高見知英のかいはつにっし(β)

高見知英のアプリケーション開発日誌 のほか、地域活動などの活動報告ブログ。

ちえラジChatの一週間: プログラミングから地域活動まで

この話のマインドマップ

今回も毎日やっているちえラジChatより、今週一週間の配信内容を中心にお届けします。

なお前回のとおり、AIの原稿はこちら。気になる方はご覧ください

takamichie.notion.site

岩手県普代村への視察から得たもの

月曜日は先週木曜日から行った岩手県普代村の視察旅行について。

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先週は、岩手県普代村への視察旅行に行ってきました。この旅行では「いわて若者カフェ」などの地域活動拠点を見学し、地域おこし協力隊の方々とも交流することができました。

特に印象に残ったのは地方の交通事情です。

普代村には三陸鉄道が通っていますが、本数が少なく、地元の人はそれほど使わないと聞きました。

以前田舎町を舞台にしたゲーム「ペルソナ4」では、隣の比較的大きな都市に行くにはバイクが必要(=電車に乗っていくという選択肢は出ない)でしたが、あのことを思い出します。

ゲームの世界の話だと思っていましたが、現実の地方では、こんな理由から車が主な移動手段となっているという状況を目の当たりにし、地方の車社会について改めて考えさせられました。

私は普段車に乗らない生活を送っているので、この事実はとても新鮮でした。

普代村での視察を通して、地域のコミュニティ拠点の多様性も感じました 。SBCast.でも常々様々な地域のコミュニティについてインタビューをしているのですが、実際に現地を訪れてみると、それぞれの場所にしかない特色があることを実感しました。

  • 地域コミュニティ拠点の多様性: SBCast.を通じて知るだけでなく、実際に現地を訪れることの重要性を認識。
  • 地方の公共交通機関と車社会: 普代村三陸鉄道が運行しているものの、本数が少なく日常的な移動手段としては利用されていない実態を把握。ゲーム「ペルソナ4」の例を挙げ、地方における車社会の必然性を理解。
  • 視察の限界と今後の展望: 今回の視察では、子育て世代や高齢者のコミュニティ、行政運営の施設などは見られなかったため、今後の機会に期待。
  • 外部事例視察の意義: 異なる拠点の活動事例を見ることで、自身の拠点を変えることにつながる感覚を得た。

プログラミング的思考って基本的なことでは?

火曜日はプログラミング的思考という概念について

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シニアプログラミングもくもく会で、シニアの方にやりたいことを文章化するよう提案したところ、「それがプログラミング的思考ですか?」と言われて驚きました。これって基本的な考え方ではないのでしょうか?

ChatGPTに「プログラミング的思考とは何か」と質問したところ、「順序立てて考えること」という回答。

chatgpt.com

しかし料理や掃除など、よほどの熟練度に達していない場合は大抵なんでも順序立てて考えるはずです。これは「段取り力」と言った方が適切かもしれません。

プログラミング的思考を学ぶのにプログラミングが重要だと思いますが、ピクミンや料理、図画工作など、何かをやって失敗する経験から段取り力を磨くきっかけが得られれば、それもいいのかもしれません。

ただ、「書いた通りに動く」という特性はプログラミングならではで、それを鍛えるにはプログラミングが一番だとも思っています。

  • プログラミング的思考への疑問: シニアプログラミングもくもく会での出来事をきっかけに、「プログラミング的思考」という言葉が指す考え方について疑問を持つ。
  • 問題解決の基本: やりたいことを文章化することや、順序立てて考えることは、プログラミングに限らず多くの分野における基本的な考え方ではないかと指摘。
  • 段取り力の重要性: プログラミング的思考は、むしろ「段取り力」と呼ぶ方が適切ではないかと提案。
  • プログラミング特有の側面: 自身が考えた通りではなく、「書いた通りに動く」という点はプログラミングならではの性質であり、それを鍛えるにはプログラミングが有効であると考える。

SBCast.での配信で気をつけていること

水曜日はSBCast.もSBC.オープンマイクも最新回の更新がないため、SBCast.での配信で気をつけていることについて。

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SBCast.やオープンマイクなど、人とのインタビューや対話をライブ配信することが多いので、気をつけていることがあります。

基本的に相手の活動に冷や水を浴びせるような発言は避けるよう心がけています。例えば、震災復興活動をしている人に「もっと別のやり方があるのでは」と言ったり、アナログの大切さを説く人に「非効率だからデジタル化すべき」と言ったりはしません。

音声配信には「ナイフを持っている人から逃げる人の場面が、ビデオカメラを通してみると逆にを襲っているように見える」というメディアの風刺画のような危険性があります。

特に映像がなく、相手がどんな環境で聞いているかわからない音声だからこそ、誤解を招かないよう気をつけています。

綿密な事前打ち合わせをしない分、危険も高いかもしれませんが、だからこそ気持ちの面では特に配慮していきたいと思っています。

  • 多様なジャンルの対話: 子育て、プログラミング、地域活動など、全く異なるジャンルの人々と対話する機会が多い。
  • 発言への配慮: 相手の活動に冷や水を浴びせるような発言は避けることを最重要視。
  • 音声メディアの特性への意識: 映像がない音声メディアの危険性(受け取り方による印象操作の可能性)を認識し、注意を払う。
  • 謙虚な姿勢: 完璧ではないことを自覚しつつも、相手を傷つけないように気持ちだけでも注意していきたいという思い。

「高見さん、本当にいろんな事例知ってますね」と言われること

木曜日は地域活動における情報について

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地域活動について話すとき、「高見さん、本当にいろんな事例知ってますね」と言われることがあります。

これは「収益になること全部捨てた結果ですが」と返すほど、複雑な気持ちになる言葉です。

ポッドキャストを配信・編集する時間、ゲストを探す時間、平日昼間の収録…これらは「安定した生活や自己実現の機会、人並みの幸せ」と引き換えに得た知識なのかもしれません。

しかし、地域のことを知るために多大な犠牲を払わなければならないというのは、本来おかしいことだと思います。

若い人が低リスクで地域の情報を得られる環境がなければ、地域に若い人は関われません。

定年を迎えていない、働き盛りの人たちも当たり前に地域の情報を得られる世の中になってほしいと思います。

そのために情報発信を続け、情報を得るハードルを下げていきたいと考えています。

  • 地域活動の提案: 地域での活動改善提案を求められた際に、自身の知識を活かして様々な事例を紹介した経験。
  • 犠牲との引き換え: これらの知識は、安定した生活、自己実現の機会といった「人並みの幸せ」と引き換えに得られた側面が大きいと認識。
  • 疑問と問題提起: 人並みの幸せを諦めないと地域の情報が得られない現状に対する疑問。
  • 地域活性化への課題: 若者が低リスクで地域情報を得られないと、地域活動への参加が進まない懸念。

アニメのミカタ—地方での視聴環境を考える

金曜日はアニメの見方。視聴環境についての話。

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普代村への視察で、インターネット環境があれば自宅のnasneにアクセスでき、Amazon Prime VideoやNetflixも視聴可能だと確認できました。岩手朝日テレビでもプリキュア・戦隊・ライダーが放送されていたので、アニメ視聴環境は整っていると言えます。

しかし、「それでいいのか」という疑問も感じました。

最近のアニメ特撮は複雑化しており、1回見ただけでは見落とす情報も多いです。X(旧Twitter)やニコニコ実況のコメントを見て「そういうことか」と気づくこともよくあります。

アニメを一人で見る環境を見直し、パブリックビューイングやウォッチパーティーのような場を作ることもできるのではないでしょうか。

地方移住を推進する団体こそ、こうした視聴環境の変革を考えてもいいように思います。

もちろんただパブリックビューイングをするだけでは放映権などの問題もあり、まだ具体的な答えは出ていませんが、「テレビで流して録画して見る」「配信サービスで見る」以外の選択肢を考える必要があるのではないでしょうか。

  • 普代村での視聴環境確認: 普代村での仕事の可能性に触れ、現地のテレビ視聴環境(岩手朝日テレビの存在、nasneの利用可能性)を確認。
  • 複雑化するアニメの内容: 近年のニチアサ(プリキュア、戦隊、ライダー)作品は内容が複雑化しており、一度見ただけでは理解しきれないことが多いと感じている。
  • 背景情報の重要性: 劇中では語られない背景情報や感情表現が重要であるため、一人の鑑賞だけでは不十分ではないかと疑問を持つ。
  • 新しい視聴方法の提案: パブリックビューイングやウォッチパーティーのような、複数人で同時に視聴する機会の創出を提案。
  • アニメの見方の変革の必要性: 現在のテレビ放送や配信サービスでの視聴だけで良いのかという疑問を投げかけ、アニメの見方自体に変革が必要ではないかと問題提起。

未来への展望

今週のちえラジChatでは、地方創生とアニメやプログラミング的思考というテーマを通して、私が感じたこと、考えたことをお話しました。

まだまだ見えていない問題・課題は多いですが、これからも様々なことに興味を持ち、積極的に行動していきたいと思っています。

AIまとめ考

今回はなぜかChatGPTが文字起こしのデータを読み込むことができなかったため、ClaudeとGemini、NotebookLMを使用しています。

ChatGPTは非常に表現力豊かな、適宜(たまに過剰な)誇張表現を使った文章を書くのでこういうときにはよいのですが、たまにこのような読み込みエラーが発生することがあります。

文章の生成には今までどおり先日公開した拡張機能を使っているのですが、ファイルの文字コードなどの理由なのでしょうか、それとも読み込みが出来ない情報が含まれていたのでしょうか?

文書の方はClaudeもなかなかいい感じに出力していたので問題ないですが、マインドマップなどまとめ方がかなり粗く、やはりここはChatGPTが良いかななどと感じるところではあります。

グラフィックレコーディングもSVG形式で必死に出力してくれたのは非常にありがたいのですが、ちょっと固すぎてグラフィックレコーディングとは言いづらいですね。

グラフィックレコーディング(Claude作成)

やはりここはChatGPTとGeminiとNotebookLMで出力を補い合って行くのが良いかなと感じます。

つくづくこういうところ見ると、真面目に何かを出力したいという時は一つのAIサービスだけに頼るというのはやや厳しいところがあるなと感じます。そして完成形になった二つをまとめるということは、当然人間の編集範囲もあるわけで…。そのあたりも含めた人間の総合力が必要とされる部分もあるだろうなと感じました