高見知英のかいはつにっし(β)

高見知英のアプリケーション開発日誌 のほか、地域活動などの活動報告ブログ。

UWSCの今後は…

直前のお知らせになってしまいましたが、5月26日(土)の.NETラボ勉強会にて、スピーチをすることとなりました。とても久しぶりの20分スピーチです。

dotnetlab.connpass.com

今回のネタはいつも使っているツール、UWSCについて。といいつつ、NPO法人 まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.についても割とお話しする予定です。間に合えば7月開催のオープン勉強会についてのお知らせも行いますので、お楽しみに。

で、UWSC

と、いうことでUWSCの情報を仕入れに、公式情報含めおいろいろ探し回ってみていたのですが…。

なんと、UWSCの公式サイトが403に。

調べてみると、3月頃から一部のページにアクセスできない状態となっているようで。サイトが全く消滅しているわけではないようです(FAQなど一部のページにはアクセス可能です)。

wiki3.jp

また、Proバージョンの購入はできない(できたとしてもライセンスの発行が行われない?)ようです*1

とりあえず使えていますが今後はどうなるんだろう?という不安の声は、掲示板などを見ているとところどころで見かけますね。

とはいえ、今回は変わらず、UWSCでお話をします

さて話そう という段になって不吉な状態ではありますが、とりあえず今更内容を変えるわけにもいかないので、UWSCでお話しを続けます。COMオブジェクト利用だとか、マクロ記録のコツなどはほかの環境でもある程度応用できると思うので。

とはいえ、たしかにオートメーション処理を全部UWSCでやろうとするのは、限界なのかもしれません。

COMオブジェクトなんてのも今や昔の技術ですし、Edgeなどのモダンブラウザは操作できないので、その場合はPowershell経由でWebDriverなどを利用する必要がありそうです(あまりよく調べていません)。

Win32APIベースの画面操作関数はたしかにUWSCの魅力ではありますが、そもそもWin32APIベースの操作が通用するアプリは徐々に減り始めています*2

簡易的なGUIが一通り揃っているのもUWSCの魅力ですが、そもそもそのくらいであれば他の言語にもありそうだ。

全体的に見直すべきタイミングは、既に来ていると思っても良いかもしれません。

実際わたしもUWSCをマクロツールとして使うのはごく稀で、最近は「このような用途に向いたメソッドが詰まっているプログラム実行環境」として使っていますし、そのような環境であれば、別にモジュールを組み合わせれば他の言語でも構築できそうです*3

そもそも他のモジュールを使って拡張できる という利点のないUWSCをこの先利用することは、その点ではリスクですらある。

今回の件は一時的なことで、そのうちUWSCのサイトも復活して元通りになる可能性もありますが、今後の可能性については考えておいた方がいいんだろうなあ などと思いました。

*1:=フリーバージョンのダウンロード・利用は可能です

*2:ストアアプリなんか既にやや厳しいですし、WebアプリであればそもそもWin32APIに頼ることができない(UWSCではInternetExplorerを起動して、DOMで何とかする くらいしかない)

*3:とくにPythonなんかだとコマンドプロンプトから直接実行できるインタラクティブモードなどもありますし