高見知英のかいはつにっし(β)

高見知英のアプリケーション開発日誌 のほか、地域活動などの活動報告ブログ。

キャリアサービスと災害対策

一昨日、テレビで去年の東日本大震災の特集をやっていました。わたしもそういえば、あのときははじめて会社で一夜を明かした、まだまだ鮮明に記憶に残っています。東北の人たちに比べればほんとうに大したことのない影響だったと思いますが。


ところで、見てて思い出したのは、ドコモの音声アップロードサービスの「声の宅配便」。たしか震災等で音声通話が繋がりにくいときの代替通信手段として紹介されたような記憶がありますが、ほかにも日々の伝言代わりに使うとか、日常のユースケースも紹介されていた。しかし実際のところ使われてるんでしょうか?

ああいうの、確かにけっこう便利だと思います。とくに準備しなくても、相手の環境を考えなくても、お手軽に知り合いや家族に音声メッセージを流せる っていうこと になるわけですから。
でも、ドコモの独自サービスなんですよね。独自サービスだから、受け手も送り手もドコモのケータイユーザーである必要があるし、しかもメッセージはケータイでしか再生できない。ああいうのが全世界共通のオープンなプロトコルだったら、各キャリアや他のアプリベンダーが自由に実装できるし、PCやほかのネットワーク端末でも使えるなど、ただの音声サービスを超えた可能性があるのですが、それができない。
災害時用の緊急サービスという体でいて、実はキャリア縛りの手段の一つなんだ考えると、なんともな感じです。まあ、さすがにそれは、ちょっと偏見が過ぎるかもしれませんが。


スマートフォンが多くの環境で使われるようになって、良かったと思います。キャリアの思惑だけでサービスが展開されないし、必要があれば個人でだってサービスを展開できる。
キャリアのサービスは、それはそれであって良いと思うけど、キャリア縛りのための道具になっていてて、結局いざというときには使えるのかな と。もちろん友達も一緒に同じキャリアにということなんでしょうが、多数の人々が集まるようなコミュニティではそれを考えるのは難しい。やはり、キャリアや環境に関わらず使えるサービスが一番使いやすいな と。

そんなことを考えていました。