
今回も毎日やっているちえラジChatより、今週一週間の配信内容を中心にお届けします。
なお前回のとおり、AIの原稿はこちら。気になる方はご覧ください
今週は、予定の共有からはじまり、学校のプログラミング授業の準備、情報発信の宛先を見直す試行錯誤、テキストコミュニケーションの難しさ、そして週替わりテーマのアニメ談義まで、私の関心ごとがぐるりと一周しました。
生活の記録をAIでどう整えるか、現場での教育活動をどう持続させるか、そしてテックや市民活動の情報を“届いてほしい人”にどう届けるか。どの話題も、日々の実践から生まれた具体的な問いでした。
月曜日:今週の予定とAIの活用法について
月曜日は、「暮らし×AI」の実験の話
最近は、日々の活動を全て録音し、その内容を毎日NotebookLMに質問して記録する生活を試しています。誤字は多いものの、精度自体は非常に高く、記録として十分に活用できると感じています。
特にMermaid記法でフローチャートを作成する実験は、時間の記録を正確に行うことで高い精度が得られ、記録ツールとして有効だと感じています。以前はGoogleタイムラインを使っていましたが、位置情報の精度に問題があり、修正に苦労していました。この新しい方法で、より正確な活動記録が取れるかもしれないと期待しています。
AI以外にも、スマートウォッチなどを活用して生活の質を向上させる方法を模索しています。
私は忘れっぽいところがあるので、忘れ物防止などにも役立てたいと考えています。テクノロジーの積み重ねが生活を豊かにすると考えているため、これからも色々なツールを試していきたいです。
- 最近、自身の活動を全て録音し、毎日NotebookLMに「今日何があった?」と質問して内容をまとめる生活を送っていることを報告し、その精度が「なかなか精度いい」と感じていることを述べました。
- 活動内容をMermaid記法でフローチャートとして作成する試みも始めており、これも「結構いい精度」であり、特に移動時に時間を具体的に言うと記録に反映されることに有用性を感じ、「記録にも使えるな」と考えています。
- Googleタイムラインの精度の悪さに不満があったため、AIを活用した今回の記録方法は「ちょうどいい方法が見つかったかもしれません」と感じ、AIやスマートウォッチなどのツールを活用して生活の改善や忘れ物防止に役立てたいという期待を語りました。
火曜日:中学生向けプログラミング授業と課題
火曜日は、SIDE BEACH CITY.として開催している中学生向けプログラミング授業の話。
私が所属するSIDE BEACH CITY.では、毎年9月から11月にかけて、泉区にある緑園学園の中学生にプログラミングを教えています。授業では、Scratchから始めてJavaScriptを扱い、最後は例題からの派生でも完全オリジナルでも構わないので、各自で作品を作ってもらう流れです。
去年は発表会も行い、一部の生徒が作ったオリジナルのゲームは本当に素晴らしい出来でした。学内LANからはChatGPTにアクセスできないため、生徒たちが自力で制作したことに感銘を受けました。
しかし、この授業にはいくつかの課題があります。まず、私一人で全ての指導を行わなければならない点です。
昨年は母校のサークルからお手伝いがありましたが、今年は完全に単独での開催となりました。SIDE BEACH CITY.のメンバーもIT利活用支援を掲げているにもかかわらず、こうした活動に協力できる人材がいないのは大きな問題だと感じています。平日の開催という事情もありますが、休日でも協力できる人がいない現状は、NPOとしての体制に疑問を抱かざるを得ません。
また、学校側の体制にも課題があると感じています。
プログラミングは中学校の必修科目であるはずなのに、地域の人から学ぶ「普段習わないこと」のカリキュラムに含まれていることに違和感を覚えました。
今年はより簡単なプログラミングコースが新設されたようですが、それでも3つも離れた区から私を呼んでいる現状は、学校側もまだ自立できていないのかもしれません。
この授業は収益性のある活動ではありませんが、NPOとしては意味のある取り組みだと考えています。しかし、より多くの学校が自力でプログラミング教育を行えるようになることを願っています。
- SIDE BEACH CITY.として、今年も泉区の緑園学園(義務教育学校)で中学生向けのプログラミング講座を9月から11月頃に実施することを改めて説明しました。
- 講座内容がScratchからJavaScriptへと進み、最終的に例題からの派生やオリジナルの作品制作を行うこと、そして昨年からは全校生徒を対象とした発表会も実施されていることを共有しました。
- SIDE BEACH CITY.がIT利活用支援を掲げながら、このような時にプログラミングに携われる人が一人もいない現状を「大問題」と捉え、「NPOとしても大丈夫なのか」という疑問を抱いていることを示しました。
- プログラミングが中学校の必修科目であるにもかかわらず、学校自体が授業を実施できる状態にないことや、「普段習わないこと」の枠組みで行われていること、そして収益性のない活動であることについて、学校側とNPO双方のあり方に疑問を感じていると述べました。
水曜日:ヤンキーに届く情報発信
水曜日は、SBCast. No.133(朝日新聞ポッドキャスト・神田大介さん回)を手がかりに、「誰に情報を届けたいのか」を自問しました。
番組内で挙げられた“ヤンキー”という言葉を、私は「真面目な話題を敬遠しがちな人」や「必要な情報にアクセスしていない人」へのメタファとして受け止めました。
ITツールやプログラミングは、こちらが一方的に使えれば済む話ではありません。
相手も最低限の使い方を知らないと、支援も連携も前に進まない。決済アプリ、電話の自動応答、生成AIの問い合わせなど、生活に必要な“共通言語”は広がっています。だからこそ、関心が薄い人にも届く入り口を用意する必要があります。
SBCast.の言葉遣いは、どうしても“真面目な人”向けに寄りがちです。そこで私は、ポッドキャスト前後のAI要約や、この「ちえラジChat」のような軽い導線をあわせて、重い内容もさらっと噛める形に分解して発信する取り組みを増やしています。完璧ではないですが、“届く設計”への小さな実験です。
結局のところ、「自分たちが困らないため」にも伝播が必要です。市民テックは単独プレイでは成立しません。届いていない相手に届く言葉、耳に入るフォーマット、試してみたくなる小さな課題設定。これらを一つずつ磨き、対象を“こちら側”に招き入れる工夫を続けます。
- SIDE BEACH CITY.のウェブ配信について議論されたSBCast. No.133で、「ここに情報を届けたいってどんな人?」という問いに対して「ヤンキー」という言葉が出たことを振り返り、これを「真面目な文脈の話題を好まない人」というニュアンスで捉えていると考察しました。
- ITツールは自分だけが使えれば良いものではなく、相手も使える必要があるため、SIDE BEACH CITY.の情報(ITツールの使い方やプログラミングのやり方など)も、いわゆる「ヤンキー」層に届けて使ってもらうべきだと強く主張しました。
- 現在のSBCast.の言葉遣いは真面目な人向けだと自覚しつつも、AIのまとめや「ちえラジChat」のまとめなどを通じて、間接的に幅広い層に情報を届けようとしていると述べました。
木曜日:テキストコミュニケーションの難しさ
木曜日は、コミュニケーションの難しさについての話。
最近、Discordである議論の返信を待っているのですが、相手からの返答が絵文字のリアクション一つで終わってしまい、話が終わってしまったように感じています。
DiscordやTeams、Slackといったサービスでは、絵文字のリアクションが便利である一方で、それが「話の終わり」と捉えられてしまうことがあり、コミュニケーションのすれ違いが起こりやすいと感じます。
もちろん、絵文字は「注目している」や「共感している」といったニュアンスを伝えるのに役立ちますが、重要な内容に対してはテキストでの返信が必要だと私は考えています。
エモジだけでは自分の意図が正確に伝わらない可能性があるため、私は自分自身が回答を求められているときには、「はい」や「いいえ」のような短い返答でも、必ずテキストで返信するように心がけています。
これは、自分の中で最低限のルールを設けることで、より円滑なコミュニケーションを図るためです。
- Discordでのテキストコミュニケーションにおいて、自身が議論を続けたいと考えている内容に対して、相手が絵文字のリアクション一つで終わらせてしまい、「絶妙に惜しい」と感じた経験を語りました。
- 絵文字リアクションには返信する余裕がない場合や、注目していることを伝える際など便利な面もあると認めつつも「そこじゃないだろう」という使い方をする人が多いと感じていることを示しました。
- 絵文字リアクションでは人によって捉え方が異なり、自分の意図が相手に正確に伝わらない可能性があると考えているため、テキストコミュニケーションにおいては「最低限のルール付け」が必要だろうと提唱しました。
金曜日:『仮面ライダーガヴ』を振り返って
金曜日は、最終回を迎えた『仮面ライダーガヴ』について
映像技術や雰囲気も素晴らしかったですが、特に人間ドラマが深く描かれていたことに感銘を受けました。
主人公の家族関係の描写がしっかりしていて、敵側も一枚岩ではなく、それぞれのキャラクターが痛みを抱えていた点が非常に良かったです。
この作品のもう一つの特徴は、キャラクターたちが自分の過ちを隠さず、責任を受け入れる覚悟を示していることです。
敵対するストマック家も、それぞれが抱える問題に向き合い、何らかの形で決着をつけて散っていく姿が印象的でした。
リアルな事件や社会問題を物語に織り込んでいる点も、この作品の魅力を高めています。このように、子どもにも大人にもメッセージを届けるニチアサの作品は、非常に濃密な内容だと改めて感じました。
新しい『仮面ライダーゼッツ』も始まり、今後どのようなドラマを見せてくれるのか、とても楽しみにしています。
- 週替わりテーマとして、先日終了した「仮面ライダーガヴ」について「ガヴは本当に映像技術とか雰囲気の盛り上げとか、ものすごく人間ドラマしてたな」と高く評価し、その人間ドラマとしての魅力を語りました。
- 主人公側のライダーの過去、純粋なグラニュートであるラキアを含むパーティー構成、そして主人公の家族関係の描写が「すごくしっかりしてた」と感じ、各話に込められたテーマの細かさを評価しました。
- 敵対するストマック家も、それぞれが「幼稚な考えから生まれたものだったかもしれないけれども、それぞれの人にとってはすごく重要な問題だった」痛みや思いを抱えていた物語の流れを「良かった」と感じ、X(旧Twitter)の実況と合わせて視聴することでニチアサの面白さがより深まると述べました。
- 「闇バイトみたいなものを思わせる展開が大量にあったのも印象的」であり、リアルな社会問題を物語に織り込む描写を「いいな、リアルだなっていうふうに思いますし、だからこそ引き込まれる」と高く評価し、新しい仮面ライダーゼッツへの期待を述べました。
まとめ
パーソナルAIによる自己記録から、ITツールの普及戦略、日々のチャット、そして子ども向けテレビ番組まで。日常の何気ない風景に少しだけ注意深く目を向けてみると、そこには予想もしなかった複雑さと意味の層が隠されています。
一見するとバラバラな発見ですが、根底には共通のテーマが流れています。それは、磨き上げられた「公式」なものよりも、生のデータや直接的な言葉、そして意図的に作られた物語の中にこそ、個人の真実や社会のリアルが隠されている、ということです。
あなたの日常には、どんな見過ごされた発見が隠されているでしょうか?
- 暮らし×AIの実装:録音→AI要約→可視化のループを日常化し、誤記は“意味が取れればOK”で回す。地図プロットは別レイヤーで設計。
- 教育活動の持続性:外部人材依存から、学校側の内製力強化へ。NPOとして“教える側の人材プール”を増やす仕組みづくりが必要。
- “届く”発信設計:関心の薄い層(“ヤンキー”メタファ)に入門の入口を複線化。軽い導線(AI要約・短尺・グラレコ)と本編を併走。
- オンライン合意形成:絵文字=ニュアンス、テキスト=意思。最低限の返信ルールを共有して齟齬を減らす。
- 物語から現実へ:『ガヴ』の“罪と責任”の描写に学び、作品を現実の対話の踏み台にする見方を続ける。
AIまとめ考
今回はNotebookLMにブログ作成という機能が付いていためこれを試験運用。今はなぜか使えなくなってしまっていますがまとめの部分にはその文章を使っています(とはいっても同じようなプロンプトを入力すれば同じような内容が出せるとは思うのですが)。
その他も、やはりChatGPTの内容は若干意識高めに感じたため、水曜日以外はGeminiの出力内容を使用しました。やはりGeminiの文章はだんだんこなれているなと感じます。とは言え時々注目する視点がぶれてしまうこともあるので注意は必要ですが。
この辺りを見ると本当にAIの出力や得意分野というものは日々変遷するなと感じています。最近はAIの活用について自治体の方と話をする機会も多く、そういう時にもどの分野に何が向いているのかという話題をしていたのですが、このへんは逐一考えながら進めるようにしないといけないなあと思っているところです。





