高見知英のかいはつにっし(β)

高見知英のアプリケーション開発日誌 のほか、地域活動などの活動報告ブログ。

メモサービスの使い分け

そういえば先日オフ会でちょっと話題にのぼったこと。

現在、OSを問わず利用できるメモアプリはいくつかあります。現状特に自分が使ってるのは三つ。

自分は頻度の差はありますが、一応どれもそこそこ使っていたりします。その使い分けについて当日あまり話せなかったので、こちらに書いてみます。

各種アプリの雑感

Evernote

この手のメモサービスの老舗的なサービス(?)ですね。有名なこともあって対応・連携アプリがとにかく多いです。ざっと見てみただけでも、以下のようなものがありますね。

これらアプリが対応しているのもあって、比較的汎用的に使えます。いちおう箇条書きマークを付けたり、部分的に太字を設定したりとある程度リッチテキストの入力もできるし、他人にノートを見せることもできます。全ノートを対象にした検索などもでき過去の記事を探すのも比較的楽。

ただ、ブック単位での共有しか設定できない・ブックの共有の場合いちいちワークチャットを経由する必要があるなど、小回りは効かないなあと感じます。

また、ノートブックが階層構造にできない(一段階までのスタックはできますが)上常に今まで書いたすべてのノートがサービス上に表示される状態になっているので、あまり多目的に使いすぎるとあとで困る というところがちょっと使いづらいかな と感じます。あらかじめ用途を決めていたり、やること・やらないことが決まっている場合は向いているかも。


あと、これはサービス自体の問題ではないですが、APIの利用がちょっとしづらい というのが気になりました*1

ただ、全体的に安定したサービスではあるので、自分は今のところメインで使っています。プレミアムサービスも利用中。

OneNote

MicrosoftEvernote的なサービス。いちおう前回も記事に書いていました。blog.onpu-tamago.net
Evernoteのように記憶領域とアプリがセットになっているわけではなく、データはあくまで個々のファイルとして、OneDriveやOneDrive for Businessに保管する という形になるようです。Office 2007のころにあったMicrosoft Binderに近いかもしれません。
また、業務用Office 365を使っていて、SharePointにプロジェクトページを持っている場合は、プロジェクトごとのノートブックを一つ作ることもできます。仕事の案件を一つのノートにまとめておくなどといった使い方には便利そう。


もともとファイル>セクション>ページという階層構造があるうえ、ページをほかのページのサブページにするということもできるため、階層構造は作りやすいです。また、ファイルごとにファイルの置き場所を変えることで、案件ごとのような単位での共有設定はできそうです*2


また、ノートの内容としては、Evernoteよりもかなり自由にレイアウトできるようになっており、ペン書きを自由な場所に書き込んだりテキストボックスをあちこちに配置したりと、比較的紙のメモに近い使い方ができます。ブレーンストーミングなどには向いていそうですね。


ただ、これだけ機能が多い割には、例えばよく使う画像をストックから貼り付ける(作図ソフトなどでよく見るステンシル機能)などのようなものがないうえ、図形とテキストボックスを結び付けて扱えなかったり、PowerPointのような作図機能がそろっていないなど、ちょっと物足りない感じがする部分もあります。
APIもある(?)みたいなので今後に期待でしょうか?

Google Keep

グーグルのアレです。機能的には少なく、ほかの二つに比べれば地味なもの(カラーリングは派手ですが)ですが、唯一時刻だけでなく、場所を指定してリマインダを設定できる(○○の近くについたらアラーム表示 ということ)というのが特徴かなと。

長文のノートを書くというより、短いメモを書くのにむいている感じ。AndroidにあるGoogle Nowリマインダ機能の長文版といった感じでしょうか。

スマートフォン(・タブレット)アプリはどうなの?

Evernote

さすが老舗。よく作りこまれているように感じます。できないこともあまりなく、PC版やWeb版でできることがほぼすべてスマートフォンアプリ上から行えます。
また、メモ入力時も、書式設定ボタンを常に表示しておけるので箇条書きの混じったメモ作成に使いやすいですね。

OneNote

前の記事にも書いていますが、こちらはあくまで「PCが主、スマートフォンタブレット版はおまけ」という感じ。できることは大幅に制限されています。書式設定などもスマートフォン版はいちいちメニューから操作してやらないといけないなどちょっと使いづらい(タブレット版はリボンから操作)。

Google Keep

こちらはWeb版自体もシンプルですがアプリもシンプル。スマートフォンアプリからできないことは多くないですが、そもそもWeb上でもできることはそんなにない。ある意味メモに特化したサービスかなと。

箇条書きなどの型の決まったメモは書きやすいです

それぞれの用途

個人的には、以下のように使い分けています。

  • Evernote:メイン。チラシの保管、仕事や地域活動などのメモ書き。何かの下書きなど箇条書きのみで完結する*3内容のもの。
  • OneNote:プロジェクトの進捗管理やプログラムの設計資料など、ある程度テーマがはっきりしているが、一枚のページでは収まりきらないような内容を書き溜める
  • Google Keep:買い物リストなどちょっと書いて用が済んだら捨てるタイプの短いメモを書くのに利用

まあ、無駄に選択肢を増やすのもよろしくないので普段はどれか一つだけ選んで使っていればいいかも。選択肢がとにかく少ないので初めて使うならGoogle Keepあたりかな?

ちなみに、Windows 10では通知バーから直接起動して、最近編集したページを(最近開いたノートブックファイルすべてから)一覧できるようになっていたりして、結構便利です。
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*1:構造が複雑なわけではないですが、どんなツールであっても実際のノートブックを扱うためにはレビューが必要になるようで、とくに自分用のミニツールを作るときなどはちょっと面倒かな と

*2:とはいえ、Evernoteに比べればあまり小回りは効かないほうだと思いますが

*3:自分は地域チラシの原稿など、アイディアをまず箇条書きにまとめてから徐々に文章化していくので