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高見知英のかいはつにっし(β)

高見知英のアプリケーション開発日誌 のほか、地域活動などの活動報告ブログ。

子どもではなく、大人向けにプログラミング教育をするということ

プログラミング

これは、プログラミング教育 Advent Calendar 2015 - Adventarの十一日目です。

十一日目の今日は、わたしがまちづくりエージェントSIDE BEACH CITY.で子ども向けでなく、大人向けにプログラミングワークショップをやる理由をかいてみようと思います。

わたしが大人向けにプログラミングワークショップをやる理由は、いくつかあります。

  • 子どもの環境を作るのは親だと思うから。
  • 子どもが大きくなったときに上司になるのは今の親世代だから。
  • 子どもがその後も学べる環境を用意するには、地域の助力が不可欠だから。

最終的には子どものために何かしたい というのは確かですが、そのためにはまず、親世代に向けた情報発信を充実させる ということが大事だと思うからです。

子どもの環境を作るのは親だと思うから。

まずこちら。子どもが仮にプログラミングワークショップでプログラミングに興味を持ったとして、その後自習したり能力を高めるためには、結局親にもある程度の理解がなくてはいけない。プログラミングがどのようなものか、どんなことができ、どんなリスクがあるのか、最低限知っていないといけないと思うからです。

資金

まずは資金面。例えばパソコンを買うとか、ハードウェアを買うとか。プログラミング自体にお金はかかりませんが、環境を用意するにはそれなりのお金がかかります。そろそろ消費生活にはパソコンが不要になってきた今、「パソコンなんてどの家庭にもあるでしょう」と安易に考えてしまうのは、ちょっと危険なのかな と。だからまず、設備を用意するために親の理解が必要であろう と言うのが一つ。

学習面

次に学習面。自分は子どもが成長できる限界は、親の持つ知識やジャンルによってある程度決まってくる と考えています。もちろん親をはるかに超えて成長する人もいるにはいますが、それはある種かなりのレアケースなのではないかな と。

プログラミングを他の勉強を頑張るためのきっかけにしたり、他の分野と結びつけて理解を早めたり。そういった工夫ができるのは、親が知っているからこそ ではないでしょうか。


ということで、子どもの環境づくりの為にも、まずは親にプログラミングを教えるべきではないのか というのが一つ。

子どもが大きくなったときに上司になるのは今の親世代だから。

現在「将来のIT技術者のため」ということで、子ども向けのプログラミングワークショップに力を入れている団体・企業の話しもちらほら聞きます。
しかし、その子どもが大きくなって、就職したときに、その会社の上司になるのは、どんな人でしょう?

一部の例外を除いて、たいていは、今の親世代の人ではないでしょうか。

なのに子どもばかりにプログラミングを勉強させては、「上司はプログラミングのプの字も知らず、部下だけが詳しい」「プログラミングを知らない上司が、部下に見当違いの指示をする」という状況から抜けられないのではないでしょうか。


ということで、子どもが将来仕事をする環境のためにも、今の親世代にプログラミングを知ってもらう必要があるというのが、一つ。

子どもがその後も学べる環境を用意するには、地域の助力が不可欠だから。

また、以前Rubyのプログラミングワークショップに顔を出したとき、監督の方々からこういう話を聞いたことがあります。

「せっかくここで勉強しても、学校で(この話題を)話せる友達がいない」と言う悩みがあった

ちょうど以下の話しですね。もう4年も前になりますが。blog.onpu-tamago.net

結局、「プログラミングワークショップの場」だけがプログラミングできる場所になっては意味が無い。家庭も、学校も、あるいは地域も、プログラミングの話題が出てきても何ら不思議のない空間にならなければ意味が無いんじゃないかな と思うのです。

そのためには、たとえばふらっとステーション・とつかや、地域の放課後スクールのような場所で、プログラミングの話ができる環境を作る必要があるのでは?そういう場所でプログラミングの話をしても、非難されない、変人扱いされない雰囲気作りが必要なのでは? と思うのです。


ということで、プログラミングの話しができる場づくりの為に、地域の人にもプログラミングを知ってもらう必要があるというのが、一つ。



実際地域で色々な人と話していると、プログラミングはおろか、パソコンの利用すら怪しい と言う人はたくさんいます。また、パソコンやスマートフォンなど、デジタルなツールに偏見を抱いていたり、過度な警戒を抱いている人だって少なくありません。そんな人にプログラミングというものを知ってもらって、せめて偏見や警戒を少しでも弱めることができれば。そう思って、わたしたちは大人向けにプログラミングワークショップをやることにしたのです。

地域にプログラミング出来る人が出てくること

ついでに、他にもあります。先日、自分は戸塚区で行われた地域イベント、とつかお結び広場に行ってきました。

こういうところで話をしていると、地域NPOだったり、サークルだったりで、実はPCツールを使えば解決できそうな問題は、かなりたくさん見かけます。
そういう人に、プログラミングという手段を伝えることで、あたらしいアプリが生まれる可能性があるのでは というのもあります。

実際ふらっとステーション・とつかでも、プログラミングさえできれば解決できそうな問題 というのはいくつかあるそうです(自分もそんなに中まで入り込んでるわけじゃないので、詳しくは知りませんが)。

あるいは、その人たちが正しく要望を整理してどこかに依頼する でもいい。技術者と地域、プログラムと地域を結ぶためには、双方にそれなりの理解が必要になるのです。



以上のことから、わたしたちは子ども向けではなく、大人向け(というより、対象はあえて絞らず)にプログラミングワークショップをやっています。次回のプログラミングワークショップは、来年二月あたりに出来るかもしれません(場所はまた、ふらっとステーション・とつかです)。

もし興味のある方がいらっしゃいましたら、自分か、まちづくりエージェントSIDE BEACH CITY.までご連絡ください。