礼を超えて、地域とつながる実践としてのこの活動にとても驚いたのを覚えています。
お寺というと、葬儀や法事といった行事で訪れる場所という印象が強くありますが、それだけではないんですよね。
おてらおやつクラブのような取り組みを通して、お寺が地域福祉の一端を担っている。
わたしは宗教とはその土地の暮らしを支える「メソッド集」なんだと思っています。
だからこそ、宗教を信じるかどうかではなく、その存在や教えがなぜあるのかを知ること。これは、これからの多様な社会を生きる上でとても重要な視点だと思います。
今回のような取り組みを知ることで、自分の視野が広がったと同時に、やはり「声をかけてよかったな」としみじみ思いました。
思い切って声をかけてみないとつながらないご縁って、本当にたくさんあるんですよね。
SBCast.は今後も、こうした地域に根ざした、そして誰かのために動いている方々に焦点を当てていきたいと改めて感じた1日でした。
- 活動内容は、お供えされたものを仏様からのお下がりとして、全国の一人親家庭に「お裾分けする」。
- 従来の仏教活動とは異なる形で社会貢献している点に感銘を受けていた。
- 信仰するかどうかにかかわらず、「教義についてその理由について知っておくとか、その関係者と話しておくっていうのはすごく大事」である。
木曜日:ゲスト出演と地域活動の軌跡
木曜日はLISTENを中心に活動・配信をされている純朴さんの番組「純朴声活」にゲスト出演した話。
ゲスト出演って実はこれが初めてだったのですが、とても楽しい時間でした。話題は、日本Androidの会、オープンソース、地域活動など多岐にわたりました。
とくに力を入れて話していたのは、「地域活動は支える仕組みが必要だ」という点。Babelのようなオープンソースプロジェクトが「キャリアパス」になっていくべきだという話は、地域活動にも通じるものがあると思っています。
企業も、地域に支えられて成り立っている部分があるはずです。だからこそ、地域活動を「趣味」ではなく、社会に必要なインフラとして扱っていく考え方が求められているんじゃないかなと強く感じました。
- オープンソースソフトウェアと地域活動: Babelの記事から着想を得て、オープンソース開発がキャリアパスにあるべきという考えを地域活動に広めたい。「地域の活動があることによって地域が成り立っている」「企業から何かしらの配慮とかそういうのがあってもいいのではないか」「地域活動をしている人を支える仕組みが必要」。
- 労働者を労働の場に縛りすぎている問題: 最近の20代には地域活動にコミットする人が増えている傾向はあるが、「せいぜい1割2割程度」であり、社会を変えるほどの変化は数世代後になる可能性。「雨が止むまであなたが生きてるとは限らない」というフレーズで、できることを今やるべきだと強調。
- 「旅人」と「拠点」: 純朴さんを「いろんな土地をめぐりめぐる旅人」と捉え、旅人が休息し情報共有できる「場所(拠点)」が全国にあることの重要性を強調。全国のコミュニティカフェをインターネットで繋ぐ構想に言及。
- AIと記録の重要性(再強調): AIは既存の情報を基にコンテンツを生成するため、旅人や実体験のある人の「活動履歴」や「記録」が、AIが「別の視点を得られるコンテンツ」や「地域の課題」を発見するための重要なソースとなる。「AIが発達すればするほどそのベースとなる地域の旅人さんたちの活動履歴っていうのはすごく大事になっていく」。
金曜日:声なき人の声をどう拾うか
金曜日は週の最後は「サイレントマジョリティー」の話。
インターネットで声を上げないけど、実際に話してみると「聞いてるよ」と言ってくれる。SBCast.でも、そんな方が多いです。
そういう方の声って、実はとても重要なんですよね。ネットで目立つ声よりも、課題に根ざした、現場に即した視点を持っていることが多い。
だから、そういう方にどう「話してもらうか」。場の安全性を作る、アカウントの取り方を教える、怖くないよって伝える……そういった積み重ねが、今求められていると感じています。
- サイレントマジョリティの定義: 「物言わぬ大衆」。公の場で意思表示をしない多数派。地域では特に多い。
- 課題としての認識: SBCast.のメインリスナーにも多い可能性があるが、どういう人が聞いているか把握しづらい。コメントせずとも実際話すと聞いている人がいる。インターネットアカウントがない、発信方法が分からない、怖さを感じるなど、様々な理由が考えられる。
- サイレントマジョリティの意見の重要性: 「他の層の人たちの意見とは全然違う」「課題に密着したものを持っている」「全く他の人たちと違う課題を持っている」ため、彼らの意見をいかに「拾い上げるのか」あるいは「喋ってもらうのか」が非常に重要。
- 解決策の模索:ツールの使い方やアカウントの取得方法を教える。
- 危険を回避した発信方法を提示する。
- 「ここなら安全だよ」という場を作る。
- これらのアプローチを「どこかしらでうまくやっていかないといけない」という課題意識。
まとめ
今週は、NotebookLMのような技術から地域社会の在り方、個人の活動のつなぎ方まで、非常に広い範囲を考える週でした。
その中でも共通して感じたのは、「記録すること」の力です。
自分の活動を記録する、共有する。それが未来の誰かの「ヒント」になる。
AIがその記録を元に分析して、また別の価値を生むこともできる。だからこそ、これからも「記録し続ける人」を応援したい。そんな想いを強くした1週間でした。
- 記録の重要性: 音声やテキストで活動内容などを記録に残すことの重要性を強く感じています。これは昔以上にその重要性が増していると考えています。
- 労働と地域活動、社会の変化: 労働者が労働の場に縛られすぎている問題について、最近の20代には地域活動に深くコミットする人が増えていると感じているものの、それが社会全体を変えるほどの大きな流れになるには時間がかかるかもしれない、いつになるか分からないと考えています。社会はいつか変わるかもしれないが、変化が起こるまで自分が活動できるとは限らない(「止まない雨はない」が、雨が止むまで生きているとは限らない)という考えに至り、だからこそできることはできる時にやった方が良い、この考え方をメインに据えていきたいと感じています。
- サイレントマジョリティへの関わり: 地域周りには、インターネットなどで積極的に発信しない「サイレントマジョリティ」が多いと感じており、SBCast.のリスナーにも多い可能性があるとしています。彼らが持つ意見は他の層と異なり、課題に密着していることも多いため、その声を聞き、あるいは喋ってもらうことが重要な課題だと認識しています。ネットでの発信方法や安全な場作りなど、彼らが安心して意見を表明できるような支援が必要かもしれないと考えています。
AIまとめ考
今回はGeminiが割とまとめすぎている…ので、Geminiの文章は全く使えなかった。特にここ最近はGeminiのブログ記事はどこから見た視点での話なのかちょっとわかりづらい時もあり、少し扱いづらいです。ちえラジChatを読んでいる第三者みたいな目線なんでしょうか。
ChatGPTのほうはややメモリーなどの影響もあってかいつも以上に砕けていますが、そこについてはそのまま使用しています。
グラフィックレコーディングの内容も含め毎回着眼点が異なる文章が出てくることも多く、違った視点の結果が得られるなと感じます。
今後も少しずつ工夫しながら続けていければいいなと思います。